「B級映画として満点、監督の愛を感じた」キラーカブトガニ むしばさんの映画レビュー(感想・評価)
B級映画として満点、監督の愛を感じた
楽しすぎた。男子が好きな要素がこれでもかと並ぶ。
最初からB級映画として見に来たので、どう転んでも失敗しないけれど、伏線回収やキャラの愛らしさや活かし方、終盤の展開やら期待以上の楽しさだった。
映画のオマージュがふんだんに盛り込まれ、作品からカブトガニへの愛が伝わってくる。
勿論チープで大味でトンデモでツッコミどころも多いのだけど、B級映画としてはそこはマイナスではなくむしろプラス要素。
こいつ…喋るぞ!!!ってくらい鼻歌を歌い踊りUFOキャッチャーで遊び酒を飲むカブトガニ。
登場人物もよく喋り、会話に度々挟まるジョークもいちいち下品で最高。
最近のホラーは登場人物のクズ度が高くて(それはそれで好き)潰し合え〜ってのが多いんだけど、これはカブトガニも登場人物も愛嬌があり、誰も(カニも)死んでくれるな…と願ってしまった。
天才イケメンラドゥは最後までおいしい。
個人的には、カブトガニホラーだけに人間を一列に並べて生き血を殺さない程度に吸う描写が欲しかったなーと…いや、これは蛇足だな。
笠岡や西条までカブトガニ目当てで行ったことがあるけれど、カブトガニファンにも自信を持って勧められる。
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