Sin Clockのレビュー・感想・評価
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【”最低な人生は、たった一夜で最高の人生に変えられるのか?”邦画サスペンス・ノワールとしてはナカナカの作品。窪塚洋介は矢張り良き俳優であることを再確認した作品でもある。】
■理不尽な理由で会社をクビになり、妻からも見放されたタクシードライバーの高木シンジ(窪塚洋介)。
下衆な客を乗せ、只管に走る最低の日々を送る彼のもとにある日、人生を変える大きなチャンスが舞い込む。
政治家大谷(螢雪次朗)が車内で漏らした事や彼が落とした名刺入れから、数十億円もの価値を持つ絵画を狙い、高木は欲にまみれた者たちと強奪計画を決行する。
◆感想
・窪塚洋介氏の出演作は「沈黙 ザ・サイレンス」以来だろうか。最近は息子さん出演の映画を時折見るが、今作を観ると窪塚洋介氏は独特のオーラを身に纏った役者として、非常に魅力的である。
「ピンポン」の頃の弾けた感じが今でも残っている。
■ストーリー展開も、前半は面白い。後半の展開はやや強引な気がしないでもないが、面白い。それは、邦画では余り観ないタイプのサスペンス・ノワール作品だからである。
<悪事を成すものは、それなりの報復を受けるという展開や、マサカの人が高笑い・・、と思ったら皮肉な結末と言う所も良い。
重ねて書くが、窪塚洋介は矢張り良き俳優であるという事を、改めて思った作品でもある。>
■酔っ払った時に、タクシーにお世話になっている者の独り言
・作家でもある梁石日氏の「タクシードライバー日誌」を読むと、タクシードライバーの大変さが少し分かる気がします。
必然は偶然を装ってやってくる、だから面白い
今日は6本をイッキ見。その1本目に選んだのは、まさかの本格ノワールな邦画。結果、これを選んで良かった!めちゃくちゃ強烈。そしてこの哀愁。堪らない…。
何もかも失ったタクシー運転手たちが企てる現金強奪計画。果たして、待ち受けるのは偶然か、それとも夢にまで見た奇跡か…。密室の中で虎視眈々と足掻く男たちは見事に哀れで面白い。全てをスラッと流し込むような周到さも兼ね備えた本作には、日本の美しい景観とドロっとした人間模様が冴え渡る。終わりも清々しく、あまりにも…。
本作の舞台は神戸。偶然の3が作品の中で時折顔を出す。ありがちな空気を醸し出しながら、邦画らしさを感じさせるのは、そのロケーションが効果的なことを証明しているだろう。また、全体的に黒が統一された作品の世界観が観ていて気持ちよく、タクシーの黒が恐ろしくも映える。その偶然がフィクションになりきらないような緊張感は、演者たちの冴える眼差しによるものだろう。
主演は窪塚洋介さん。ロワールな雰囲気が似合うが、巻き込まれた男の風貌をしっかりと感じさせてくれる。小手先で生きている感じ、その渇きが何より良い。共演には坂口涼太郎さんと葵揚さん。葵さんバキバキにキマってたなぁ…。こんな姿も見たかったから、なお嬉しい。やはり似合うし、逃れられない運命を背負っている感じが最高だ。
終わってしまうとあっけなく感じる側面はあるが、そのメッセージと疾走感、背徳感は見物。本作が商業デビューとなる牧賢治監督、引き続き楽しみにしたい。
シンクロニシティ。(笑)
2023年劇場鑑賞15本目 佳作 56点
予告の雰囲気に負けて鑑賞
結論、面白みが無かったなぁ
窪塚洋介が18年ぶりに邦画長編映画単独主演ということと、ノワール感というか黒服のアウトサイドな感じがわたくしの癖に刺さるジャンルなので劇場に足を運びましたが、設定がよくこれで企画通ったなとすら思ったし、終わり方も鈍感な人や映画に免疫がない人でも予想が付くくらい分かり易くて、逆にその答えが分かった上でどういった演出や演技をするのかと、途中から見る目を変えましたが、特段驚きもなく自身の消化不良なまま終わってしまった
逆に言えば、こういった作品を見れば見るだけ、予告の段階から心に残らなそうな作品を見抜く匂いを嗅ぎ分ける嗅覚がつけばなぁと思います
着想は良いんだけど…
いまいち、話の流れがよくわからなかった。
なので、さほど面白さを感じることができず…。
タクシー業界に悪い印象を与えないか、少し心配になるぐらいクズな登場人物が出てきて…。
まあ、自業自得なのか、因果応報なのか、よくわからないけど…。
予告の期待感を越えれませんでした。
いや、そこは上映時間99分でしょう。
同じ3月3日生まれの3人の男。人生どん底の訳ありタクシードライバーがある夜大胆な計画を実行に移す。午前3時30分。彼らは大金を手にし人生をひっくり返せるのか。
3に取り憑かれた男達の行く末。めっちゃ都合よく進むストーリーでそんなうまくいかんやろって展開ですが、最後のオチは面白かった。まぁ飛行機の件はいらんかったけど。3人のバランスもいい。久々に毒々しくて飄々とした窪塚洋介見れたし、チョコプラの長田もちゃんとキャラが活きてていい味でてた。
色々気になる部分はあれどなんだかんだ楽しめた。それにしてもタクシードライバーあるあるがきつ過ぎる。ドライバーさんいつもご苦労様です。
この作品を90分で纏める能力、努力には敬意を表する。
タイトルはシンクロック(=罪なる時計)とシンクロニシティを掛けている。テンポが良いクライムサスペンス。要約したような短い(2〜3分)のシーンを積み重ねる(時系列通りではないが)作り方だが話の筋を追いやすい。窪塚洋介以外出演陣はほぼ知らない俳優ばかり(顔は分かるが名前は知らない人達含む、坂口健太郎が出るのかと思っていたが涼太郎だった)ので、益々ストーリーにリアリティが感じられた。犯人は予想通りで驚きは無かったが楽しめた。この作品を90分で纏める能力、努力には敬意を表する。最後のメッセージ(奇跡を信じない人云々)は押し付けがましく、僕は不要だと思うが。
写真のような美しい切り取り
ストーリーの設定の誕生日同じとかいる?とは思った。
設定の詰め込みが多かった印象
でも、久しぶりに窪塚洋介の主演映画が観れて嬉しかった
湿度高めの邦画らしさもとてもいい
もっと削ぎ落とした完成された映画を観たい
3人の少年たちの一夜の冒険譚
◉サスペンスに紛れ込んだファンタジー?
全編はクライムサスペンスであったのに、高木(窪塚洋介)と番場(坂口涼太郎)と坂口(葵揚)の3人の周りに一瞬、ファンタジーの風が吹いたようだった。坂口が犯罪に高木と番場を誘い込むシーン。不貞腐れた日常に押し潰された男たちが、3月3日生まれの俺たち3人が組んだら無敵だと言う、少年たちのノリで、絵画強奪計画へと突き進む。この3の連なる、軽い冒険譚の感覚は嫌いじゃなかった。
ギャンブル狂いで凶悪感がこぼれる葵揚が、誰か殺すか、殺されるかと思ったのだが、生き残った。正体は愛すべき餓鬼大将だったのか? 犯罪者仲間でさえ扱いづらそうな役柄を、見事に演じていたと思った。
想定外の先輩ドライバーの悪だくみで、大金は手に入らなかったが、飛行機事故は免れたし、結果めでたしの部類では?
ただ、ワンカットが短いシーンの繰り返しだったせいもあり、ヤクザの根城にどう言うつてで辿り着いたのかとか、3人組の仕掛けの細かい中味が先輩にどうしてバレたのかなどが、はっきりとは分からなかったです。私が気づかなかっただけか。
筋書きのサスペンスと言うより、演者たちを見るサスペンスみたいな感じで観ていました。
◉ヤクザと半グレは滅んでいった
結構凄絶な殺し合いは続いたが、政治家、闇ブローカー、愛人、そしてタクシードライバーたちはほぼ無傷。ヤクザと半グレが玉を喰らって死んでいった。般若もJin Doggもノワール感が溢れ出て、叶うならば例えば前日譚とかで、スピンオフもお願いしたい。あの酷薄な笑い顔がまた見たいです。
最後は、命を長らえて戻ったところで、変わらないダルい日が続くだけなのさと言う、ドライバーたちのうそぶく声が聞こえるよう。
それで、そんな時でも窪塚洋介は、生真面目なちょっと愛すべき表情を見せてしまうのでしょう。
交通安全ムービー Lv.100
かなり現実離れしたストーリーだけど、結構楽しめました。やっぱり、映画においてテンポやスピード感って、めちゃくちゃ大事なんだなって。その2つが優れているだけで、テンション上がるし、面白いと思える。尺もちょうど良くて、割とすきでした。
ダークな雰囲気と優れた演技力をもった役者たちに引き込まれる前半。窪塚洋介の良さは最大限発揮されたのではないだろうか。坂口涼太郎と葵陽のHIGH & LOWコンビは、影で主演を支える名脇役。ヤクザ役の人たちも、存じ上げないけどめちゃくちゃ良かった。そんな中で、一際光っていたのが、チョコプラ長田。芸風もあってか、初映画とは思えない演技で、これから役者としても活躍しそうな予感がしました。
何が起こってもおかしくない、重くて陰湿なムードが、白石和彌監督好きの私にはたまらない。あの人の映画よりはテーマ性が弱く、かなりおとぎ話でご都合主義な脚本だけど、「バンバン!」を見た後ではちょうどいい。もっと、〈シンクロ〉を上手く活かせたら、何度見ても面白い作品になったんだろうけどな。流石に、誕生日の一致とか時間とかは無理がある。意味ありげにしすぎ。
後半からの展開は、先程も言ったようにかなり現実離れしているけれど、なかなかいい演出で楽しませてくれました。ラストはお見事!とまではいかないけど、結構好き。でも、これだと伏線回収にはあんまりならないかなぁ笑 結末に至るまでのエピソードが弱い。さりげなく、興奮するようなものじゃないとね。
好きな人は好き、嫌いな人は大っ嫌い。そんな映画。いろんなこと起こっているようだけど、意外と単純。意外と見やすい。要は、安全運転で行こうぜってこと。
タクシー運ちゃんは皆んなクズなんだ。
脱サラしてタクシー運転手をしている高木。窪塚洋介観るの随分久しぶり。
それにしてもコイツかなりのポンコツ運転手。交通違反して警察に怒られてんのに、自分の違反を認めず、暴走して事故る。こらっ!
そして、客のおっさんとホステスっぽい女のエロ行為を見た後、忘れ物から秘密をゲット。その話を同僚2人にして、3人でお金をゲットするプランを立てる。はぁ?何でその選択になってんだよ。しょぼい会社で貧乏で働いてるのってそんなにキツいの?大金を手に入れれば勝ち組に入れるって事?その考え方イラッ!
とにかく、タバコを吸う奴にいい奴は居ないってのがよく分かった。ドアが開いた時、タバコ臭い運転手だったら俺は絶対乗らないよ。
凄く気になったのがシーンが変わるごとにスクリーンが真っ黒になってた事、何十回あったんだろう、多分それに合わせて何度も落ちちゃったんじゃないかな。ストーリーや登場人物が?
ラストも、あらら、この人も?って感じでタクシー会社の人が皆んな悪い奴だってのが明らかになった。ゆる〜い展開で主人公の思考が理解できず、ずっとモヤモヤ。とても残念でした。
3にまつわるエトセトラ
監督の初商業作品ということと、窪塚洋介ということで鑑賞。窪塚はカッコ良い。悲壮感がもう少し、トリックにもう少し複雑さが欲しい気もしつつ相手組織が唐突に感じた。絵は一つ一つがカッコよかった。舞台の街も俳優さんも、議員の振る舞いも良かった。
窪塚洋介のカッコ良さが光るクライムサスペンス
窪塚洋介主演の新作ということで、なんとなく懐かしくなって観に行きました。「シン・ゴジラ」以降、「シン・〇〇」という題名とか言葉が流行っているので、本作の題名もてっきりその筋の意味合いかと思ってましたが、「Sin」とは「罪」という意味であり、つまりは「罪の時計」っていう意味だったんだと、映画の冒頭で説明がありました。さらに、「Synchronicity=意味のある偶然の一致」という意味合いも持たせているようで、この題名が持つ2つの意味が、最後まで作品世界を形成していて、そうした創りが中々新鮮で面白いお話でした。
映画の宣伝文句として「一度つまずいたら、再起のチャンスはどこにもない」というメッセージがあったので、てっきり「万引き家族」とか「ジョーカー」、「パラサイト 半地下の家族」と言った、格差社会をテーマにした作品かと思っていましたが、実際は「JOINT」に近いクライムサスペンスでした。題名同様、こちらの勝手な先入観を2度も覆されましたが、まあ窪塚洋介主演なので、イメージ的にその方がしっくり来ますわな。
で、内容はと言えば、別々の職場で働いていた窪塚洋介演じるシンジ、葵陽演じるキョウ、坂口涼太郎演じるダイゴの「3」人が、揃って前職を首になり、「3」か月前に同じタクシー会社に転職。しかもその「3」人は、偶然にも同じ「3月3日」生まれ。まさに「Synchronicity=意味のある偶然の一致」!
彼らは、シンジが乗せた国会議員の客が漏らした言葉をきっかけに、時価数十億円と言われる絵画の盗難を計画する。計画はタクシー「3」台を使い、それぞれのカーナビに表示される時刻を基準に、分刻みで綿密に練られる。最も重要なキーワードは、「『3』時に『3』回ハザードランプ」。まさに「Sin Clock」!
そんな計画の結果や如何に?
最終的な結末がどうなるのか、息もつかせぬ展開がテンポ良く続いて飽きさせず、1時間半余りと若干短めと思われる上映時間に最適に纏められていた感じがあり、全体的に面白い映画でした。
ただ、サヴァン症候群で記憶力抜群という設定のダイゴが、ターゲットになった国会議員事務所の事務員らしき女性から関係者の連絡先を聞き出す下りは、どうやって段取りを付けたのだろうかという疑問や、現金1億円を海外に持ち出せば、当然申告が必要になり、その出所が問題になると思われるのに、その点はあまり計画されていない感じだったことなど、細かいツッコミどころがない訳ではありませんでした。また、盗難した絵画の売りさばきを依頼した反社のお兄さんが行ったグロい行為のシーンも、どれだけ必然性があったのか首を傾げないでもありません。
でもそうした点を差し引いても、最後のどんでん返しは良かったと思うし、何しろ窪塚洋介は渋くてカッコ良かったので、評価は★4としたいと思います。
窪塚さん相変わらずイケメン。 タクシー運転手って作品内でも言ってた...
窪塚さん相変わらずイケメン。
タクシー運転手って作品内でも言ってた通り空気みたいで人の本性知れていいですな。
終わり方賛否両論だと思いますが個人的には好き。
葵揚さんなんかでみたことあるんだよなーって思って調べたら同じような不良系でした。
不良の役に合いますね。良き。
警察が実車中のタクシーを捕まえるなんて許せない!
あの停止線に関しては、パトカーも動いていたから普通なら捕まえない(取り締りしてたら話は別)。多分、「徐行してましたよ」と言ってしまったのが最悪の結果を生んだのだと思う。捕まらないためには「完全停止しましたよ」と言うべき。
まぁ、そんなこんなでタクシー運転手あるあるの話もあるものの、納得いかなかったのは強奪してナンバーを気にするくらいなら行灯も取り替えてナンバーさえも変えてしまうほうが犯罪者らしくていい。無駄なタクシー交換だったように思えてしょうがない。しかも、空港で走り去ったタクシーのナンバーは「1305」と、サヴァン症候群じゃない(と思う)俺でも覚えてしまった。ちなみにナンバープレートは東神戸のひらがな「ん」・・・とにかく、雑な強奪計画には納得いかなかった。
久しぶりの窪塚洋介主演映画らしいのですが、個人的には窪塚俊介のほうが演技力は上だと思っていました。ところがどっこい、なかなかいい演技の洋介くん。思わず弟の俊介くんだと勘違いしてしまいました。
ストーリー的にはプロットそのものは面白かったけど、冒頭にヤクザとか出しているので、ヤクザもクビになってたんだと思い違いしてました。まぁ、行き着く先はタクシー運転手。以前いた会社でも元大工、元教師、元自衛官、その他もろもろの運転手が居ましたよ。社会の底辺みたいな捉え方をせずに、不景気・高失業率・就職難時代の受け皿としての職業と描かれていたらもっと良かったかも。
それにしても誕生日が同じ3月3日というだけでシンクロニシティと言われたらたまったもんじゃない。その他、時計の合わせ方とか面白かったし、意外なことにアナログ時計(置き時計、腕時計)も全て3時33分を指し示していたことが興味深かった(よく見ないとわかんねぇ)。
3.3点がないので3.5点
3にまつわる偶然が重なった同期のタクシードライバー3名の人生逆転ゲーム。
序盤からサスペンスな雰囲気で引き込まれるが、何故タクシードライバーが??
場面展開が多く、至るところに3が絡んで、もしかしてナベアツさんが来るのか?と思ったらチョコプラ長田さんがシリアス演技で登場。
ハラハラ感はあって満足ではあったが、ラストがやっつけな感じがしたのがやや残念。
勿体ない
26本目。
ティモシー・シャラメが出てるやつを観ようと思ったけど、今日位は短めをと変更。
ヤバめ始まり、この緊張感はどこまで続くと思ったら、あれれ。
ああ成程、そうきたか、でも途中で緊張感が切れちゃってるから、なんか持ち直せない。
最後も戒めな感じで悪くはないけど、盗まれ方の伏線が弱すぎで、取って付けた感じで勿体ない。
ナビの時計の設定も面白いけど、メーターの所にも多少のズレはあるけど、時計あるし、スマホだってとは思ったけど、そこはまあいっか。
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