「行動原理を理解できなくともカッコいいと思ってしまう」東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
行動原理を理解できなくともカッコいいと思ってしまう
前作「運命」の尻切れトンボ感に強い不満を覚えた上での本作公開。きっちり落とし前つけろよ!と思っていた。そもそも上映時間が90分程度。前作の説明をした時間もあるから実質80分程度?これを2つの映画にわけたことにどうしても商売の匂いがして少し嫌な気持ちになる。
その上、永山絢斗の逮捕という逆境。わかってはいたが、映画を観ると永山絢斗演じる馬地がこの二部作のメインキャラだと思い知る。この映画公開前に永山絢斗を逮捕するなんて、麻取も性格が悪い。
ヤンキーものの行動原理は理解できないことが多く、本作の馬地やタケミチの行動も根本的には理解できない。もっと根回ししておけよとか、そこで日和んなよとか。でも、なんか不器用だったりするところも含めてカッコよく見えてしまうんだよな。これこそヤンキーものの魔力だ。カッコいい乱闘のシーンの熱いぶつかり合いでワクワクドキドキし、友情の尊さでウルウルすることができればこの映画は成功。十分魅力を堪能できたと言える。
でも、この映画はタイムリープもの。タケミチの最後の宣言はカッコよかったけど、未来(現在)がどうなったのかは曖昧なままだった。もちろん続編への含みを持たせているってことなんだけど。そもそも31巻あるコミックスの8巻あたりまでしか映画化されていないんだから、まだまだ続編が待っているってこと。タケミチの戦いはまだまだ続く。次作を楽しみに待つしかない。もう逮捕とかスキャンダルによるトラブルはコリゴリ。安心して公開日を迎える映画を希望する。