ミートキュート　最高の日を何度でも

主人公はタイムマシーンで同じ日を繰り返す。
知り合った男が好きになったのだが、一日しか戻れないのだ。
だんだん飽きてきた頃に、男が行動を起こす。
エンディングにはどんな意味があるの？

まさにタイトルどおり同じデートを何百回も繰り返すカップルのSFコメデイ、タイムマシンが現代のネイルサロンにあるというのも不自然で同じ日の繰り返しはタイムマシンの24時間制限かと思っていたらもっと過去にも未来にも行けるようじゃありませんか、タイムループ映画は数あるが初デートの繰り返しなんてどうして映画にしようと思ったのでしょう。
正直、何か大事件が起きるのではないかと思って我慢して観ていたが期待外れ、意味もない殺人（言ってるだけだけど・・）や自殺願望など単純なのに難解、ある種、恐ろしいシチュエーションSFでした。

まず映画の雰囲気が凄く良いです！
オレンジやブルーの光が散りばめられた、ニューヨークの夜の街並みと、浮遊感あるアンビエント系の音楽の組み合わせで映像がとてもオシャレで癒される。
展開のテンポも良く、出てくる人達みんな表情がいい。

コメディタッチでニコニコしながら笑える序盤から一転、
女性側だけがタイムループを繰り返し、ずっとずっと男性と過ごしている感覚がある一方、
当然ながら男性側はその記憶がないという差を女性が感じ始めてから、だんだん切なくなってきて、ラブストーリーっぽくなってくる。

時々繰り返される意味深なセリフが、終盤になって、ああそういう意味があったのかと点と点が繋がる瞬間もあって、よく出来てるなと感じた。

じんわりと涙腺が緩むシーンもあり、楽しさと切なさ、明るさと暗さのバランスが絶妙な作品だった。
同じ日に2回見ても飽きないくらい、世界観が良かったです！

完璧な夜を繰り返すシーラとギャリー、同じ夜を繰り返すタイムリープ・ロマコメ。未来から来たケイリー・クオコとピート・デヴィッドソン、最高にチャーミングな2人!! 主演がこの2人でよかった。彼女の一日は、その時間軸にいる自分を轢き殺すところから一日が始まる。自分自身が無価値に思える経験がなければ、今のユーモアは育たなかった。
オールド・ファッションド。"ソフィーの選択"だな。ジョン・コナーを知ってる？だって君は未来から来た。帰るよ。また明日。身動きが取れない気分になる。先を悲観するな。

勝手に関連作品『恋はデジャ・ブ』『パーム・スプリングス』『明日への地図を探して』