劇場公開日 2023年3月24日

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「ちさと✕まひろ、日本中が恋をしたあの2人にまた会える!正当にパワーアップ!! 坂元裕二らしさも感じる会話シーンも然ることながら作品の内容自体も続編らしく」ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ちさと✕まひろ、日本中が恋をしたあの2人にまた会える!正当にパワーアップ!! 坂元裕二らしさも感じる会話シーンも然ることながら作品の内容自体も続編らしく

2023年3月26日
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テーマは"恋"?主人公最強コンビ以外のキャラクターにも前作以上に尺を割かれ、スポットが当たっている気がした。けど、やっぱり主人公2人をもっと見ていたかったなって、純粋に出番もっと増やして欲しかった気もしてしまった。とにかくあと2人が好きだからこそ!! 見ていると地球上でこんなにかわいい生物いるのかって思う(特にまひろ! ウィーザー、バズコックス、ライドとバンT)。2人の掛け合いやり取り見ているだけで愛おしさ溢れてめちゃくちゃ癒やされる。髙石あかりのビジュ爆発しているにも関わらず(だからこそ?)圧倒的コメディエンヌっぷり、伊澤彩織の普段のゆるふわコミュ障役から圧倒的キッレキレアクションっぷり。
この監督の作品は相変わらず会話が自然体で、タイムリーなものすぐ拾って採用したり目の付け所とかも最高で、おもしろく笑えてついついクセになっちゃうみたい。そういう意味で、本作の中で言及されている"阪元"大先生・坂元裕二さんと通ずる部分も案外あるかも。定食屋さんの〇〇円の壁ってめちゃ分かる。
勝敗を分けたのは社会(への)不適合さ。拳を交えれば友達になれたかもしれないのに住む世界が違うかった。中学時代バスケ部でブイブイ言わせていた2人組じゃこの世界の頂は難しかったか。『花束みたいな恋をした』みたいなキラキラした"普通"を経験していそうな?もちろんこんな稼業しているわけだから、なにか大きなキッカケ・躓きがあったに他ならないだろうが。にしても結局デート誘えなかったのが切なくて…。
『ワイスピ』などと並び恐らく最も市民権を得ているであろう邦題『バッドボーイズ2バッド』。もしかするとオリジナルの方は「too bad」という意味合い・ニュアンスと掛けているのかなと思ったりもするけど、そうすれば本作のタイトルは「to Baby」と掛けてもいいかもしれないと思えた。パズドラすらヤル気しないときでもこれなら見れそう。お疲れ様です!
殺し屋が人殺しを禁じられて日常をゆるく過ごす辺りなんかは『ザ・ファブル』と似ている。…なんて思ったら、阪元裕吾監督にはメジャーで成功した先には、いつか岡田准一師範代とこういうアクションコメディ撮ってほしいなと思った。岡田くんには日本のアクション映画を更新していってほしいと切に願っているけど、別に原田眞人監督(『ヘルドッグス』)だけじゃなくて、阪元裕吾監督とも組んでみてほしい。ぜったいおもしろいから!今でこそ貫禄すごいけど、元々クドカン作品でコメディ演技はお手のものなわけだし。

P.S. 兄弟が死体を見つける川辺、『グリッドマン・ユニバース』実写パートと同じ場所?そりゃ日本の限られた場所で、許可や画的にも撮影にもってこいのロケ地があったとすれば、色々な作品で使われまくっているだろうから被っても何も不思議じゃないのだけど、流石に同じ公開日で2本続けて見たので。もっとどうでもいいこと書くと最後の歯磨きのシーンで歯ブラシが今使っているものと一緒だったかも。あ〜定食屋行きたいっすね

とぽとぽ