チャタレイ夫人の恋人のレビュー・感想・評価
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瑞々しい
昭和の洋画劇場におけるチャタレイ夫人はわたしたちがまみえることができるエロの限界値だったが、とはいえ文学なので男の子には物足りなかった。むしろプライベートレッスンとかリンダブレアのチェーンヒートとかEdwige Fenechの出てくるイタリア映画のほうが翌日の学校で話題になった。・・・。
小市民のわたしにとってチャタレイ夫人とはそんな感じのものである。
じぶんが知っているのはジャカン/クリステル版だが原作のWIKIには映画、テレビと多数の映像化が並んでいた。
なお今作はRottenTomatoesで『よく映像化されるこの物語の、間違いなく最高のもの』と評されていた。
夫人役Emma Corrinが若い印象。童顔もあるがチャタレイ夫人という語からくるMilf値を打破していたのはフレッシュだった。
森番役Jack O'Connellには野味があった。面構えに不服従が貼り付いている。Unbrokenやマネーモンスターに出ていたかれをよく覚えていた。
監督は女性であきらかにその気配があった。気がする。
チャタレイ夫人のもっとも劇的なモチーフは「女がみずからもとめる」ことだ。
現実にはふつうのことだがそれが物語化されて問題視された。さらに「女がみずからもとめる」の冠に「上流階級の」が付いて、いよいよ発禁になった。
しかし時代が経過した現代(2022)ではコニー(チャタレイ夫人)は単に純粋にしか見えない。
けっきょくチャタレイ夫人の恋人は今ではもうコニーとオリバー(森番)の恋愛物語にしか見えない。
その恋愛のもっとも熱い初期の躍動をとらえている。
そこに、なんとなく監督の性が介入していた。
ふたりともすっぽんぽんで求めまくるシーンでさえエロくなかったのはLaure de Clermont-Tonnerre監督がじょうずだった、ことにくわえ女性だったから、もあるだろう──と思った。のだった。
ところで、そもそもチャタレイ夫人の恋人とは──
旦那は(同じ階級の)種男を探して子供をつくりなさいと認可しているのだから、性交渉じたいに不義理はない。ただし森番は階級が釣り合わないし種男と愛し合うのも想定外だった──という話。
現代にかえりみるとなんじゃそりゃな話ではある。
ただし物語の中でコニーがあなたが彼にひかれているのは愛ではなく肉欲に過ぎないと諫められるところは普遍性があった。男は愛か肉欲かなんてことをあまり考えないが女はけっこうそれを考える。(じぶんの乏しい経験からの推定に過ぎないが。)
余計なお世話だがコニーとオリバーだってやがて冷めてしまうのかもしれない。
つまりチャタレイ夫人の恋人が再三映像化されるのは急峻に沸騰するふたりのその後を描かなくていいから──なのかもしれない。
Emma Corrinが出色。ほこりっぽい昔の女をみずみずしい当世風のヒロインに変えてしまっていた。
普通の昼ドラという感じ!!
普通の昼ドラという感じでした。有名な原作ですが、改めて映画化するにあたり作家性や拘りのようなものは感じませんでした。特にエロくも無く、ごく一般的なロマンスだと思います。「ココ・シャネル」(2008)や「あのこは貴族」を観て、上級国民の暮らしは退屈すぎて仕方ないと思ったので、本作の様に禁断のセックスに活路を見出すのは良いと思います。同年のネトフリの官能映画(一応)「パルフュメア 禁断の調香」もそうでしたが、ヒロインが中世的な外見なのは意図的なキャスティングだと思います。グラマーな美人だともっと良かったです。
良い物語なのですが、悲しいかな、最近、ちょっと人間不信気味の私には...
良い物語なのですが、悲しいかな、最近、ちょっと人間不信気味の私には、いつまで続いたの?という、醒めた目で観てしまったりする。
モラハラ、DVパートナーに悩む人に希望を・・・かな。
パブリックイメージよりきっとカッコイイ作品
森番に恋する貴婦人 in ラグビー。愛のためすべてを捨てた人 × 離婚に絶対応じない人たち!! これは愛の物語。かわいく美しく何より格好良い主人公、エマ・コリンが完全に持っていく。
多くの人にとってきっとそうであるように、自分にとって何となくタイトルだけ知っていた作品。一瞬トリアー監督『奇跡の海』みたいな作品になるのかと思ったら全然違った王道"ドロドロ"な設定・展開も終わりまで見れば潔く、案外風通しいい。戦争から帰ってきた夫は不能になっており、刺激に満ちたロンドンでの生活から息の詰まるような日々へ。夫が可哀想だななんて思っていたら、次第に嫌なヤツ味が出てくる身分差ひけらかしクソ野郎。人々をこき使いながら食べてクソする以外は別の生き物だと思っているような。そこで巡り合ったのは燃え上がるような情熱的な恋。出てこないけど話だけでバーサがクソすぎるだろ
息子がいないのが残念だ、他の男と作っていい
今までの他人とは違う
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