17歳は止まらないのレビュー・感想・評価
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【”ええっ。憧れの先生が・・。”今作は農業高校で畜産を学ぶ女子高生たちの恋に悩む姿と心の成長を描いた青春映画である。】
■ルリ(池田朱那)は農業高校で畜産を学ぶ、すこしおませな2年生。
モモ、彩菜、くるみらクラスメイトと共に家畜たちから鶏を解体して「命をいただく」という尊さを学んでいる。
そんなある日、教師の森(中島歩)に想いを寄せているルリは、夜、森先生の家へ押しかけて強引に想いを伝えようとする。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ルリは同年の男子には興味がないシングルマザーの母と二人暮らしの農業高校で畜産を学ぶ、すこしおませな2年生。
彼女は、森先生の事が好きで、アタックするが森先生には軽くあしらわれる。
・ルリの事が好きなマサルには、結構冷たい。
・授業では、育てた鶏を絞めて解体したり、牛の出産に立ち会って、感激したりするうちにルリたちは、”命の大切さや、死、恋”について学んでいくのである。
<そんな中、ルリは森先生の秘密を知ってしまうのである。そして、マサルに対し、少しだけ優しく接するようになるのである。
今作は、農業高校で畜産を学ぶ女子高生たちの恋に悩む姿と心の成長を描いた青春映画である。>
シンプルに面白かった
躍動感のある姿が上手く活写されていてこれっこれ、こう言う青春映画が観たかった
と思える作品でした。特に池田朱那さんのスゴさは最近みないな。存在感の増している中島歩さんは今回クズ役じゃないのも笑っちゃう笑。
命くれない?
北村美幸監督作品脚本作品初鑑賞
東映の新人監督発掘プロジェクトの第1回優秀作品的な
しかし選ばれたのはオッサン
女みたいな名前だがオッサン
どう見ても自分より年上に見えるオッサン
元AVの監督らしいが今作のエロはパンチラ程度
監督や脚本家の実績が殆どないというか全く知らない
出演者も中島歩以外知らない人ばかり
名脇役は1人も出ない
モブ以外は若い人中心
新鮮な気持ちの反面観るのが不安
舞台は農業高校
女子高生が授業として家畜の世話をしたりヒヨコから育てた鶏の解体をしたりする日常
その一方でイケメンの森先生にストーカー紛いの猛烈アタックを繰り返す女子高生瑠璃
そんな彼女と付き合いたい他校の進学校に通う田中マサルには辛辣に捲し立て拒否する瑠璃
瑠璃は中学時代器械体操と空手をやっていて高校は畜産科
家は貧乏で母子家庭で母は殆ど家にいない
コンビニでバイト
こういう器用貧乏な人って人間関係で就職がうまくいかずwebライターになって毎日せっせとコタツ記事書いたりしてるんだよね
話は急展開で森が学校に来なくなる
結婚を前提に付き合っている女性がいると言われ失恋した瑠璃
その森の相手は農業高校3年生
瑠璃の先輩ユキだった
ユキは森の子を孕み2人は駆け落ちしたのだ
アパートに瑠璃を頑なに入れなかったのは教師という立場でなくて部屋にユキが隠れていたのかもしれない
農業高校とやばすぎる女子高生瑠璃という組み合わせに必然性は感じなかった
監督の実体験が元になってるのだろうか
それは定かではない
瑠璃の友達3人がいまいちキャラが立っていなかった
あとBGMがダサすぎる
センスがない
興醒めする
むしろ全くないほうがいい
歌詞がないやつでここまで酷いのは他に知らない
一般作長編デビュー作とはいえ長い目でに見れるものではない
ダメなものはダメだ
この映画には直接関係ないが実際のところ農業高校を出ている女子は養鶏関係に就職しても度胸が座っている
農場長のおじさんは高校出たばかりの女の子にそんなこと無理にやらせてすぐに辞められては困ると気を使うわけだが心配御無用
商品になりそうもない鶏は生かしても意味がないので発見次第出荷前に淘汰するわけだが平気で首の骨をへし折ることができる
普通科を出た男子には到底できない
やっぱり自動車の組み立て工場が良いとすぐに辞めてしまう
そんなわけで養鶏現場は農業高校出身の女子と高齢者と東南アジア系外国人が殆どになってしまうわけだが他の地域は知らない
配役
農業高校畜産科2年生の瑠璃に池田朱那
瑠璃のクラスメイトで中学も同じだったモモに片田陽依
瑠璃のクラスメイトで眼鏡の彩菜に白石優愛
瑠璃のクラスメイトで赤毛のくるみに大熊杏優
瑠璃が想いを寄せる農業校の教師の森に中島歩
別の高校に通う高校生で瑠璃と付き合いたい田中マサルに青山凱
瑠璃が憧れる女子力高い3年生のユキに中澤実子
瑠璃たちの担任教師の山本にジョカベル美羽
なにか物足りない感がずっと漂っていた
畜産の学校パートが主体でもないし
恋愛というには一方的だったから
止まらない言ってますから追いかけるのかと思ったらそうでも無かった
4人のキャラクター性も結構ありそうだったので4人の日常を描くのかなと思ったけどそうでもなかったので
悪いわけでは無いんだけど
なにか足りない感じがする映画だった
主演の池田朱那さんを発掘する映画のような気もするのは企画からだったのなら
もう少し脇の役者さん達の立ち位置にしておかないと4人ともとても良い役者さんになっていきそうな方々だったのにエピソードに関わってこなさすぎて勿体なかった
音楽がゲームみたいで変だった
特に牛の出産シーンがアイテムゲットみたいな音楽がなってて感動的なシーンなのに
笑ってしまった
梅酒に話しかけるところ良かった
ゲームの
とってもステキー!
滑り込みでやっと見れました。
とんでもない傑作でした。
こんなに活き活きして魅力的で目の離せないヒロインが近年の日本映画にいたでしょうか?
暴走機関車池田朱那の躍動感たるや凄まじ過ぎます。鬱屈する十代の感情を全身で表現していて本当に素晴らしい!コロコロ変わる表情がたまらない!それを取り巻く存在感ある役者さんのキャスティングも完璧です。
学校も食育もリアルで説教臭さがなく、先の読めない展開、活きてるセリフ、隙のない構成であっという間の96分、文句のつけようがありませんでした。中島歩先生との攻防は狂気じみた池田朱那の絶妙演技に笑いが堪えきれず死にそうに。間違いなく今年見た邦画のベストワンになりそうです。
他の方のレビューに農業高校の設定に疑問を呈しているものがあって驚きました。暗喩も理解できないのかな?自称シネフィルは説明過剰な映画を見慣れ過ぎて、自らの頭を使って考察する事が出来なくなっているのかしら?
17歳は最強です。
まさに17歳が止まらなかった。いや主人公の瑠璃だけが止まらなかった。モラルもルールもタブーさえも、全て無視して彼女は止まらなかった。
時には落ち込んだりもするけれど、それでも彼女はとにかく行動する!17歳ってスゲーな。最強だな。
「こんな子いるよ!」とは到底思えない瑠璃役を池田朱那さんが振り切りまくった演技で思わず魅入ってしまった。
瑠璃に愛された森先生と、瑠璃を愛するマサルがブンブン振り回されて本当に気の毒。あの状態の生徒を前に教師はどう対応すれば良いのだろうか?
先生役の中島歩さんの声と雰囲気は正に唯一無二です!
映画は農業高校での畜産が中心となり、瑠璃もさまざまな動物の生と死に立ち会います。
動物は生まれた時に始めて見たものを親と認識して、そのあとを一生懸命に追うそうです。もしかしたら思春期の瑠璃が初めて目にした(接した)異性が先生だったのかな。だから彼女は全速力で先生を追うのかもと思った。
物語はそんな瑠璃でさえ、思いもよらぬ方向に進んでいく。その状況に、瑠璃は、『17歳』は、止まってしまうのか、それとも走り続けるのか。ぜひ映画館で彼女の疾走を体感してください。
『17歳』は最強です。彼女達は毎日を全力で走って、やがて大人になっていくんだね。
タイトルやビジュアルとは異なる展開に飛ぶのが評価が分かれそう
今年290本目(合計940本目/今月(2023年8月度)29本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
農業系の高校の女子高生をテーマにした農業もの…と思いきや、ジャンル分類が割と謎な作品だったりします。
ただ個人的には色々な事情があり(下記参照)、いろいろ引けないかなという感じはしますが、一方で明確に妥当ではない部分もあり、どうかなぁ…といったところです。
多くの方が書かれている通り、特に農業系高校である設定の必然性は見当たらないのですよね…。それは、後半以降のストーリーの「飛び」がすごく、もはやどこの高校でも(極論すれば中学でも大学でも)変わらない展開と化するからです。ただ、「いただきます」の精神論ほかは、農業系(あるいは水産系など、趣旨を同一にするもの)特有の論点かな、というところです。
そしてかなりの痛手になるのは、後半のストーリーの展開の「突飛さ」が映画内でまったく拾われていないところで、「続編でもあるのか?」「放映フィルム間違っているのか?」とすら思ってスマホで購入チケットを確かめたくらいです。
また、後述しますが、この映画は「一般指定」です(PG12以上ではない)。そこもびっくりしたくらいです(R15とは言わないが、PG12はついてもおかしくはなさそう)。
ただ、映画の趣旨としてはある程度(7割がた)理解はできるし、「極端に」ヘンテコな展開とも言えないので(まぁ、ストーリーの「飛び」はかなりすごいけど)、初監督の方の作品であることも考えて以下のように抑え目な評価にしています。
評価としては以下を気にしたところです。
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(減点0.1/農業系高校であることの設定が生かし切れていない・法律系資格持ちが混乱する)
高校のいくつかの中でも、農業系高校というのは、日本が農業国であるという以上に、戦後の農地改革や減反政策ほかをはじめとして実にいろいろな法律や政策のもとに存在する高校種であるという事実はあります(大学の農学部ほかも同じ)。
もっとも、それらのことを表立って農業系高校では学習はしないと思いますが(減反政策程度は突っ込んで学習する程度?)、この設定でありながらそれらの語句は一切飛んでこないので、ストーリーとして農業ネタがあまり飛んでこないという事情もあいまって、やや肩透かしを食らいます。
(減点0.1/ニワトリの扱いについて)
多くの方が触れられていることですが、個人的には別の解釈での減点扱いです。
この行為は動物愛護法ほかに触れうる行為ですが、一方でこうした行為を経ないと産業が育たないという事情もあるので、動物愛護法は基本としながら、個々例外となる(罪には問われない)事項があり、農業系高校の実技ほかもこの扱いです。
この点について触れられていないのが個人的にはどうかな…と思いました(例外的に許されるに過ぎないので、一般個人が勝手にやると問題になります)。
(減点0.1/(後半の)電車内でのやり取りについて)
一般指定でもあるので、もうちょっと表現について配慮が欲しかったです(これだけでPG12程度つけられても仕方がない)。
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GIRL AND
最初ポスターを見た時は「ど直球の青春×農業高校ものか〜面白そうだなー」と思っていましたが、先生に恋する主人公が映ってからは風向きが変わり、本編はそれらを上回るとんでもないインパクトを抱えた良い意味での問題作でした。
農業高校に通う主人公のるーが恋心を寄せているのは教師の森先生、流石に女子高生と教師なので相手にはされないけどなんとか振り向かせようと、誘惑してみたり、家凸してみたり、襲ってみたり…。狂気に満ち満ちたストーリーに畜産要素を添えた学園ものでした。自分で説明してみても何言ってるかよく分かりません。
主人公のるーがまぁノンストップで、先生を好きになるならまだしも、未成年飲酒はぶちかますわ、宿直の先生の元に押しかけるわ、偶然とはいえ先生のアパートを見つけて度々観察するわ、衝動に任せて自宅に突撃してわギャンギャン騒ぐし自宅に押し入ろうとするわ、最終的にはるーの家に連れ込んで誘惑してキスまでしてしまうわで、暴走したジェットコースターに乗っている気分でした。
最高にイカれているので、このアクの強さに最初は乗れませんでしたが、清々しいくらいに暴れ散らかす様子を見ていると一周して面白くなってきました。先生と窓越しの面目守りと面目潰しのラリーは爆笑ものでした。
まぁこの作品に出てくるキャラはどこかネジの外れたキャラが多いんですが、るーの個性があまりにも強すぎるので霞んで見えてしまうんですが、普通の作品ならイカれ認定されてもおかしくない奴らが出ています。
田中くんはもうシンプルにストーカーです。良い人なんだろうけど距離の詰め方だったり言動がちょっとキモいです。るーが毛嫌いする理由も前半までは分かります。るーの本性を客観的に知ってしまった後では、なんでこの人はこんなにのめり込むんだろうと不思議でしかありませんでした。
森先生も常識を携えた気怠げ真面目な教師に見えてたんですが、中島歩さんが演じる時点である程度察するべきで、普通に生徒に手を出すタイプの教師で、エピソードだけですが過去にもそういう事例を起こしていたというのがサクッと語られます。エピソードの一つ一つは濃いものがあるのに、なんだかるーのヤバさを隠すように説明されていたのは腑に落ちなかったです。
モモも脅迫ばっかしてきます。親友だから、親友だからとるー田中くんという名のストーカーと引き合わせようとしますし、もうそれしか言わないですし、るーの飲酒の原因は彼女ですしで、リアルにいそうなヤバさを持っていました。botかっていうくらいそれしか言わないのでなんだかもったいないなとも思ってしまいました。
屠殺のシーンはかなりリアルに描いており、ニワトリの首を絞めて、首を切り落として、血を抜いて、羽をむしってという過程を余す事なく見せていたのでそこは好感を持てました。前後の人間模様がクレイジーだったので、このシーンで気持ちを落ち着かせる事ができるという普段見る作品の逆転現象が起きてしまいました。
終盤はキレイに見せかけて雑に畳んだ感が否めず、森先生の過去の問題や生徒との駆け落ち、ついでに出荷品の売り上げの有無と畳みかけるように問題が現れた割にはチャンチャンと片付けて日常に戻ったのは、ここまでのクレイジーさが急にストップしてしまい、タイトルと相反する17歳は止まった状態になってしまったのが残念でした。
そこから家出の有無でるーと田中くんが揉めたり揉めなかったり、「私と一緒に人生賭けれんの?」「賭けれるよ!」「じゃ私の家泊まって行ってよ!」「いいよ!」「お母さんいるから帰って!」「チンパンジーじゃないって事認めてあげるよ」→実はお母さん別にいなかったというド派手な茶番劇を見せられました。事が進展したようでしてない不思議な時間を過ごしました。
なぜか器械体操と空手の要素をパンチラと共に出してきますが、必要性はそこまでありませんでした。
命をいただく事の大切さを豚の出産や牛の出荷で最後に無理くりに詰め込んできますが、かえって混乱してしまいました。この人たち記憶をリセットしたのか?ってくらい晴れやかな表情をしているものですから。ツッコミのないクレイジーにはのれなかったです。
カネヨリマサルの主題歌は青春ど真ん中を射抜く爽やかなアッパーチューンでとても良かったです。今作のゲロ重シナリオとはリンクしていませんでしたが、主題歌が流れた途端に涼しい風が吹き抜けていきました。
爽やかさはほぼ無し、ドロドロ(主に主人公)の恋愛劇、クレイジーな登場人物のクレイジーな言動を真っ向から受けて気分は大変な事になりますが、一周回るとそういう作品だと思って楽しむ事ができます。
思っくそ犯罪はしているのでやりすぎな感じはあったのでトータルではこのくらいの評価で。これポスターしか情報無かった人が見た場合どんな表情して観てたんだろうというのが気になる作品でした。
鑑賞日 8/27
鑑賞時間 18:50〜20:30
座席 D-1
ペットと家畜は違う!
何だか農業高校の生徒の生活を覗いているような気分になりました。ハキハキして、若々しくて、森先生はちょっと羨ましかったです。一生懸命ひよこから育てた鶏を絞めるシーンは胸が苦しくなりましたが、子牛、子豚の誕生、そして何より当たり前の、いただきます!の意味をもう一度考えさせられました。大変楽しく観させて頂きました。
悪くはないけど響かない
キャストも演技も悪くはないのですが、今ひとつ響いてこなかったです。恐らく、主要キャストの言動に共感したいのだけれど、共感しきれないところが原因だと思います。展開を少し変えるだけでも、もっと良い作品になったのではと思います。
それから、本作のポスターを見ると爽やかな青春映画の印象を受けますが、実際のところそれほど爽やかではなく、むしろ重たい内容はとなっています。私は事前に「あらすじ」や「レビュー」を極力見ないで鑑賞するタイプなのですが、ちょっとポスターに騙された感がありました。
4人の女子高生の群像劇ではなかった
おもしろい行き過ぎた性格の主人公のキャラクターとそれを制しする先生のとやり取りが笑える。
畜産高校の設定でなくても良いと思ったし、音楽があからさま過ぎて乗れないところが多々あったが、楽しめる作品だった
是非、神回とセットで
農業高校の畜産科の女子高生がメインの学園もの。予告編とかだと、何となく4人の畜産女子の話っぽく思えますが、暴走ヒロインってか、言ってしまえば地雷系女子高生の青春もの、なんですよね。
ストーリーは高校教師に一途なヒロインと、その高校教師。あと、見た目で彼女好きになった別高校の男子、この3人がメイン。
中盤までは、ちゃんと「銀の匙」っぽいエピソードやら、ヒロインの空回りっぷりがいじらしく、それなりのアオハル物語かな〜と楽しんでいました。
ニワトリの屠殺シーンとかガチでしたし、畜産女子4人のアドリブっぽい演技も良かったです。皆んな上手いですね、特にくるみ役の大熊杏優はパンフレットで演技初挑戦とあり、びっくりしました。
でも面白いのはヒロインの地雷女っぷりです。先生へのラブが「あ〜いじらしいね〜」から始まる「うん、あるある」「う〜ん、そうかな〜」「うーん、もうやめとこうな」「う、ううん、さすがにヤバくないか〜」とエスカレートとして「あ〜行っちゃった〜」ってとこまで突き抜けるのがサイコーでした。
それで、最後は冴えない同級生男子に堂々と「縞パン」を見せつけてやって、これぞ青春ムービーって締め良かったです。
ちょうど「神回」と連続で見たので比較も面白い。突き抜けずに童貞で終わり、妄想でインモラルしてしまい「青春にならなかった」のが神回で、インモラルでも突き抜けて何かは失って大人の階段登る「青春をやり切った」のが17歳なんだろうなーと。
なんか引っ掛かる
先生のことが好きな可愛い女子高生と、その女子高生のことが好きな友達と、女子高生の友達が出てきて、あれやこれや、やる話なの。
先生は中島歩だから超絶イケメンなんだけど、生徒との距離感を保ってがんばる誠実な人だなと思ったら「そんなことねえよ」ということで、初恋の苦い思い出みないになってるの。
セリフのやり取りとか面白くて、観てて楽しくて良かったよ。
引っ掛かるのは舞台設定が農業高校なのね。それで畜産やってるっていう。
でも全体の話に、舞台が農業高校であることは全く効いてこないの。普通高でも成立する話。なんか「《銀の匙》みたいにしたかったのかな?」というか、珍しいから、それでいってみよとか、あんまり考えずに決めたんだろうなって気がしたな。
あと、ラストシーンはパンチラ入れてくるんだよね。
主人公が「新体操やってたから」って後転してみせて、それを男子高生が見て喜ぶという。
すると女子高生は蹴りを入れ「空手もやってたから、ナメないでね」っていうんだけど、観ててポカンとした。
このシーンを入れる意味はあるんだろうか。
タイトルに「止まらない」が入ってるから、暴走列車なみに暴走するのかと思ったけど、そこまでじゃなかったな。
音楽がダサい
各シーンはいいのだが、全体を通すとうまく演出されていない。話があっちこっちにドビすぎるし、農業高校物ならもう少し命や生き方など話に盛り込みながら青春群像劇にすべき。普通科の話でも全然成り立つので勿体ない。
音楽がとにかくチープすぎる。安いVシネマを観ているようで、ハイここで感動しましょっねって流れる音楽に全く乗れない。この音楽ならない方が作品のためになる。
日常プラス
畜産科女子高生の日常プラス、恋の「止まらない」暴走機関車。
嫌いじゃない。
命をいただくこと、そのために育てること、現実をしっかりと描きながらも、女子高生の教師への恋心と同年代のチンパン男子への思いも描ききったね。
新人監督と思えないほど、きっちりとした演出でした。
生徒の皆さんも「善きかな」という演技だったが、誰よりも中島歩の「残念な」イケメンぶりが最高でした。「後悔するぞ」じゃねぇよ…ww
四人組だと思ってた
女子高生4人の群像劇かと思ったら、一人はグループじゃないし、瑠璃のみにフォーカスされた作品だった。
池田朱那がかわいいし、演出もコミカルだから見てられるが、主人公は結構ヤバい。
年齢的にも性別的にも森先生の立場で見てしまうから余計に。
17歳だと納得できないかもだけど、かなり真っ当な対応をしてるなぁ、と思ったら…笑
先日、教員が断りきれずに女子生徒とキスして処分されるというニュースがあって、タイムリー過ぎた。
あの夜、その先があったのかどうか。
後先考えず感情で突っ走る感じとか、情緒不安定気味なとことか、なかなかリアル。
でも、冷静に落とし所を話し合えない相手は大人としては迷惑だよね。
そこがユキ先輩との差だったのではなかろうか。
また、田中君も最後は少し男を見せたが、付き纏ったり話を真剣に聞かなかったりでまだまだ若い(何様)
成長譚というには弱いし、畜産要素も本筋にうまく絡んでいないのは残念。
それでも、爽やかでない恋愛模様とコミカルさのバランスは見事だったし、役者はみな良かった。
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