Sin Clockのレビュー・感想・評価
全48件中、21~40件目を表示
ええか?3時ジャスト、ハザード3回。絶対忘れんなよ。
正直、観る前の期待値はそんなに高くなく、じゃあ観るなよって話なんだけど、なぜかこういう邦画には、評価が低かったとしても時たま"あたり"があって、それに巡り合った時の快感は心地よくて、だから、つい観てしまう。
結果的に"あたり"だった。展開が急でうまくいきすぎる印象もあるのは映画の尺のせいなのか、それでも、場面転換が短いシーンでどんどん進んでいき、おまけに、あまりスクリーンでお目にかかれない役者がキレのあるいい演技を見せてくれてるし、何やら数字を出してきて映画のペースに持ち込もうとするし(詐欺師のテクと一緒)、「偶然」という言葉でこっちにまで魔法をかけてくるし(占い師のテクと一緒)、本来信じていいはずの人間が狂気を見せるし、ラストのどんでん返しを含めて、十分面白かった。書いてるこっちも早口になるわけだ。
「好きな映画」
だましあい
悪銭身につかず。
短時間でコンパクトにまとめたカンジ。
やり取りはおもしろかったが、
はしょりすぎて説明不足の感も否めない。
特に主人公たちのその後を描いていないのは残念。
窪塚に「隠れた狂気」を演らせたら、右に出る者はいない。
人生の1発逆転はあるのか
現代の揺籠
Sin Clock
この映画が、フェードアウトを多用した演出で見せたかったものは何か。窪塚洋介演じる主人公は、恩には感謝し、人を貶すことはせず(鼠捕りの警察官を除き)、一方で常に淡々として本心が見えにくい。養育費を払えなくなる(息子に会えなくなる)ことの心配はあるとしても、いざ犯罪計画に加担した本番においても、必死さは然程に見えてこない。悪徳議員の罪に横槍を入れる、現代人のように冷めた(決して破滅的ではない)ノワールだ。
偶然は最終的に味方をしたが、純粋に成長譚として受け取って良いかどうか。窪塚の受けの演技が一貫して光った作品だ。オリジナル脚本で作る熱意が伝わる。
Think Rock
オープニングで確信した、これは“格好いい”映画だ。
オシャレでも派手でもなく、芸術的でも文学的でもないが、どこかクールで「画になる」のです。
『最初の晩餐』で久方ぶりに窪塚洋介を観たとき、短い出演と抑えた演技ながら空気を変える存在感に驚いた。
今回もその佇まいは健在で、癖はないのに、それでもちょっとした動き、表情、声などが様になる。
他の人にもできる役だが、あの雰囲気を出せるのは彼だけだと思う。
地味な画面が続く中、多ジャンルの音楽がメリハリを生む。
ブツ切り暗転ばかりの映画が多い中、シーンの繋ぎ方もバリエーションがあって良かった。
内容としては、正直やや物足りない。
計画が動き出すまでに半分以上も尺を使っており、後半のスピード感はあるもののダイジェスト気味。
特に裏社会側の登場人物は立ち位置や関係性が明示されておらず、混乱した。
出来すぎた偶然は、劇中で語られる“synchronicity”に収束するのでツッコむのは野暮。
2回観た方が理解は深まるが、1回目の感触を大事にしたい気持ちにもなる。
とはいえ説明不足も多いので、ディレクターズカット版などあれば是非観たいです。
🎞令和版 ニューシネマの再来か 社会の理不尽からタクシー・ドライバーに生きつけた3人組 人生一発逆転計画は・・・
以前の仕事がそれぞれに理不尽な状況に追いやられ、辞めざろうえない状況になり、タクシー会社に入ったものの、存在感のないルーティンに仕事に閉塞感の中からの脱出に、たまたま情報を得た事をキッカケに、窪塚洋介、坂口涼太郎、葵揚、3人(キャラの演技が良い)それぞれの特技を屈指、絵画強奪計画を企てる。
日本の作品らしく(全体的に画面が暗く、画も昭和の雰囲気)、人の生きざまに、タクシー会社に入るまでのエピソードを挿入しながらの前半。
後半は、計画実行を、スピード感を出すための演出か?、監督の長編商業映画1作目との事なので、劇場公開にあたりの営業サイクルからの時間短縮があったのか?(大人の事情)、わかりませんが、
展開が早く進む場面で、分かりづらい場面進行がありましたが、細かいことは気にせず、雰囲気に浸れば、楽しめました。
少々バイオレンス的な場面そこまでださなくても・・の場面も。
内容的には面白いので、次の展開映画が欲しいです。この終わり方は、分からなくもないですが、ちょっと・・・。
でも、この手の日本映画、大いに楽しめました。私的には海外映画のような明るい展開映画ほしいです。
GEZANのロック音楽と、最初とエンドロールの音楽と画(ミュージックビデオのよう)、なかなかサイケデリックで良かった。
★Digital音響鑑賞
★重低音 ─
★分離度 2○
★音圧 1○
★移動音 ─
★サイド(左右、後、活躍度)─
★サラウンド ─
スクリーン側STEREOのよう
この手の映画って‥
Jin doggが映画に出ると知り、これは観ないとと思い今日鑑賞。
犯罪映画は割と好きなので、入っていけるのですが、ちょっと意味がわからない箇所、繋がらないところが多すぎる気がします。
まず1番のクエッションはJin doggらヤクザ連中といつ関わりを持ったの?ってところです。
そこの説明が一切なくていきなりヒットマンと銃撃戦を繰り広げるのですが、それもリアリティがない。
あの政治家側のヒットマン?日本のいち政治家が殺し屋雇えるもんなの?それとも敵対組織?
他にも色々ありますが、話がはしょられすぎてて全然わかりませんでした。
犯罪計画もなんでまたクラブなんかで企てるのか?
音楽かけたかったんだろうな。
よかったシーンは橋本マナミ演じるクラブの女が政治家のxxxをタクシーの後部座席でしゃぶるところと、チョコプラの長田演じる警官と口論になって車でキレながらぶっ飛ばすところ。あれめちゃわかるわ‥笑
時間軸を調整して面白くしようと考えるのはわかるのですが、話がわからないと意味がない。そういう点ではパルプフィクションやロックストックなんかは凄かった。
だから、日本で作るこの手の映画って大体どれも同じようなテイストだな‥と。説明不足だけど、雰囲気で楽しんでくださいね、みたいな。
それでもJin doggはよかったです。狂気が十分伝わってきましたし、前から映画とか出てみたらカッコ良さそうだと思っていたので‥
決して人に勧められる映画ではありませんが、暇潰しとしてはいいのかな。ネットフリックスとかで軽く観るのがいいかもです。
上映時間もそんな長くなくてちょうどいいです。
あ、説明不足だからか笑
タクシードライバーの憂鬱
余白の無い90分でさくっと楽しめる
序盤は濃厚な展開なのだけど、後半が紙芝居で巻き巻きモード…。
今年47本目(合計699本目/今月(2023年2月度)13本目)。
ということで、呪呪呪と5分違いでこちらの映画。
テーマとして「時の同時性」(偶然性)というものがすべてにおいて流れています。タイトル名の sin は(文学的な意味での)「罪」という意味ですが(crimeより硬い語)、おそらく synchrony (時の同時性) などとかけているのでは…と思います。
この通り、「何らかの理由で偶然に同じ事象にあった3人の主人公」がテーマで(この映画の主人公を1人に決めるのは無理?)、この3人のそれぞれの生い立ちや、その結束までは丁寧に描かれるものの、問題はそこからで、その「問題を解決する」(換言すれば、何か事件を起こす)、その後半の要は「お楽しみ部分」になると一気に巻き巻きモードになっていて(この映画は100分ない映画)、やや何を言いたいのだろう…というところが疑問点として大きく残ってしまいます。
もちろん何の理由もなく180分(インド映画級)も困りますが、「100分未満ではやや説明不足かなぁ」という点はどうしても否めません。ただ、趣旨は理解できるし、監督の方も長編では本作がデビューであり(公式サイト参照。なお、そのような事情なのに大手映画館でやっていたので、一定の評価は受けているのだと思います)、ある程度傷があっても仕方がないかな、という気がします。
こうした細かい点は気になるものの、今週はバビロン(180分級)やバンバン(インド映画。180分級らしい?)など3時間級が2つもあるという特異な週で、120分(2時間)きらずにさくっと見たいというならおすすめです。日本映画なので、理解につまづくところはないからです。
採点に関しては以下の通りです。
------
(減点0.3/趣旨を理解するのが後半困難)
・ 多くの方が書かれている通り、100分を切る形で作品にまとめた点は理解できるものの、前半の濃厚な登場人物の描写と比べると後半は監督さんが入れ替わっているの?というくらいに巻き巻き展開になっていて、ここの部分はどうしても指摘対象になってしまう、と思います。といっても、一応最低限の展開描写はあるし、一応理解は可能です。
------
(減点なし/参考/車両運転における警察のいわゆる「違反きっぷ」について)
・ 速度違反等も明確な罰則規定がありますが、車社会の日本ではそれをすべて裁判にかけるというのは実質的に無理があります。
そのため、赤切符などがきられた場合、任意に指定された金額を支払えば起訴はされない、という仕組みが取られています(特殊な扱い。国民に浸透しすぎてすべて検挙するのは無理)。
したがって、これによって任意に金額を支払うと、そのあとにその警察(警官)の処分が無効だとして取消訴訟で争えないというのが日本の判例の立場です(このように大量に行われるものを簡易迅速に対応しているのに、任意に金額を払った後、さらに取消訴訟等(行政事件訴訟法)で争うというのは、刑事訴訟と行政訴訟が両方交差してしまうため、裁判の進行の想定するところではない、というもの)。
では警察(警官)の処分に不満がある場合、「放置して起訴されたら、そこ(刑事裁判)で自身の無罪を争う」ということになります(同判例)。
※ したがって、「任意に」支払っているに過ぎない、ということに注意です(ただ、実際問題そうしないと、地方裁判所はパンク状態になるため、多くの国民がそうしているにすぎない、ということです)。
B級感
天網恢恢疎にして漏らさず
全48件中、21~40件目を表示