「火星探査機が親密な生命体に感じる熱量の籠った記録。」おやすみ オポチュニティ コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
火星探査機が親密な生命体に感じる熱量の籠った記録。
内容は、実話ベースで2004年NASAから打ち上げられた火星探査機探査機で双子のローバー・スピリット・オポチュニティのトータル約15年間に渡る短くて長い火星冒険の物語。印象的な言葉は『プロジェクト全体がローバーを愛し関わった全ての人が親である双子を大切にしたい』NASA探査チームの言葉が、擬人的であり優しい気持ちにさせられる感傷的な言葉でした。印象的な場面は、客観的に火星の映像が撮れる訳ではないので、VSFX・CGを多用した分かりやすい映像構成の努力があり、まるで火星にいる様な迫力は何とも言えない体験でした。NASA内でもサイエンスチームと探査チームとの意見のぶつかり合いやプロジェクト全体の25年間に渡る苦労と世代交代による時間の流れを感じられる感慨深いものがありました。予定より遥かに長い寿命を持つ事になったラッキーローバーの惑星間における冒険は、人とロボットの絆が確かに存在する事を証明してくれた素晴らしい実話の一つだと感じました。そしてこれからは夜空の火星を見る度に、あそこにスピリットやオポチュニティのだと視野や想像力を物理的にも広げて見上げる事でしょう。
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