「ケンカのスピードと迫力がよい」OUT kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ケンカのスピードと迫力がよい
原作漫画は途中まで読了。だからある程度の話とキャラがわかる状態で鑑賞。
だからそれぞれのキャラの再現度が高いことに驚く。要くんを演じていたのが水上恒司なのもちょっとしたサプライズ配役だ。とてもいい要くんだった。役者としての幅が広がってるな。
年少あがりでケンカできない主人公が地元から離れた土地で新たな友人を作り、いろんなトラブルに巻き込まれていくという話だから、大した驚きもなく想定の範囲内の展開だった。でもそれでいい。不良たちのちょっと不器用な感じの友情や人間関係の築き方を楽しむ映画だから。
それに本作のメインの見どころはケンカのシーンなんだと思う。思ったよりもスピードと迫力があって、さらに総合格闘技の要素も取り入れた、とても質の高いアクションだった。特にあっちゃん役の醍醐虎汰朗が素晴らしい。彼のケンカシーンだけでも価値がある。
ただ不満点も若干。原作漫画のイラストをオーバーラップさせる手法と、「バカだけどクズじゃない」の連発は少しやり過ぎな感じ。品川監督のドヤ顔が見えた気がしてちょっと嫌だった。
コメントする