劇場公開日 2023年6月17日

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「日光物語」日光物語 しばやんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日光物語

2023年6月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

五藤利弘監督の映画が好きで、ほとんどの作品を観ております。
今回の作品は新基軸を打ち出したことから、後世の五藤監督作品の研究者が、この作品について語ることになるでしょう。それは喜劇に挑戦したことです。その中でも、特に
最後のシーンが、ネタバレになるので、書けませんが
主人公の前向きさも手伝って、とにかく救いが有って好きになりました。
やっぱり映画はこうあって、欲しいと思いました。
五藤監督作品の常連になりつつある、武藤十夢が、前作の『お母さんの被爆ピアノ』よりも著しい進化を遂げていて、謎を持ち過去を引きずる美女を好演していた。
そして脇役陣が良かった。
長い期間に渡って日本映画と舞台で活躍した宝田明の出演で、しかも遺作に!ここは大事なところです。
そして、『ミセスノイジイー』での主演での活躍が記憶に新しい大高洋子さん、も渋い脇役でした。彼女は五藤利弘監督の『レミングスの夏』にも、学生たちの秘密基地の隣の住人で目立ってました。もう五藤監督作品に欠かせなくなりました。
そして、もう1人岩瀬顕子さんも、五藤監督作品の常連で、『ほうきに願いを』でも母親役で、活躍しました。そしてハリウッド映画では、ジョニーデップと共演した『MINAMATA』も記憶に新しいです。
とにかくオススメの映画になります。

しばやん