「怪物探し」怪物 もつくさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物探し
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一人の人間は自分の見たもの、聞いたもの、感じたものからしか考えられない。
序盤、母親の火災を見ての「頑張れー」のセリフに不謹慎な感じを受け、その息子の情緒不安定さといじめの痕跡に学校と教師を疑う。校長、担任、他の誠意のない対応に不信感をいだく。
誰もがおかしいと誰が悪いんだとさんざん疑ってかかって疑心暗鬼にさせてから、きれいなものを見せるのはやめてくれ。
子供達を追い詰めた周囲と同じものを自分の中に見せないほしい。
物事の一面しかみないで疑って、誰が悪いんだ、おかしいんだと怪物探しをしている自分が怪物だった。
映画が終わって帰る人達で笑っている若い人はいましたが、年齢いってる人はなんともいえない顔をしてました。
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humさんのコメント
2023年6月11日
頑張れーの違和感は、たしかに湊をおもい奔走する早織を際立たせましたね。
他人事とじぶん事(母としての立場)で、同じ人間のテンションの違い、価値観を見せるさりげなくも重要なシーンかと思いました。