劇場公開日 2023年6月9日

  • 予告編を見る

「Windowsのシフトキーエラーみたいな開閉音」M3GAN ミーガン サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Windowsのシフトキーエラーみたいな開閉音

2023年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

予告が上手く出来好きでいたために、少し物足りなかったけど、めちゃくちゃ楽しくて面白かった。ホラー要素は薄いため、苦手な人でも大丈夫。誰でも楽しめるよ!という面から、全米では大バズりしたんでしょうね。

超シンプルでありがちな展開。
ジェイソン・ブラム、ジェームズ・ワンにしてはかなりマイルドで控えめ。「ザ・スイッチ」とか「マリグナント」をイメージしながら見ると、相当な肩透かしを食らってしまうが、本作の楽しみ方はドキドキではなく、ワクワク。次は、どんなミーガンを見せてくれるの?という期待で胸がいっぱい。予想外の行動をして驚かせてくれるから、なんだか笑えちゃう。ツッコミどころはあるけど、細かいところを気にせず、頭空っぽに見るのが正解。踊ったり、歌ったり、演奏をしたり、とってもユーモラスでキュートじゃない?

共依存のような関係性がとても良く、設定もまた秀逸。両親を失った娘とその子の叔母にあたる女性の繋がりがしっかりと描かれているから、ホラーというよりも2人の成長物語としてすごく面白い。両者ともに演技が上手く、感情移入もしやすい。強すぎるキャラがいるなかで、しっかり爪痕を残す。人物描写のこだわりは、ブラムハウスのお家芸で、これだからこの会社は安心して見られる。スリラーやホラーなのに身を任せれるのです。

現代が抱える、「子に電子機器であやす」問題。自分が楽をしたいがために、スマホやタブレットに頼ってしまう。ついには、絵本まで。それを過剰なまでに具現化したのが、本作のミーガン。人間の温かみが一切感じられないけど、気持ち悪いほど人間味のあるAI人形。子どもに必要なものは、遊び相手?相談相手?自分の理解者?完璧は人を狂わせる。欠点こそ、人間に必要な要素なんだな。意外にも裏テーマが深い。

ジェームズ・ワンが脚本や監督を担当したら、もっと残虐で見応えのある作品に仕上がっただろうけど、これはこれであり。スッキリとした出来栄えで、パワフルで、楽しい。こういうブラムハウスも悪くないね。どなたでも楽しめるかなと。少しばかりグロいけど、ちょっと身構えるだけで大丈夫。ほどよいホラー要素としっかりとしたドラマ。ぜひ、劇場で。

サプライズ
満塁本塁打さんのコメント
2023年6月13日

子供にとってスマホ📱タブレット、Switch等のゲームは🎮両刃の剣ですね。ある程度与えないと、友人関係と今後のAI社会に順応できない。ただ依存性レベルだと落ちこぼれ低所得一直線。極めて安心映画でした。短い時間で収めて⏰極めて時間の無駄がない。イイねありがとうございました😊

満塁本塁打