劇場公開日 2023年1月6日

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「これは韓国版シン・ゴジラである‼️💯」非常宣言 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これは韓国版シン・ゴジラである‼️💯

2023年1月24日
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鑑賞方法:映画館

韓国の現状を良きも悪しきも一度にぶち込み、韓国映画におけるテーマのすべてを惜しげもなく注ぎ込むこの展開は、その主役にソン・ガンホを据えた事で我々は嫌が上でも「ゴジラ」に対峙する「グエムル」を想起する。

だが今回の物語は日本の🎦シン・ゴジラが「ゴジラ」と言う異物を外挿することで「和を以って尊しとする」を描いたとするならば、今回のこの🎦非常宣言は韓国思想の根幹、その地政学的、かつ軍事情勢的局面からくる国内の対立軸の常態化、それ故の極端から極端に振れる国内情勢の不安定化、国威の非効率性をこの🎦非常宣言の監督ハン・ジェリムはこの作品1本で、高みに纏め上げようとした。

ここまで読み進めてきた方の中には、こいつは何ネタバレやってんだよと未見でいらっしゃると思われる方もいらっしゃるやもしれませんが、本作品をご覧になった方にとって、鑑賞後のこの高揚感、僕の解釈が全く見当外れではないのではないかと言う事は証明してくれるのではないでしょうか?

正直、このハン・ジェリム監督、全くノーマーク(シャレで無く)でした。
わが世界に誇る庵野監督を凌ぎかねぬこの渾身の作品で、韓国国民をより高いところに連れて行くと同時に、庵野がそうであった様に、あくまでも国内での評価によって海外への強い独自性を主張するのではなく、一気にハリウッドも視野に入れてかかっているのは重要局面で起こる特撮技術の凄さにも度肝を抜かされ、その本気度から自ずと明白なのであります。

僕は他のSF作品によるSFX以上に今回のこのシーンに強い衝撃を受けた(具体的に言えずに苦しい)。たんなるエンターテイメントの枠を超えて、強い対立軸を超えたところに起こるカタルシスとヒロニズム、嫌いじゃない❣️❣️❣️
庵野の存在で20年は大丈夫と思われていた思想性の深さの点で、ここまで肉薄し、ある意味越えて行ってしまった韓国映画と、そこに描かれたる、ある種の理想かも知れませんが、韓国国民の未来に乾杯したい気分である。

昨晩床に就いてもどうしても違和感が残って寝付けなかった問題。

それは🎦非常宣言、日本のオペレーションはあれで良かったのか??韓国版🎦シン・ゴジラと思わず勢い余って評したものの、成田上空の空自所轄はどこか?習志野の陸艇の特殊部隊か?首都上陸阻止には当然駆り出されるが、戦闘機の配備はない・・あの機影はF2ですかね?となると最初思い立ったのは厚木、厚木は海上自衛隊所轄になるのでF2配備はない。所轄は主に首都圏遠域会場防備。最も近いところ首都圏空域管理は百里飛行場となりますが‥あ~やはりありましたねF2。と、なるとさすが一応軍事オペレーション的には合ってるのか?

問題は日本国首相がこの状況で着陸拒否をするに当たってF2に成田上空で威嚇攻撃を許可しますか?と言う日本国民の感情表現に対するリアリティが問題となる。

mark108hello