「希望の希」銀平町シネマブルース Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
希望の希
大学生の頃に住んでいた町に帰ってきた以前はカルト的なファンもいた映画監督の男が、商店街の寂れた映画館で自身と向き合う話。
文無しでホームレスと共にNPOを名乗る怪しげな生活保護申請のサポートをする輩のセミナーを受けた主人公が、そこに居合わせた映画館の支配人に声をかけられ、倉庫に住まわせて貰うことになり巻き起こって行く。
館長以外にも、ホームレスにスタッフに客にと映画を愛してやまない登場人物達に自分から語らなかった正体が知れる中で、映画館を建て直す為のイベントがーと展開していくけれど、映画通ぶって何かの作品を語る様な知らない人を置いてきぼりにする感じもないし。コミカルで温かくてそれでいてシリアスな感じは無し。
「だって映画っていいもんじゃねえか、いいもんだろ?」そう、いいもんなんです!
館長の過去は結構突拍子もない感じではあるけれど、それも間接的に好きなんだなーと印象づけているし、リアリティの無い描写は多々あったけれど、最初から最後まで愉しめた。
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