「1(ワン)に較べても飛躍的に進化した《2ベイビー》」ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
1(ワン)に較べても飛躍的に進化した《2ベイビー》
映像(画像と画質)が見違えるようだし、何より前作では室内撮影を
余儀なくされたので分割画面を多用したが、
2ベイビーでは風景の明るさ美しさ、
商店街のエネルギーやエキストラの多さもあり格段に楽しめる。
阪元裕吾監督は「予算がまだまだ足りず都内で撮影出来ない」と
不満を漏らす。
いつか是非にカーチェイスなども見たいものではある。
コミュ障のまひろ(伊澤彩織)とちさと(高石あかり)の女殺し屋。
今作ではゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)のカッコイイ殺し屋兄弟を
敵役に迎えた2ベイビー。
1(ワン)を2乗して面白かった。
窓口振り込みを各種滞納で余儀なくされた2ベイビーは、
運悪く銀行強盗に遭遇して、瞬殺アクションでボッコボコにする。
ともかく会話がめちゃくちゃ面白い。
高石あかりと町内会のスジモン臭いオヤジたちとの【将棋対決場面】
めちゃ笑った。
高石はパンダの着ぐるみ(の中の表情)かわゆいね。
定食屋。2回あるシーンは、どちらも上手く言えないけど、
まことが看板娘に告白する、しない・・とか笑えて泣ける。
殺し屋兄弟と2ベイビーのアクションも中間とラストにある。
はじめのはややフェイントで、ラストはアクションのエキスパート
丞威と伊澤彩織の最強のタッグでハリウッド顔負けの《カッコイイ殺陣》
が見られる。
阪元監督はアクションを《殺陣》と表現しているから、殺陣なんだと。
結局は大人社会(殺し屋協会も然り)に稼ぎの大半を吸い取られる若者の
現実を活写してくるのだけど、
ついでに社会も変えて、若者ももう少し金が入る社会にしたい。
根底にはそれがあると思う。
てなこと言う前に面白くて3、4、と続いて欲しい!!
27歳の阪元裕吾監督はどっから見ても天才的だから、
期待しています。