劇場公開日 2023年6月2日

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「いろんな「愛」に満ち溢れた青春ストーリー。あぁ、私も怪物ね…」怪物 おもちまろ。さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いろんな「愛」に満ち溢れた青春ストーリー。あぁ、私も怪物ね…

2023年6月24日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

ずっと気になっていた作品。

クィアパルム賞を受賞したってことはLGBTQ+関連なのか!?
ちょっとホラー?サスペンス?な要素もある感じだけど、どういうこと?!…と楽しみにしていました!

CMはホラー、サスペンス、スリラーっぽい感じもしてたけど、実際はヒューマンドラマ。

人間が壊れていく過程がしっかり描かれててゾッとする。
人が壊れていく、狂っていく系の作品、結構好きなんですけど、この作品はすごいな。

いじめの描写に耐えられるかな?と不安な気持ちを残したままの鑑賞でした。
正直、いじめ関係のシーンでは心臓がバクバクしました。
学校の対応等も妙にリアルで、安藤さくらさん演じる母親の演技も素晴らしすぎるが故に、少しクラクラと目眩がするほどでした。

だけど、いろんな人間の視点で描かれるので、いじめに関して色んな疑問や色んな気持ちが湧いてきて、「え!私ったら!決めつけていたわ!これじゃあ、まるで私が怪物ね。」という気持ちです。

ネタバレになるからこれ以上は言えない!言わない!

いじめ問題は人それぞれ感じ方が違うと思うので一概に言えませんが、いじめ関係で観るのを躊躇っていた私的には良い意味で拍子抜けでした。だからこそ私にハマった作品。

もどかしさや、いじめについての怒りを感じたりはありますが、いろんな「愛」に満ち溢れた青春ストーリーでした。

坂本龍一さんの音楽もとても素晴らしく美しく…
だからこそ、揺さぶられる感情があります。

近々もう1度、劇場で観たいと思います。
109シネマプレミアムは、坂本龍一さんが音響監修を手掛けているとのことなので、そこで観ます!

映画を観ながら色んな事を推理したり勘ぐったりしていた私も怪物かもしれない。

怪物だーれだ。

おもちまろ。