「いわゆるドキュメンタリー映画。」Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いわゆるドキュメンタリー映画。

2024年11月16日
PCから投稿

今年413本目(合計1,504本目/今月(2024年11月度)19本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 ※ 時間調整で「楽園追放」を見てからになりますが、アニメ作品は憲法論が絡む映画でない限りレビュー外です。

 こちらの作品は、ちょっと変わったドキュメンタリー映画です。
普通、ドキュメンタリー映画というと当人が出てきたり当人が没している等であればご遺族の方や親しい方が出たり…といった展開になるのが普通ですが、多くとられた映画のうち一つ(だったか多くて二つだったか)の「映画の撮影場面」にあてている点が斬新な意味で良かったかなといったところです。

 そうした関係(映画の撮影場面が背景にある、ということ)から聞き取りづらい点が明確にあることは作品側も知っていたのか字幕が結構そこそこ出ます(外国人関係で外国語関係についても出ます)。よってその扱う範囲が「映画の撮影」という特殊なドキュメンタリー映画になりますが、何がなんだか聞き取れないということはないと思います。

 ドキュメンタリー映画の方面はとりつつも、上記のような事情から「映画はいかにして作られるか」というあまり見ることがない(2022年だったか「スタントウーマン」だったか、あるいは2024年の「ドキュメンタリーオブ・ベイビーわるきゅーれ」などでスタントに焦点があたった映画はありましたが)「映画を良く見に行くのに映画そのものの成り立ちに焦点をあてている映画」があまりなく斬新であった点も良かったところです。

 採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。
映画に「娯楽性」を求めるならおすすめはできませんが、「文化的教養」を求めるならおすすめといったところです。

yukispica