日光物語のレビュー・感想・評価
全9件を表示
宝田さんの遺作
主演の名前が大場嘉門(おおばかもん)演じたのがスネオヘアー(本名:渡辺 健二)、スネオはドラえもんのスネ夫からとったようだ、どちらもおふざけネーム。お話としては日光にいるらしい亡き母の再婚予定の相手だった男性に母の死を伝えたくて探しに来た大滝優子(武藤十夢)、彼女の探訪を助けるのが日光二社一寺への参道入口にある実在の人気カフェ「本宮カフェ」を舞台にしたカフェを経営する大場嘉門とその家族、母の遺品の手掛かりの紙片を見て謎の解明をしてくれるのが輪王寺門跡(宝田 明)、惜しくも宝田さんの遺作になった本作、学芸会並みの俳優さんに混じって唯一オーラを放ち好演でしたね。ご冥福をお祈りいたします。
『日光物語』和やかな気持ちになれる映画でした。
日光物語
五藤利弘監督の映画が好きで、ほとんどの作品を観ております。
今回の作品は新基軸を打ち出したことから、後世の五藤監督作品の研究者が、この作品について語ることになるでしょう。それは喜劇に挑戦したことです。その中でも、特に
最後のシーンが、ネタバレになるので、書けませんが
主人公の前向きさも手伝って、とにかく救いが有って好きになりました。
やっぱり映画はこうあって、欲しいと思いました。
五藤監督作品の常連になりつつある、武藤十夢が、前作の『お母さんの被爆ピアノ』よりも著しい進化を遂げていて、謎を持ち過去を引きずる美女を好演していた。
そして脇役陣が良かった。
長い期間に渡って日本映画と舞台で活躍した宝田明の出演で、しかも遺作に!ここは大事なところです。
そして、『ミセスノイジイー』での主演での活躍が記憶に新しい大高洋子さん、も渋い脇役でした。彼女は五藤利弘監督の『レミングスの夏』にも、学生たちの秘密基地の隣の住人で目立ってました。もう五藤監督作品に欠かせなくなりました。
そして、もう1人岩瀬顕子さんも、五藤監督作品の常連で、『ほうきに願いを』でも母親役で、活躍しました。そしてハリウッド映画では、ジョニーデップと共演した『MINAMATA』も記憶に新しいです。
とにかくオススメの映画になります。
続編が楽しみ
男体山の勇壮な姿、中禅寺湖のさざなみたつ水面。 幕開けその美しさに...
男体山の勇壮な姿、中禅寺湖のさざなみたつ水面。
幕開けその美しさに心奪われ、あっという間にスクリーンの中へと吸い込まれてしまった。
本宮カフェに集う住人の一人となって大場嘉門の恋路を見守る内、素朴な人々との温かな交流を通じて郷愁に包まれ、胸の締め付けられる思いで映画館を後にした。
日光物語
全9件を表示