「イッセー尾形と橋爪功いたよね❗」ゴジラ-1.0 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
イッセー尾形と橋爪功いたよね❗
泣いた。
オレの戦争もまだ終わってない。
これで視覚効果賞だけ❓
神木君と浜辺美波ちゃんが主役のゴジラ映画とのことで、おこちゃま劇を見せられてもねぇと思って、米国アカデミー賞受賞が決まってからも観なかったんだけど、友達が「落下の解剖学と哀れなるなるものを観たけど全然ダメだった。ゴジラ-1.0が一番面白かった。また見ようかな」って言うもので、オッペンハイマー観た次の日にお口直しになるかもと思って、公開から4ヶ月も経ってから観たら、不覚にも瞼を熱くしてしまった。監督のオリジナル脚本で個々のシーンは確かに子供っぽいんだけど、ラストにかけて収束してゆく全体の構成はとてもよい。
その理由をちょっと考えてみた。
ゴジラが海底で眠っていた古代の水棲恐竜がビキニ水爆実験の放射能によって特異体質に変化した怪獣であり、反戦、反核のテーマが根底にありながら、登場人物たちが戦後を逞しく生きようとする熱意に鼓舞される。しかも、佐々木蔵之介のいくつかのセリフにあるように、頼りにならない政府や駐留アメリカ軍に期待できない状況で民間人同士でバスターズを結成する。戦災孤児の子役や澄子(安藤さくら)たちとの疑似家族もそうだ。青木崇高と神木隆之介のバディ関係に加え、史実では試作段階で終戦を迎えた【震電】がVFXにより命を吹きこまれる昂揚感。破壊される銀座の町並みに敷島を庇って吹き飛ばされる典子の可憐で眩しい制服姿。機雷回収の木造船に乗り合わせるメンバーは空母いぶきの佐々木蔵之介の秋津。西島秀俊の役の名前だ。山田裕貴は水島。ビルマの竪琴じゃないか! 天国の寅さんも野田役の満男の堂々とした演技を褒めていると思う。すっかりムツゴロウ先生や東海林太郎みたいになっちゃったけど。現地調達の機雷作戦の失敗から発想の転換を計ったガスとバルーンによる潜函病作戦も面白い。
朝ドラのらんまんの2人のキャスティング決定はこちらの映画のほうが先だったようだ。
遠藤雄弥もイッセー尾形も小野田さんの映画ONODA 一万夜を越えてに出ていた。
はじめて浜辺美波をみたのは映画アルキメデスの大戦だった。これも山崎貴監督作品だったのかぁ~沖縄に向けて出撃する大和も特攻作戦だった。田中泯演じる造船中将が最後に菅田将暉に言った言葉にハッとした記憶が蘇った。
なんだか続編がありそうな感じの終わりかただった。
『ALWAYS続・三丁目の夕日』には冒頭でゴジラが登場します。かなり迫真の演技とVFX!逃げ惑う鈴木家の工場も潰され、鈴木オートの看板が転がり落ちるというシーン。吉岡秀隆でリンクさせてるから、もしかしたら看板くらい遊び心で見せてたかも・・・という個人的なネタです。
YouTubeに冒頭シーンが色々アップされてるので、暇ならばチェックしてみてください。2分程度です。
イッセー尾形は気づかなかったです~
オキシジェンデストロイヤーが出てくるかと思いきや、フロンガス。時代考証にも力を入れているようだったし、なんだか風船がイマイチだったけど面白い!