マチルダ・ザ・ミュージカルのレビュー・感想・評価
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ダールの奇想天外さはもちろん、演技の巧さと演出の確かさが光る
想像していた以上に楽しくて見応えのある作品だ。監督のマシュー・ウォーチャスといえばRSCの舞台作をはじめミュージカル舞台版「マチルダ」を手掛けたことでも知られ、さらに映画ではこれまた愉快で楽しくて人間の尊厳を称える『パレードへようこそ』で高い評価を受けた人。ロアルド・ダールの奇想天外なこの学園モノを映画化する上で彼以上の適任者は他にいないだろう。世の中や大人たちの意地悪や抑圧に決して屈することのないマチルダの存在感には、ありきたりな子役然とした可愛らしさとは一線を画したスパイスと妙味がある。横暴で身勝手な両親、心優しいミス・ハニー(いつもと違うラシャーナ・リンチの役どころが新鮮!)も素晴らしいが、やはり衝撃なのはエマ・トンプソン演じる校長役。この毒と破壊力あってこそ、マチルダが成し遂げるべき革命が気高く輝く。やや映像的な重厚感に欠ける印象もあるが、それさえ気にしなければ大満足の一作である。
テレビで秋元康さんが褒めてたから気になって観てみました。 ストーリ...
テレビで秋元康さんが褒めてたから気になって観てみました。
ストーリーほ変テコな話だったけど、子供達の踊りがスゴくてかなりカッコよかった。
なんとなく感動もした。観て良かったです。
元気になれる映画
良かった。ミュージカルに振りつつ、色々と考えさせられる作品。人種にも配慮しつつ、子供にやり切らせることで誰もが応援したくなる作品になっている気がする。ハッピーエンドの形も親とは別れ、新たに人種も異なる人と一緒に生きていく形も現代っぽい。物語と現実が混じっていき、最終的には現実の方が物語性を増していく逆転現象も、メッセージ性を感じた。
ハリポタ+アニー+チャリチョコ 実の親に虐げられて育ったマチルダが...
ハリポタ+アニー+チャリチョコ
実の親に虐げられて育ったマチルダが
小学校に行くことに。
するとマチルダの秘めた脳力に気づいてくれる大人に出会い、ヒトラーのような残酷な独裁者の校長にも
正義の信念で立ち向かい学校を変えてゆく、、
原作者がチャリチョコと同じとは知りませんでしたが
演出や美術センスも似ていると思いました
アニーのようなポジティブさはなく
怒りや不満を抱えて空想の物語を紡ぐマチルダ
だけれど正義感やピュアな信念のようなものが
周りを変えていく
個人的には数学の才能や、魔法のようなものはなくても
ピュアな信念と想像力と強さだけでも
マチルダの魅力としては充分だと思う
ミュージカルは歌う台詞の部分よりも
学校で大勢で踊るところがとても素敵だったので
ダンスを増やしてほしかったかな。
いまいちハマらなかったかも…
前評判がよかったもののフラッとに見ていたけれど、わたしとしてはイマイチだったかもしらない…
校長先生の行きすぎたイジメはどう見てもおかしいし、後半の展開もなんでそうなった?!と思わざるを得ないし…
ミュージカルで歌や踊りの完成度は高いし
主役の子供もかわいくて素敵でしたが、やっていることが悪すぎてただただイラッとしちゃいました💦
子供たちの未来は輝かしい
ウソのようなホントの話
ホントのようなウソの話
子ども達のキレッキレのダンスに元気な歌
押しつぶされそうになっても
革命を起こして子どもらしさを取り戻す。
元気になりますよこの映画は。
マチルダ役が何と言っても素晴らしい。
子どもたちの未来は輝かしい。
革命権
音楽よし、踊りよし。隅々までが躍動するミュージカル。子どもでここまで切れ味が良いダンスシーンは記憶にない。大人の役者陣も負けまいと相当の役作り。ストーリーも豊かで、万引き家族的なテーマまで手を伸ばす幅の広さ。
坊主!自分の物語の結末を書き変える魔法…命は小さな奇跡
とにかく楽しい♫脳みそが入り切らなくて目玉が飛び出すくらい頭の中で溢れ出した物語は、今にも飛び出しそうなカラフルにポップなイマジネーション/イメージとなって僕らの眼の前で弾ける!素晴らしい楽曲とパフォーマンス!! 我慢してたらいつまでも変わらない~♪
学校は物語の語り方を学べる場所で、子供たちはウジ虫 = 親の不在と望まれざる子供たち?毒親に、校長が支配する刑務所学校という意地悪な大人たちが君臨するロアルド・ダールらしいダークな世界観/設定。信頼に足るエマ・トンプソンが子供たちと対立し恐れられる恐怖政治/絶対権力者で邪悪な校長役をノリノリに好演している。おさげ掴んでグルングルン回してジャイアントスイングなんちゅう体罰。
救いは優しいミス・ハニー。反抗/対抗手段はデタラメな綴りで"いまを生きる"。自由を勝ち得ろ!高カロリーかもしれないけどコテコテしすぎず、気取らずほどよく見やすく気持ちいい快作。優しくあったかく普遍的な魔法に包まれる。無条件に心が躍る感覚を思い出させてくれた、こんなの好きになるよ!!
エスカポリジスト脱出奇跡師
ワイ?フィゼット体教
No! You can't do that!
知恵と反骨心(ときどき魔術)は世界を救う。高い知性と想像力で周りを...
知恵と反骨心(ときどき魔術)は世界を救う。高い知性と想像力で周りを救済し、巨大な敵に立ち向かうマチルダの好演。
色とりどりの美術と衣装、子供たちが華麗に決めるダンスと音楽がポップでキュートで楽しい作品。安易な家族主義に着地しない結末も好感度高い一作。
エマトンプソン校長の悪役が見どころ
マチルダの家がシザーハンズの時のティムバートン調のインテリアや内装デザインみたいでポップで可愛いくその他にも気味の悪さを子供の世界に混ぜたファンタジーな世界観がとても見ていて楽しかったです。
なんじゃこりゃーな虐待シーンもお話の中として楽しんで見れるし、今時珍しいくらい叩かれずに済むところがない実は良い人だったなんて裏話が微塵もない悪役久しぶりに見ました!悪どいことをやるところまでやるからやりかえされるスタイルも懐かしいけど、このおばあちゃんの振り切れっぷりがストーリーに息を吹き込んでいたと思います。
全体に子ども達のダンスや踊り曲も最高でしたし
気持ちよく見れるミュージカルだったと思う。
チョコレートケーキ食べてた子可愛いすぎる!
自分で選ぶ奇跡
その昔、ダニー・デヴィート監督であった気がするが、もうほとんど覚えておらず。
ロアルド・ダール原作なのを改めて知った。
舞台ミュージカル化され、ミュージカルとして映画化。
子供の誕生は奇跡!
そう謳う開幕ハッピー・ミュージカルだが、全く違う反応の夫婦が一組。
ワームウッド夫婦。子供なんてありえねぇ! 誰がどう見たって妊娠(しかも臨月)なのに、妊娠してないって、奥さん…。
蛙の子は蛙と言うが、この性悪夫婦から望まれずして産まれたのは…
天才少女、マチルダ。
幼い頃から読書好きで、難しい数式も解き、明るく利発な女の子。
本当に鳶が鷹を生んだ。いや、コンドルが白鳥を生んだみたいな。本当に実の親子なの…??
厄介払いとして、学校へ。
念願の学校へ行けると喜ぶマチルダだったが、そこは…
巨体で筋肉もりもり、メスゴリラのようなトランチブル校長。
子供が大っ嫌い。特に頭のいい子やお利口な子は。
威圧と恐怖、時には暴力で子供たちを支配。学校ではなく、刑務所。
そんなトランチブルの独裁に、マチルダは立ち向かっていく…!
『オリバー・ツイスト』から『ハリポタ』然り、主人公の子供が逆境から自分の力で切り拓いていくのはイギリス児童書の典型。
決して明るさや希望を失わず、諦めないで成長していく姿はいつだって胸に響く。
これが少々大袈裟に描かれた児童書原作のファンタスティック・コメディだから通用する。リアルだったらマジヤバい。
トランチブル校長の横暴は犯罪レベル。
子供たちを“クズ”“ウジ虫”と罵り呼び、子供たちも先生も前に立っただけで恐怖でぶるぶる震える威圧感。
極め付けはその怪力。女の子のお下げ髪を掴んで、振り回してハンマー投げ!
他にも権力や恐怖でやりたい放題。女帝大天下。
あくまでブラック・ユーモアで児童文学ファンタスティック・コメディとは言え、コンプライアンスが厳しい時代によくやれたな…。
とことん悪く描いていい。
のさばらせてのさばらせて、最後にぎゃふん!…と言わせた時の痛快さ。
エマ・トンプソンの怪演。
ミュージカル・シーンはたっぷりふんだんに。
子供たちの歌唱やパフォーマンスにも圧巻。
その昔のダニー・デヴィート監督版でのマーラ・ウィルソンもキュートだったが、今回のアリーシャ・ウィアーもキュート。新たな天才子役現る!
大人たちは揃いも揃ってクズばかりだが、近所のフェルプス夫人とラシャーナ・リンチ演じるハニー先生の優しさに救われる。
校長先生も改心して、両親も親の愛に目覚めて、皆ハッピーエンド!…にはならないのがロアルド・ダール風味のビター。
最後、マチルダは自身で選ぶ。
これが私が望んだ奇跡。
オリンピックをそう言った権威主義の最たるものと見ていた
価値観の多様化だろうね。
昔、この校長見たいな教師に、遭遇した事がある。女性の教師で、自分の考えだけで、生徒を評価していた。小学校一年生の頃なので、詳細は忘れたが、僕も変わった生徒だったので、協調性が無いと判断され、小学校一年生なのに『貴方は落第』って言われた事がある。トランチブル校長は本当にいると実感している。
しかし、今はそんな奴いないのか?
いるような気がするが、物理的な虐待は許されないだろうが、今の教育が、価値観の多様化を重視しているようには見えない。
合唱をもう少し。でも、傑作だと思う。
ここに登場するトランチブル校長は1972年のミュンヘン大会のハンマー投げで優勝したと設定されているようだ。さて、ミュンヘン大会とは、あまり語られる事が無くなったが『ミュンヘン事件』が起こった大会である。それを皆様には知って貰いたい。また、メキシコ大会でも『ブラック・パワー・サリュート』があって、騒がれたが、それも今ではあまり語られないと思う。つまり『ロサンゼルスからオリンピックが商業化された』と言われるが、近代オリンピックの歴史は戦争や争いと双対になっていると理解すべきだと思う。
ロアルド・ダールはオリンピックをそう言った権威主義の最たるものと見ていたのかもしれない。
アベリー・ブランデージさんがどんな人だったかは知っておいたほうが良いと思う。
僕はライブ(勿論、テレビ)で見ていて、その後、オリンピックの『メダルの数の順位』とか、『日本代表って表現』が嫌いになった。オリンピック選手は、自分の為に競技を楽しむべきだと思う。それは東京オリンピックのマラソンの円谷選手の死からそう思うようになったのだが。
但し、日本国の為に『この試合に勝つのだ』と思う事も、価値観の多様性を考えれば、決して間違っているわけでは無い。それを押し付けて来ることが問題なのである。
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