劇場公開日 2023年6月2日

「それぞれの怪物」怪物 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それぞれの怪物

2023年6月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

坂元裕二脚本なので一筋縄ではいかない。
母親から見た学校という怪物、教師から見た世間という怪物、そして子供から見た自分という怪物。
物語が進むにつれてそれぞれがまったく違った様相を見せてくる。
最終的に観客に明かされる真相と救い。
物語を紡ぐ視線から、やはり是枝監督は優しいのだと思った…
演者はみな素晴らしいが、特に子役二人が出色。
個人的には瑛太演じる先生が、母親パートと本人パートで印象が違いすぎないかと思ったが、主観的にどう見えていたかで描かれていたのだと理解した。
教授の遺作になったのかな…
予告編から既に強烈な印象を残す劇伴も素晴らしい。
必見の傑作。

ぱんちょ
ぱんちょさんのコメント
2023年6月11日

2度目。
子供らの気持ちを想像してしまい、はじめから切ない。
そして、撮影と音響(録音か?)の良さに驚愕し、編集の巧みさに舌を巻いた…
すべてがあるべきタイミングで示される快感…

ぱんちょ