劇場公開日 2023年11月3日

「戦後の日本と人々」ゴジラ-1.0 HALさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦後の日本と人々

2024年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

興奮

やはりゴジラは日本で作ったモノがしっくりくる。

海外モノになると、すぐに他の怪獣と闘わせようとしたりでゴジラの元々の存在意義を無視したチープなモノになってしまう。

ゴジラは「核」を使った人間に対する『破壊』と『恐怖』の権化。

前回の「シン・ゴジラ」という化け物の後に現れた新たなゴジラ。
ある意味ではゴジラ作品の王道の中に戦争で負けて色々な物を失った日本の日本人の足掻きが加わる形となった今作。
先の展開は読めてしまうのだが、それがわかった上で演者(役者)たちの真に迫った演技に心揺さぶられる。

思っていた以上に良作。

子供たちには単純なゴジラ作品として楽しめ、大人には日本人の生き様が見れる作品となっている。

海外でも評価が高いらしいが果たして海外の人たちに「日本人ましてや戦争に負けた日本」の感覚が伝わるのかは少々疑問。

エンドロールにて「モーションキャプチャー」をスクエア・エニックス(スクエニ)が関わっている。
多分、作品の7~8割近くがCGが介入しているのだろう。その事を考えるとスター・ウォーズ並みなので「CG」か「特撮」か好みが出るのかもしれない。

HAL