チョコレートな人々のレビュー・感想・評価
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チョコレートは何度でも温めて作りなおせる
非常に良かった。
社長がもがきながらも多様な人々を受け入れて社会を変えていくという姿勢に心打たれた。
若い時はまだ未熟な部分もあり、従業員と揉める部分もあったが、時を経て和解できたのも良かった。
障害があろうとも、みんなが働きやすく、個性が尊重される温かい世の中になっていければと感じた。
意識と無意識
全体に夏目氏のバイタリティが発揮されていて、エネルギッシュ。一見同氏への賛美のドキュメンタリーのようですが、その活動の危うさも拾う意図を感じました。
本作で取り上げるような知的障害の現実について、私の無意識は目をそらして、深い共感を拒否してしまいます。同時に手を取り合う社会であるべきという圧力を意識し、その板挟みのストレスが、この問題自体に言いようのない苦手意識を纏わせてしまいます。
技術発展による、個人の心や負担に依存しない、解決のアプローチがあればと思う限りです。
【”チョコレートは少し欠けても、温めれば何度でもやり直せる。”障碍者やLGBTQなど様々な人の働く姿が貴重なる作品。19年間もの長い間、彼らに密着して来た鈴木祐司監督の粘りに敬服する作品でもある。】
ー ”久遠チョコレート”の社長、夏目さんの”障碍者にも、最低賃金以上の給料を払う。”という考え方が素晴しい。だが、現実は、そう簡単には行かなくて・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・夏目さんが、上記の思想に至った理由。小学校時にクラスの生徒に知的障害の子がいて、彼や友達がその子を苛めていた事。そして、そのことを”今でも悔いている。”と言い、涙で言葉が出ない姿。
・そして、彼はパン屋から始め、その後”久遠チョコレート”を作り上げるのである。
・夏目さんは、障碍者やLGBTQの男性やシングルマザーでも働きやすい労働環境を創り出していくのである。
・”久遠チョコレート”で働く従業員たちの姿や、給料日にキチンと一人一人に手渡しで給料を渡す夏目さんの姿。そして、彼は障碍者の方には花束も持たせ、その場に呼ばれていた母親達に渡す様に言うのである。ハンカチで目頭を押さえる母親達の姿が印象的である。
<19年間もの長い間、彼らに密着して来た鈴木祐司監督の粘りに敬服する作品。
パン屋時代に、夏目さんの店を辞めざるを得なかった障害を抱える女性と夏目さんが10数年ぶりに豊橋の”久遠チョコレート”で出会い、涙を流しながら別れる姿は、沁みたなあ・・。>
<2023年4月2日 刈谷日劇にて鑑賞>
もがくこと、誰がもがくか?社会は特性理解が必須
チョコレートな人々
久遠チョコレート代表夏目浩次氏と取り巻く人のドキュメンタリー
障がい者の自立できる働きとは?賃金が人権を無視した安さに驚きなんとかしたいと、もがくことを厭わず挑戦する夏目さん
ヤマト運輸の元会長小倉昌男氏
「ヤマト福祉財団」で取り組んでいる障害者が自立して働く場所づくり思い出させる。
障がいの特性を理解して場をつくる
簡単にはできないこと
葛藤をドキュメンタリー映画で社会に訴える。
久遠チョコレートが特別な挑戦に見えてしまうのでは、多様性、SDGsなどただの流行り言葉にすぎない。
毎日の仕事で起きる葛藤を社会全体が自分事として、やり通すことが大切。
#チョコレートな人々
#鈴木祐司監督
#東海テレビドキュメンタリー
#久遠チョコレート
#刈谷日劇
#映画鑑賞
他人事ではいけない、社会人すべてが当事者のお話
障がい者やマイノリティーの方々の雇用の機会を広げ、働きやすい社会を作ろうとしている経営者の奮闘記。
単なる障がい者雇用を増やし共存する社会を、というメッセージだけの映画ではなく、新規ビジネスに挑戦している経営者の苦悩と想いを描いた作品だと思いました。
すごいなぁ、で他人事のように終わらせはいけない。
映画を見て「で、あなたはどんな挑戦をしているの?」と問いかけられたような気がしました。
そういう意味では、みんなが当事者の映画です。
素直に
良い映画。良いドキュメンタリーである。
それは事実だからそう書く。
でここからは批評批判ではなく観ていて思ったことを
書き残したいと思う。
障碍のあるなしに関わらず社会でワークし経済的自律が
普通に得られる環境を作りたい。その思いには共感できるが、僕はどーしても??が付いてしまうのである。
それはどうしてかと言うと障碍のあるなしはフラットになっても着地点はいまだに20世紀の産業革命以降の価値観に軸足があるからだ。つまりは何故時給はその額になる必要が?や自律の姿が現状社会ママなのか?などが
そーである◎
最近、読み込んでいるあるデザイナーの影響だと思うのだが、変わらず変える必要のない環境は太陽からエネルギーを受けそのエネルギーを活かし活用することで、一人では生きていない我々が連携していくってどういうことなの?
って話が土台にあればそれで良いんじゃないの?と言うね。僕はそれ以上は結局人に主張し始めるとそれは宗教になっちゃうよ。と言う考え方だから。
宗教にはならないでね(^^)と言う思いが少し残った◎
とは言え、見ている分には害なし。観て損はない。
良い映画🎞良いドキュメンタリーである。
とても温かかな作品だった。凸凹な人たちが出来ることを精一杯にやりな...
とても温かかな作品だった。凸凹な人たちが出来ることを精一杯にやりながらチョコレートを作る姿に心打たれる。そして周りで精いっぱい支えるスタッフの皆さんも温かい。夏目オーナーの小学生の頃の同級生に対しての苦い思いも彼の原動力の一つなのだろう。障害が有ることで作業が出来ないなら、どうやったら出来るのか?どんなことなら出来るのか?と次々と視点を変えて目標に向かっていく夏目さんはカッコいい!今の社会に足りない受容・寛容さをを見せてもらったし、ヒントももらえた気がする。久遠チョコレートは本当においしかった。また購入に伺おう。
理想に向かって愚直に取り組む経営者の軌跡を描いた傑作映画
障害等を持っている人にもできる役割を与え、皆が幸せに共生する社会を目指すチョコレート製造販売会社代表を追ったドキュメンタリー。自分が、この会社の本店がある愛知県豊橋出身でもあり、関心が沸き鑑賞しました。夏目代表の障害者等ハンディを持つ従業員にきちんと報酬を出しながらら収益を上げる実行力が素晴らしい。1人ひとりの従業員に向き合い誰も取り残さない社会を創りたい信念、理想を実現するためにもがき、困難に立ち向かう姿勢に涙が溢れた。
20代のパン屋経営時代の映像が効果的だった。この当時から東海テレビは夏目さんを撮影していたとのことに驚く。映画制作者の長期に渡る撮影によりさまざまなエピソードや人物が盛り込まれて最後まで一気に観られ、引き込まれる映画になったと思う。
鑑賞後、映画館の売店で売られていたチョコレートを購入。映画で観た製造工程を思い出しながら大切に食したい。
「チョコレートな人々」はどんな人々?
映画を観て、パンフレットを読んだ。「チョコレートな人々」はどんな人々なのか? 映画の紹介ではわからなかった、この問いが、映画を観て、パンフレットを読んで、とけたように思う。「チョコレートの人々」は映画に出てくる人々だけではなかった。それがわかったように思う。まだまだ、やるなあ、このチョコレート店!観ないと時代遅れになるかもしれない。
甘くて苦い、チョコレートな日々の中でもがき進むこと。
監督、プロデューサー、主人公の夏目社長ご登壇挨拶付き上映なので見に行きました。
一言で言うと、”もがきながら自分の理想とする世の中を作るために奮闘する会社のお話”です。
見終わって思ったのは、「この映画の内容に共感する、心を動かされる、では、私自身はこの映画を見た後どうすればよいのだろう?」でした。
不用意に、たまたまお近くにいらっしゃったこの映画の主役と言える夏目氏にこの質問を投げかけてしまいました。
彼は黙っていました。
たまたま次の舞台挨拶で気持ちに余裕がなかったのかもしれません。
または、「僕ももがき苦しんで答えを探しているのだから、自分の答えは自分で探しましょう」との意味の沈黙だったのかもしれません。
取り合えず、映画を見たらこのサイトで感想を綴ってみよう、と思いました。
そして、そうしているうちにきっと自分に合ったテーマが見つかると信じてみます。
この世の中に使命のない人はきっと一人もいないはずなので・・・
私はこれを1年続けてみます!
考えさせられたドキュメント
ドキュメント映画でチョコレート工場をテーマにした作品はどんな内容か。興味があり鑑賞したが観て良かった。温めれば何度だってやり直せるがキーワードだが久遠チョコレート代表の夏目さんの想いが物凄く伝わった。夏目さんのような経営者が今の日本社会にいるだろうか?障害等を抱えながらも彼らの持ち味が発揮できる場所がもっと増えてほしいと願いつつ。このドキュメントは今の日本社会に欠けている視点が詰まっている。おすすめです。久遠チョコレートも帰り映画館内で買って食べましたが美味しいです。チョコレートを買う事で彼らの想いを肌で感じた作品でした。
チョコも働いている人も実に多様 マネジメント大変そうと思ったけど、...
チョコも働いている人も実に多様
マネジメント大変そうと思ったけど、弱音を吐かない社長さん 劇中包装の不手際ではキレておられましたが…多様な雇用を当たり前にしようとする取組み、自由な勤務のあのエビの水産加工会社に少し似ているような…いつ頃からそのような雇用を意識し始めたのか?しかも最初はパン屋さん?その辺はよくわからず 授産施設のあまりの日当の安さに衝撃を受けた。
もうすぐバレンタインなので近くのデパ地下に是非ともいらしてほしいな
チョコ美味しかったです 中にしおりが入っていて、実際はすごく種類が沢山あり
舞台挨拶も良かった。生でもがく夏目さんが見られてよかった。花園商店...
舞台挨拶も良かった。生でもがく夏目さんが見られてよかった。花園商店街の若い頃が初々しい。障害者の固有性を理解しないのだろうかとも思ったけれど、みかちゃんは戻ってくるかもと聞く。プロデューサーは、あまりに職場で潰れていく人が多い中、とてもいい職場なのだと言ってた。
映画館の売店で売ってるチョコは必ずご購入下さい。マジで美味い。
映画館の窓口にグッズ代わりのチョコがあったので買いました。ベトナム56%ペカンとピスタチオプラリネとベリーベリーの3種類、赤い箱に入ったワンセットです。
ピスタチオプラリネの美味さが理性を失うレベルにやばいです。なんだこれ。こんな美味いチョコ食べたことないわ。
…というわけで、そんな美味いチョコを作った人達の話。
今回さらっと言及されていましたが、同じ福祉業界だからと言って、良い目で見てくれる方ばかりじゃないんですね。そんなに重度の人なんていないでしょ?という言葉の中には、他業種から来られた夏目さんに対するやっかみもあるのではと思いました。
誰しもがこぼれ落ちないような社会で暮らせたら。
…これ、別に障がいの有る無し関係ないんですよね。
誰しもがお互いに優しくなれる社会。この映画が伝えたいのは、その点じゃないのかなと感じました。
焼き菓子も欲しいので豊橋に行きます。
多様性の厳しさと、その先の笑顔のために
障がい者やシングルマザー、性的マイノリティなど、職場の理解がないと就労が困難な方々が働く「久遠チョコレート」を舞台にした「甘くて、苦くて、カラフルなドキュメンタリー」。
「成功」した出来事だけでなく、「失敗」した出来事も、ふんだんに盛り込まれていて、代表の夏目浩次さんの苦悩に、理想を追い求めることの厳しさも突きつけられる。
それでも、世の中に存在する多様な人々を排除することなく受け入れ、共に生きていく道を選ぶ夏目さんをはじめとする久遠チョコレートの方々は、きっとそれが「当たり前」だと思えているのだろう。
いや、そんな使命感のようなものよりも、スタッフの皆さんの「笑顔」を見たい、ただそれだけなのかもしれない。
「多様性を重視すべし」とは、多くの組織で言われているけれど、久遠チョコレートほどの覚悟と信念を持って取り組んでいる組織はほとんどないのではないかと、はっとさせられる。
スタッフの何人かに焦点を当て、店に慣れていく…いや店がその人に合わせて変化していく様子が、丁寧に描かれている。
宮本信子さんの穏やかなナレーションも良い。
自分自身の生き方、働き方を考えさせられる作品。
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