劇場公開日 2023年4月28日

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「ゲームの世界観を最大限に活かしながらキチンと1本の映画として成立させた「任天堂×イルミネーション」の才能の結晶的な作品。」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ゲームの世界観を最大限に活かしながらキチンと1本の映画として成立させた「任天堂×イルミネーション」の才能の結晶的な作品。

2023年4月28日
PCから投稿

私はゲームのマリオはほぼ知らないのですが、それでも本作のような「立方体を叩いて出てくるアイテム」などはもちろん知っています。
本作で驚いたのは、ここまで「ゲームの世界観を最大限に活かし上質なファミリー映画」として成立させることができるのか、ということでした。
例えば、車のエンストでピンチに陥ったマリオらがダッシュで走るのですが、ここでゲームさながらの動きをします。
しかも、それが非現実的な動きをするのではなく、キチンと町の中を走りながら細かい動作を入れる事で巧みにゲームの世界を再現しているのです!
そして、目的地に到着してからの家の中での作業については、イルミネーション作品の「ペット」や「ミニオンズ」などで見られるような痛快な展開となり、まさにノンストップ・エンターテインメント作品としての醍醐味が見られます。
さらに音楽や効果音など、本当に細かい部分までこだわり抜いている事が分かり、ここまで「スーパーマリオブラザーズ」というコンテンツを活かしきった努力に感心しました。
個人的な感性では、ピーチ姫のキャラクターデザインはもう少し可愛くしてもいいのかな、とは思いましたが、これも忠実に再現した結果なのでしょう。
約40年間に及ぶ「マリオ」のコンテンツはまだまだネタが豊富ですし、この任天堂を代表するコンテンツを最高級のクオリティーで仕上げるイルミネーション。
この最強のタッグは始まったばかりでこれから世界を魅了し続けると思います。
是非この歴史的な始まりをスクリーンで目撃してほしいです。

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細野真宏