「知れば知るほど苦しくなるけど、知るべきなんだ」あしたの少女 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
知れば知るほど苦しくなるけど、知るべきなんだ
誰もが、「問題児」扱いした高校生を、
ぺ・ドゥナは知ろうとする。
自らの心の痛みを伴いながら。
そして、やるせなさを抱えながら。
どうすることも出来ない現実に頭を抱えながら。
だけど、この作品が劇場で公開されること自体に意味があると思いたい。
本当に胸がキリキリするような痛み。
誰のことも軽視しちゃいけない。
それは勿論のこと、誰かの言葉も涙もすべて
見逃してはいけないし、溢れ落としてはいけない。
『アシスタント』や『ポエトリー』を彷彿としました
が、この作品には悲しみの先には何もない、
むしろ、どうにもならない現実が広がっているだけ、
ってところに、現在進行形で続いている社会に嫌気が指すし、
フィクションとも他人事とも思えないんです。
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