パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女のレビュー・感想・評価
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100分無駄のない映画
ベッソン映画のタクシーシリーズ➕グロリア(1980年1999年リメイク)➕バイオレンス描写
パク・ソダムが快演をしている。
冒頭、,007流につかみで、映画タイトル100パーセントならではのドライビングテクニックで、逃げおおせる。その時の表情は淡々としていて、こそがなかなか心寄せる始まりとなった。ベッソン監督関連のタクシーの女版といったとこ。が、韓国映画血みどろの残痕シーン有りで進行。パク・ソダムが、前半仕事に徹してのソナが無表情であったが、少年を匿ううちに心が表情に現れ、ミッションで終わらすことができなかなるあたりの変化とともに、そこからが内面のこの映画の見どころにもなる。韓国警察の腐敗絡みに追い込まれ、どう松年とユナは逃げ切るかに、かかってくる。
今の日本映画の元気、かつての日本映画の洋画に負けない予算は無いが創意工夫の洋画に挑むカーチェイス、アクション。韓国にはその頃の力が見える。ただ、お国柄、血生臭い残酷描写が強すぎで残念。ネットのイカゲームにしろ、マスキング表現を習得してほしい。
作品的には、パク・ソダム、今は見なくなったカーテクニック、今はあまり見なくなった(日本)街中暴走カーチェイスからの心の葛藤ドラマ+そこに迫る悪徳警察+犯罪集団。
★Digital5.1CH鑑賞
★重低音 ─
★分離度 ○
★移動音 ○
★サイド(左右、後、活躍度)─
★サラウンド ─
前面スクリーンでの左右音声ならびに音楽は前面に出てくる元気の良い鳴り方。カーチェイス音はあまり感じず。
カーアクションが面白い
儚げなのに、尖って強靭
パク・ソダム演じるウナのカーアクションが一貫して頭脳的。力技で押し潰したり、ドッグファイトで引っ掻き回す感じではなく、逆走して振り切ったり、ひっそり隠れたりしてスマートにずらかってしまう。「特送」の呼び名通りにクール。
◉ヒロインが優しい、優しすぎる
そうしたスマートさもあって、ウナに血塗れで脱北してきたエグさは無かった。とにかく見た目が華奢で、内に秘めたストイックさを抱きしめたい……ような風情のお嬢さん。それだけに、返品できないボーイを抱え込んだロードムービーには、いつ悪徳警官グループに捕獲されても不思議ない危うさはあった。
いったん捕らえられた所から、返り血を浴びて復活する姿も見たくなりました。ウナは、そんなサディスティックな欲望を密かにくすぐってくれた。
◉悪者の笑み
ソン・セビョク演じるギョンピルの薄ら笑いも、この映画のキモだった。ここまで堂々とポリスマンがヤクザを兼業すると、作り過ぎでやや白けるとは言え、八百長の駒であるソウォンの父親を撲殺する鈍い音は、一気に犯罪ストーリーを加速させた(実際は瀕死で生きていて、その後、息子を守るために死んだ)。ギャグを飛ばす軽さと、残虐さのギャップは悪くなかった。鋲打ち機が活躍!
ギョンピルの片腕のイケメン(ホ・ドンウォン)は、この仕事を最後に足を洗う気配を見せていましたが、ペク社長の捨て身の一撃で命を落とした。悪事の果てはそんなものだ……と言う、犯罪ものらしい落とし所。
観終わってみると、やはり若いウナと幼いソウォンのこれからが気になってならない。
映画を検索していて気がつきましたが、「パーフェクトドライバー」と言う、商品があるんですね。
かっこカワイイけど、カーアクションとしては少し物足りない
たまにはスカッと見られる映画をと思い、ふらっと鑑賞。
最初から期待通りのカーアクションとハイテンポな音楽と、ジュース飲みながらの余裕たっぷりのドライビングで痺れる!
このまま、コメディ調で安心して観られるかと思いきや途中から、結構残酷な悪役との逃走劇になる。ちょっとしげき強め。
カーアクション自体も良かったけれど、それと同じくらい、アクションも多く、華奢な身体でバタバタと薙ぎ倒していくパク・ソダムはカッコ良くもあり、かわいい。
宣伝の通り、パク・ソダムを観る映画と言っていい。
ただ終わってみると少し物足りない。
次のカーアクションはまだかまだかと期待してもどかしくなる場面が多かったので、カーアクションだけを目的に観に行くと肩透かしはくらうかも。
2023年劇場鑑賞18本目
予告編やフライヤーとだいぶ違う。
本編を観る前は、コメディタッチのカーアクション映画と思って、気楽に楽しもうと思って見に行ったが、それは冒頭のみで、あとは韓国ヤクザ映画の定番と言った感じだった。
『パーフェクト・ドライバー』という邦題ミスったのかな?と思ったが、決してそういう訳ではない。
終始、カーアクションは出てくるが、ただそこがこの映画のクライマックスになってなかったのが残念。
KGBなんかの描き方も中途半端で、ちゃんと燃焼しきれてない感じがした。
もうスッキリあの悪徳刑事と配達員のチェイシングにした方が良かった。
パク・ソダムちゃんは可愛さとカッコよさを兼ね備えていて、こういうアクションをしても一流だった。そこは良かった。『魔女』のキム・ダミとかもそうだったけど、演技の幅広さには脱帽だ。
周りの人たちの温かさ
社長の坊やから孤児に転落
タイトルや予告編映像から韓国版ベイビー・ドライバーを期待していたのだが、派手なカーチェイスはおもに冒頭ぐらいで、田中裕子似のパク・ソダムが年がら年じゅう運転しているというわけではなく、以降のドライビング場面もけっこう小ぢんまり感はある。しかし、あっちはロックに載せてオシャレなエドガーがライトに作ってる(でもすごい好きなんで)一方、こっちは次第次第にボッコボコ、ドッロドロの韓国映画の味付けが濃くなっていって、十二分におもしろかった。
華奢なからだで軽口をペラペラと叩き続けいやらしく残忍にふるまう悪徳刑事役のソン・セビョクは、観てるこっちがマイナスドライバーで突き刺してぶっ殺したくなるほどの好印象。予算がもっとあればファン・ジョンミンがやっていそうな感じ。警察がこんなクソ組織として描かれるのって、自らの不勉強もあって近年の日本映画じゃあまり知らないのだけど、やはりお上には盾突かない我が国と軍事独裁政権から民主化した隣国との国民性の違いなのだろうか。
エンタメ作品であっても、戦時中なんだからマストでしょと言わんばかりに脱北者設定を突っ込んできていて、日本国内じゃ絶対撮れないカーアクションはもちろん、終盤の事務所内での格闘シーンも緊迫感があり、概ねよくある展開のなかで予定通りの人物が死んでお定まりのラストを迎えるとはいえ、これを109分でまとめる韓国映画のクオリティはやはり高い。
原題の英語タイトル、スペシャル・デリバリー⇒パーフェクト・ドライバーはともかく、成功確率100%の女って副題はさすがにダサすぎ・余分すぎだろう。
ウナ役のパクソダムの魅力が凄いよ!激推し 皆、感想でトランスポータ...
観客の期待に応えてくれる
ピッキング道具としても、武器としても活躍したパーフェクトなマイナスドライバー!
カーアクションと不思議な魅力を持つパク・ソダム目当てで見てきましたが、その点では大満足。
ただし、お話としてはやや中だるみもあったり、(本作に限らないのですが)逃走中なのにやけにノンビリしてるシーンもあり、もう少し凝縮したストーリーの方がよかったです。
ところで邦題の『パーフェクトドライバー』ですが、劇中でピッキング道具としても、武器としても大活躍したマイナスドライバー(工具)のこともかけているんですかね?
役者陣の魅力全開 カーアクションクライムサスペンス
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