「『ちょっと、クドいかぁ(?)』」彼女はなぜ、猿を逃したか? サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
『ちょっと、クドいかぁ(?)』
2024年劇場鑑賞16本目 秀作 68点
雨降って、ジ・エンドに続く映像ユニット群青いろが手掛けた作品
上記の作品で魅了され、同じくポレポレ東中野に新宿から歩いて向かい、心を弾ませ鑑賞した本作は、正直物語後半まで何を観させられているのか、何を伝えたいのかさっぱりで、前作が良かっただけに、時折見せる変わった演出といい苦手だなぁと失望していたのですが、それこそ物語終盤になるにつれて、天地がひっくり返る様は実に見事で、驚きました
それこそ当方のようなそれまでなんだこれと不思議に思っている観客の方がそのギャップから気持ちが好転したんじゃないかな
前作もそうだけど、このユニットのお二人は映画が大好きでよく研究してよく観ているんだと思います、タイトルやキーヴィジュアルは勿論、取り扱うテーマや物語の展開や惹きつけるポイントをしっかりと理解していて、観客の目線を理解できているのがわかる
予告にもある廣末さんの伏線が〜のセリフを制作に携わる彼の口から放たれるのも粋ですね
そのセリフもそうだけど、事件からずっと近くで寄り添い、世間に伝わった謝った情報や印象とは違う、本当の彼女を知っている彼が、もう覆らないことをさとりながらも、身近な人や、少なくても自分だけは味方でいてあげようみたいな、その気持ちが彼女との生活でもそうだし、職場での学生?に向けた上記のセリフでもそうだし、彼なりに伝えているような、しかもそれは観客のも向けられたもので、言ったら我々は事件のことを報道含めふんわり知っていて、正しいことも事件当時のことも詳しく知らないニワカであって、それらに向けて物語と並行して彼を中心に少しずつ本当のことを伝えるというより表していくみたいな、そんな感じがしました
うまく文章に出来ませんでしたが、そういう映画です
配信されるのかな〜〜
また見れるのが楽しみです、是非