「自分も怪物かもしれない」怪物 poteさんの映画レビュー(感想・評価)
自分も怪物かもしれない
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予告編を見て抱いていたイメージとはだいぶ違いました。
いくつか???と思う部分はあったものの、最後までしっかり鑑賞。
「怪物だーれだ」の意味を考えさせられます。
登場人物は皆一生懸命に生きている。
それゆえに、守りたいもの、愛するものへの想いの強さから、相手にとって、時に怪物と化してしまう。
そしてまたある時は、誰かの「怪物」に苦しめられる。
男の子2人がなんとも自然体で良かったです。
難しい役どころを見事に演じ切っていました。
大人の俳優陣が実力ある方ばかりの中、まったく見劣りしませんでした!
(田中裕子さんはやっぱりすごい)
また緑豊かなロケーションと、坂本龍一さんの優しい音楽が調和しているのも素敵でした。
さて今回の真相の核は、男の子2人のクィアな関係性でした。
ただ思春期の頃を思い返すと、同性・異性かに関わらず仲が深まることに心が踊ったし、二人きりが良いな、と思う場面も多々あったように思います。
それをどう定義付けるかは別として、こんなに心が通じ合う相手が、学校という狭いコミュニティで見付かったのは充分幸せなことだ、と本人たちが感じられる環境があったらどうなってたのだろう、、とないものねだりをしてしまいます。
また大人になった今、自分は子どもの心の成長を破壊しうる立場にいるのだ、ということを忘れずにいたいな、と思いました。
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