「面白かったけど」怪物 penguinさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったけど
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一番納得いかないのは母親目線からのストーリーのとき。どう考えても担任の先生との面談の際、1)先生が保護者の面前で飴舐める 2)「シングルマザーのあるある」発言 3)校長先生の木で鼻をくくった(今まで生きてきて、この慣用句が初めてしっくりくくる場面と感じた)対応。(それにしてもこのシーン、安藤サクラが田中裕子の鼻に指突っ込んで。面白すぎ)
担当の先生のストーリーの時、この飴舐める場面と「シングルマザーのあるある」発言についての回収は無かった。一生懸命やってる先生って感じなのになぜ、あの行動と発言になったのかの場面がなく、最後までモヤモヤが残った。
校長先生についてもスーパーで走り回ってる子供に足を引っかけるところを母親が目撃する。そのため、校長先生の「素」が垣間見えるような場面となっているのだけど、これについても回収は無かった。悪い先生ではないのは少年を楽器を一緒に吹いて交流するところを見るとわかる。
作品を見る前に芥川龍之介の「藪の中」を彷彿とさせる、みたいな書評を読んでいたのでなるほど、面白い構成だな、とは思ったけど、どう考えても上のモヤモヤが解決されなかったので、そこが納得いかない。ラストの二人をどう解釈するかよりも気になる。
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