「ゴジラ+反戦=ゴジラ−1.0」ゴジラ-1.0 インコマンさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラ+反戦=ゴジラ−1.0
この映画はヤバい。
自分的にはシン・ゴジラを超えましたね。
というか、日本だからこそ作れるゴジラ映画だわ。
以下、思った事や感じた事
•全体的に観てて辛かった。
特攻隊の主人公が機体不良(嘘)で特攻できず、整備隊がいる島に着陸する。整備隊の人も嘘とわかってるが、通報せずに逆に1人の整備兵が「あんたみたいな人が1人いてもいいんじゃないですか」と気遣ってくれる。しかしその夜にゴジラ(になる前)に襲われて主人公と整備隊の隊長を残して全員死亡。
終戦後、帰国しても家族は全員亡くなっており、近所のオバちゃんからは「お前らがしっかりしないから自分達の子供も死んだ。この恥知らず」と言われる始末。
数年後、生きようと決心した矢先にゴジラに襲われて、ヒロインが死亡(後に生きてる事がわかるが)
いや〜辛い。せっかく生きて戻ってきたのに、整備隊の事があって前向き生きれず、毎晩うなされて、今の自分が本当に生きてるのか?実は死んでいてコレは夢じゃないのかって。辛いわ。当時は実際にこういう人が何人もいたんだろうと思うと辛い。それを克服して前向き生きようとした矢先にヒロインが……..あの辺りはマジで観てて辛かった。
•考えさせられるセリフ
敗戦後なので、自衛隊もなく米軍の助けも借りれない。その為、元軍人の人達が有志でゴジラを倒すことになったのたが、今は戦時中じゃない、戦争中と違うと離脱する人も出てくる。そんな中、1人が「絶対に死ぬって訳じゃないんですよね?なら前の戦争よりマシだ」と冗談言って参加する。その時は深く考えなかったが、あとで思うと、あのセリフの意味の重さがわかってきた。そんな冗談が言えるくらい第二次世界大戦は辛かったんだと。
絶対に死ぬって訳じゃない=生き残る可能性がある。
なら前の戦争よりマシ=前の戦争は生き残る可能性がゼロに等しいもしくは確実に死ぬ。
このセリフ重いわ〜
•映画で初めて鳥肌がたった。
ゴジラと機雷回収船で戦うシーン。迫力に鳥肌がたった。いや、マジであのシーンは迫力がある。初めて映画で鳥肌がたった。というか歴代のゴジラ映画であそこまで近接して戦闘したのって無かったと思うし、あってもそこまでの迫力ではなかったと思う。あれはヤバい。
•近所のおばちゃん
最初は帰ってきた主人公に何故帰ってきたと冷たく接していたが、最後は主人公が無事帰ってきたことを喜んでいた。このシーンを観た時、何とも言えなかった。正直涙が出てきた。
•予告映像のせいで
今回の映画は良作ですが、公開前の予告映像のせいで先の展開がある程度、予測できる所が何箇所かある。あえて不満をあげるならそこ。
•それは無理があるやろ。
最後にヒロインが生きてたことがわかるが、いや〜確かに嬉しいけど、あれは無理があるやろ〜流石にあの規模の爆発に巻き込まれてたら、普通は即死やろ。この映画の唯一のツッコミどころw
まぁ、首に黒いアザ?みたいのがあるからゴジラの細胞もしくは放射能が作用して生き残ったと邪推や妄想ができるからええけどw
以上
この映画は正直、良作。映画館でもう何回か観てもいいかなぁ〜って思えるくらい良作。
追記1
映画の内容に関係ないが、劇場で買ったスマホリンクが1週間もしないうちに壊れた。マジで最悪。買おうと思ってる人は気をつけて
追記2
発売された小説版を読んでいるところです。読み終えてはまだないですが、どうやら時間の都合上作成されなかったシーン(もしくはカット)されたところがありそうです。
著者が監督名になっている為、脚本をもとに作成されたと推察できます。よくあるコミカライズやノベライズとは違うようですので、今から楽しみです。
映画との違いもここで書いていって感想をのべていこうと思っております。