「【”あの娘と私に害する者は許さない!”。一見可愛い金髪のチタン製、AI人形の行き過ぎた愛着理論が齎した恐ろしき数々の事を描きだした作品。金髪小型ターミネーター作品でもある。】」M3GAN ミーガン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”あの娘と私に害する者は許さない!”。一見可愛い金髪のチタン製、AI人形の行き過ぎた愛着理論が齎した恐ろしき数々の事を描きだした作品。金髪小型ターミネーター作品でもある。】
ー ホラー映画では、屡、人形が怪物化するモノが多い。それは、人形には持ち主の愛情や念、呪といったモノが乗り移るからである。藁人形などは、その代表であろう。
だが、今作が斬新なのはミーガンは子育てを助ける、AI人形であり最初は持ち主が居なかったことである。
更に言えば、ミーガンが”一見”可愛らしい金髪人形である事も・・。-
◆感想
・ミーガンが、両親を事故で亡くした我儘ケイディを引き取ったジェマが開発したという設定が面白い。
ー あんな女の子を愛着理論の対象にするから、ミーガンはあんな風になったんじゃないの?序に言えば、ジェマも親になる資質はない。-
・最初は、ミーガンはジェマが電源をオフにすると動かなくなるが、様々な知見を得ていく中で、制御出来なくなっていく過程が恐ろしい。
<制御出来なくなったミーガンの所業の数々>
1.ミーガンが、野外学校でケイディと自分に対して攻撃して来たイジワル少年にした復讐。耳を引きちぎり、果ては追って行く中で少年は山を転がり落ち、道路上で轢死。
2.ジェマの臨家の愛犬家だが、ルールを守らないお婆さんに対し、ミーガンが行った”躾”のシーンも恐ろしい。
3.ミーガンが多数の声色を使い分ける姿が、恐ろしい・・。
4.ジェマが働くおもちゃ会社のヒット商品とするべく、開発して来たジェマ及び開発陣がミーガンの危険性に気付き、展示会に出すことを止めようとする事を察したミーガンが行った事。CEOの殺害・・。
<ラストの、ミーガンとジェマの一騎打ちのシーン。
チェーンソーでチタンで出来ているミーガンに対抗するジェマ。それを見ていたケイディはミーガンの恐ろしさに気付き、ジェマが以前開発していたロボットでミーガンを真っ二つにするが・・。
イヤイヤ、今作ナカナカ見応えがありました。続きは絶対にあるね!>