「怪物だーれだ」怪物 aさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物だーれだ
普通とは違う。
当たり前ができない。
○○らしくない。
だから怪物だ。
「あいつは怪物なんじゃないか」
「自分は怪物かもしれない」
そんなふうに、誰かを──
あるいは自分自身を“怪物”と呼んでしまうことがある。
人の数だけ真実があって、
正義の形もそれぞれ違う。
けれど、それが事実どおりとは限らない。
噂や誤解、偏見や推測で、
私たちはつい「誰が悪いか」を探してしまう。
その心理が、誰かを静かに追い詰めていく。
「怪物だーれだ」
本当の怪物って、
“社会”から「問題」とみられている人のことなのだろうか。
社会の中で居場所をなくしていく人は、
本当に“悪い”のだろうか。
もしかしたら怪物は、
存在そのものではなく、
他者の認知や社会の視線によって、
作られてしまうのかもしれない。
ラストシーン
「生まれ変わったのかな?」
「そういうのはないと思うよ、そのままだよ」
「そっか、よかった」
湊と依里はありのままの自分を受け入れられたと解釈したい。
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