「これを日本人が作りたかったよね。」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー MOONさんの映画レビュー(感想・評価)
これを日本人が作りたかったよね。
4DMXで鑑賞しました。まるで遊園地のライドのような感覚で、この映画にはとても合ってたと思います。
私は初代ファミコンからのマリオ世代ど真ん中なので、マリオの映画化に対しては、並々ならぬ思い入れがあります。ましてこれがハリウッドでの映画化ともなると、どこぞのゴジ◯映画のようにマリオも変なイグアナ化されてしまうのではないかと、公開までハラハラしていました。しかし任天堂、宮本茂さんもちゃんと関わっていたようで、結果的にはとても「良い」マリオ映画になっていたと思います。
良かった点としては、
●クッパが炎を吐く前はちゃんと皆が避けさせてから。
●レインボーロードのショートカットを再現
●マリオがジャンプする際の声はゲームのまま
●バックグラウンドのアレンジマリオ曲がエモい
●クッパがバイキンマン的にどこか愛おしい仕上がりになってる
今ひとつ?な点は
●実世界からと行き来するには設定上やや苦しく、没入感が薄れる
●無限1UPや、壁すり抜けマリオなど、ゲームあるあるは山ほどあったはず。ゲームファンがニヤリとしてしまう要素をもっと入れ込んで欲しかった。
●洋楽の懐メロ集も良いが、もっと全てをゲーム音楽に振り切るべき。
などと思いました。
もっと良くなる要素はあったなーと思うものの、全体的にはゲームファンの私には合格点でした。
だけど面白かったなー、と思うと共に、この最強のコンテンツは、日本人が日本で作って、世界で大ヒットさせて欲しかったなー、と少しのさみしさもありました。