「【”チョコレートは少し欠けても、温めれば何度でもやり直せる。”障碍者やLGBTQなど様々な人の働く姿が貴重なる作品。19年間もの長い間、彼らに密着して来た鈴木祐司監督の粘りに敬服する作品でもある。】」チョコレートな人々 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”チョコレートは少し欠けても、温めれば何度でもやり直せる。”障碍者やLGBTQなど様々な人の働く姿が貴重なる作品。19年間もの長い間、彼らに密着して来た鈴木祐司監督の粘りに敬服する作品でもある。】
ー ”久遠チョコレート”の社長、夏目さんの”障碍者にも、最低賃金以上の給料を払う。”という考え方が素晴しい。だが、現実は、そう簡単には行かなくて・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・夏目さんが、上記の思想に至った理由。小学校時にクラスの生徒に知的障害の子がいて、彼や友達がその子を苛めていた事。そして、そのことを”今でも悔いている。”と言い、涙で言葉が出ない姿。
・そして、彼はパン屋から始め、その後”久遠チョコレート”を作り上げるのである。
・夏目さんは、障碍者やLGBTQの男性やシングルマザーでも働きやすい労働環境を創り出していくのである。
・”久遠チョコレート”で働く従業員たちの姿や、給料日にキチンと一人一人に手渡しで給料を渡す夏目さんの姿。そして、彼は障碍者の方には花束も持たせ、その場に呼ばれていた母親達に渡す様に言うのである。ハンカチで目頭を押さえる母親達の姿が印象的である。
<19年間もの長い間、彼らに密着して来た鈴木祐司監督の粘りに敬服する作品。
パン屋時代に、夏目さんの店を辞めざるを得なかった障害を抱える女性と夏目さんが10数年ぶりに豊橋の”久遠チョコレート”で出会い、涙を流しながら別れる姿は、沁みたなあ・・。>
<2023年4月2日 刈谷日劇にて鑑賞>
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NOBUさんのコメント
2023年4月2日
ゆうさん。今晩は。
こちらにコメントバックします。
今作は、夏目さんの理想と現実の間で藻搔く姿と、それでも多様性ある社員たちへの接し方が素敵だな、と思いながら観ていました。
一人一人の社員の方の特性を見極め、柔軟で寛容な態度で接する姿はとても勉強になりましたよ。では。