劇場公開日 2023年1月13日

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SHE SAID シー・セッド その名を暴けのレビュー・感想・評価

全188件中、161~180件目を表示

3.0どのシーンも「白い曇り空」だった気がする

2023年1月15日
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鑑賞方法:映画館

カフェやレストラン、自宅、移動中の交通機関
派手なロケーション撮影も無ければ
色味のあるシーンもない
日常を平凡に暮らしている告発者の声を聞いていく

「SHE SAID その名を暴け」とあるが、
陰謀を暴くミステリーやスリルものというよりも
とにかく最後まで「憂鬱」で「白く曇った」印象
見終わった後も気分が晴れない
だが考えさせられる映画

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HBペンシル

4.5男性こそ観るべき

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

いきなり来た、今年ベスト入り間違いなし!
ご存知「MeToo」運動のきっかけとなったハーヴェイ・ワインステイン事件報道の舞台裏を描くこの作品。
正直「女性に対する性加害の問題」は女性の問題、となんとなく考えていたところがあったけど、この映画は冒頭からその認識違いを思い知らせてくれた。
冒頭数分、あれほど幸せな映画との出会いをはたし未来に対する希望に満ちた少女をあんな表情にしてしまう、それだけでいかに罪深いことを奴がやっていたのかがよく分かる。
それは「性加害」や「性犯罪」というにとどまらず被害者の人生を破壊する行為なのだと、そしてなにより「性加害」は女性の問題なのではなく徹頭徹尾男性側の問題なのであって女性はただ巻き込まれているだけなのだと、知らしめてくれる。そういう力強い映画だった。
キャリー・マリガンとゾーイ・カザンは、そうした信念を持ち母でもある、魅力的な記者たちをリアリティたっぷりに演じているし、周辺の人々も魅力的。
女性たちに性的な眼差ししか持てず、ある種の病的な性向を示す「奴」なんぞ地獄に落ちろ、としか思わないが、奴らを庇護し育んできたこの社会こそが問題なのだと、そしてそんな社会の男性のなかにもちゃんとした人間はいるのだと教えてくれた。
ホントにさ、自分の子供がこんな目に遭ったらどうしてくれよう、と考えちゃうのだけど奴がいつも「妻と子供に誓って」そんなことしない、といってたと聞いて最も残酷な刑罰は何か、と考えている…
特に男性こそ、観た方が良いよ…

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ぱんちょ

3.5世界を動かした女性たちの勇気と覚悟

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

記憶に新しい#MeToo運動。本作で描かれるのは、その運動の発端になった一つの性暴力告発記事を巡る実話。確かに#MeToo運動は世界を動かし、日本の職場でも数年前とはハラスメントに対する重要性・考え方が大きく変わったと実感します。

つい最近の出来事でありニュースでも見てきた事件ですが、本作で細かく語られた事件内容や加害者本人だけではなくそれを暗黙の了解としていた会社や、性被害に関する法律の影響範囲など初めて知ることも多く、衝撃的。この告発記事が世に出るまでにどれだけの人々が関わり、努力し、勇気をもって行動したかが伝わり、胸を打ちます。
2人の女性記者だけでなく、ニューヨークタイムズのチームが凄く良かった。クリエイティブな仕事を地道な取材と過酷な日々で達成し、世界に影響を与える姿、カッコ良かったです。

映画作品としてはちょっと演出が弱く、同じような取材内容が何度も繰り返されたり、主人公2人の背景説明ま取ってつけた感があったり、何よりクライマックスの盛り上がりがイマイチ。
エンタメとして楽しめたかというと微妙ですが、この事件を知れたという意味で満足です。

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まだまだぼのぼの

4.5タイトルなし

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

実際に起きた出来事をベースにしたこういう作品は、どれも見応えがあり、引き込まれるように観てしまい、感受性が思い切り刺激され、観終わったあとの余韻も大きい。
この作品もまさにそれだった。
揺るがないように見える立場と、絶大な影響力を伴う権力を持つ人間を相手に、ある意味リスクを伴うかもしれない勝負に挑むような記者たちの戦いぶりは、本当に見ていて、引き込まれ、最後は思わずともに感極まってしまった。
そして、声を上げられない、上げることで被害者なのに、世間から、相手からどんな目に遭わされるか分からない不安と恐怖を抱え、口をつぐむ被害者たち、そんな中、アシュリーとローラの実名公表の決断の勇気に、ただひたすら敬意と尊敬の気持ちを抱いた。
戦い抜いた記者たち、勇気を振り絞って沈黙を破った被害者たち。
その日々の記録にひたすら心を揺さぶられ続けた時間だった。

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yukarin

4.5女性たちの勇気の物語

2023年1月14日
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新聞記者は憶測では書けない。仕事とはいえ、被害者自らに語らせるのは辛い仕事でもある。本人に会えなかったり答えてくれなかったときには、当事者の肉親も巻き込まざるを得ない。しかし、加害者に有利な法制度も動かすためには報道が必要なのだ。報道そのものには現れない、入念に調べ、粘り強く説得する過程が映画では再現され、胸を打つ。この報道があってしばらく経ったので、もはやわれわれは忘れ始めているが、いつまでも覚えておくべきだろう。

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Boncompagno da Tacaoca

4.5徹底的に。

2023年1月14日
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近年の映画界は、エンタメと並行して世の中にある「差別」や「格差」、「断絶」「ハラスメント」との戦いを描いてきた。
アカデミー賞受賞作品にも、そういった社会性を求められる様になってずいぶん時間が経つ。

それなのに。

その極悪な卑劣漢は、実はその映画界、それも中心部で業界のトップと言っていい立場で何十年も前からハラスメントや性的暴行を繰り返していたという、コミックの様な皮肉な現実。

この作品ではそれを「モチーフ」どころか、実名や肉声を使って、これでもかとばかりにその現実を突きつけてくる。
もう容赦無く徹底的に。
いわゆるセクシャルな映像はほとんどなく、衝撃的な演出もあえて避け、実際のやりとり音声はホテルの廊下をただカメラが進んでいく映像で、それでも十分おぞましさが伝わってくる。

主人公の二人はもちろん、登場する女性たちの凛とした姿が素晴らしい。
恐れ、怯え、苦しみ、それでも立ち上がる人もいる。
物語とは直接関係ないけど、二人のファッションもまた、フラットなカッコ良さと可愛さがあった。

登場人物が非常に多く、人名はしっかり整理しながら観る必要はある。
事実に基づく物語なので展開は「取材」シーンが大半。どんでん返しやギミックがあるワケでもないのに、その取材の悪戦苦闘ぶりに2時間強の上映時間がまったく長く感じない。
スムーズに話を飲み込むためにも、被害にあったと告発している女優さん(アシュレイ・ジャッドとかグイネス・パルトロウ、ローズ・マッゴーワンあたり)の名前と顔は知っておくといいかも。

それぞれの女性たちが、「この後の世代」また「自分の子供たちの世代のために」…と自分のリスクを覚悟で立ち上がっていく姿に心を打たれる。

我々男性としては、当事者としてこれを受け止めた上で、もちろん自分だけでなく、目の前の同僚や上司、権力者の暴走を止めることができるのかも考えていかなくてはならない。

あ、あと、数年前に日本にも女性に性的暴行を犯して開き直っていた著名人がいたが、身の潔白を証明しようとする説明が、作中でワインスタインや弁護士が言う、まったく説得力がないどころかセカンドレイプともとれる、内容の酷似したセリフだったのを見て、「クズは世界中で同じなんだな」と実感した。

なんだか、他にも書きたい事がいっぱいあるのにまとまらない。
この事件について、当時も日本ではそれほど大きく報道されていないので、私自身の不勉強と相まってホントに久しぶりにパンフレットを購入して、観賞後は登場人物名の混乱と知識不足を補填した。

正直、映画そのもののクオリティとしては★4.0。そしてこの映画の意義にプラス0.5とさせて頂きました。

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キレンジャー

4.0時代を変える告発には想像を超える勇気が必要なんだ

2023年1月14日
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絶対的権力者からの性的暴力を告発する話。
当事者が告発するには多くのリスクが伴うし、何よりも大きな勇気が必要になる。
そんな出来事を非常に丁寧に描いた作品だと思う。
話の抑揚がないと少し感じたが、その抑揚のなさがこの事実を世に発信するという、記者たちの熱量を感じさせる要因となり、重厚感のある作品になっているのだと感じた。

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モトコ

4.0地味にいい作品

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

ひとつひとつ、梯子を登るように、真実に向かう様は緻密で良かったなと思う。

映画スキャンダルのようなエンタメ性や色気は全くなく、あるべき事実を淡々とトレースしていく様は逆に時間が経過するに従って、観るものをスクリーンに引き込んでいく。

登場し、活躍するのがほぼほぼ女性なので、そこんとこがやや気になりました。

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ちゆう

4.0ハリウッドの闇。

2023年1月14日
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MeToo、が広がる原動力になった記事っていう事は知っていたけどここまで権力にはばまれて公になっていなかったんだなー、と。どうしても被害者としとは全てをさらけ出すのも難しいだろうしとことん弱みにつけこんだ展開だったことが腹立たしい。全編ほぼ会話回しだけどエンタメ作品にしっかり仕上がっていて飽きがこない。見応えおり。

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peanuts

4.0本より分かりやすかった。時間がすぐに過ぎるエンタメ性の高い作品

2023年1月14日
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KSクッキー

4.0アメリカの闇と社会正義の反発力

2023年1月14日
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アメリカは、なんでも日本よりスケールがでかい‼️
というのは前からですが、トップの権力やその振る舞い方(この映画のハラスメントのような悪行も、寄付や財団などの善行も)も桁違い。

それだけに、巨悪と闘うには、相当の覚悟がいるのはもとより、調査、検証、事実、証拠や証言など証左の積み上げにも膨大な時間と労力と根気がいるし、それを支える仲間や人々に周知するシステム(メディア)も不可欠。

日本では、その昔、立花隆さんが現職の総理大臣である田中角栄を文藝春秋の記事で追い詰めたような事例はありますが、その後、巨悪が暴かれたような事例はあったのかな?
そもそも、木端役人のしょぼいちょろまかしや政治家の権力と金の一部私物化は、うんざりするほどあるけれど、まぁ、巨悪というには程遠い(いいんだか悪いんだか😂)。

アメリカ社会は、銃乱射や麻薬などに象徴される、我々には想像がつかないほど深い闇もあるのだろうけれど、社会正義が発揮される時のパワーも凄いわけで、このあたりの映画を見るといつも、ため息混じりに感心することになります。

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グレシャムの法則

3.5好きに使っていい

2023年1月14日
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正直このフォーマットは何度も観てきたハリウッドのお家芸みたいなもんやけど、やっぱ見応えあるなー真相に迫っていく緊張感が少し欠けていた感じが少し残念やっかな…

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shige12

4.02022年。マリア・シュラーダー監督。ハリウッドの超大物プロデュー...

2023年1月14日
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2022年。マリア・シュラーダー監督。ハリウッドの超大物プロデューサーのセクハラ疑惑を暴いた女性新聞記者二人の話。それぞれに家庭を抱えながらニューヨークタイムズで調査報道に携わる二人の事情まで丁寧に描くことで、単に「悪い奴を暴く」だけでなく、現代社会で女性が置かれた地位全般についての告発になっている。
実名で登場するアシュレイ・ジャッド、名前だけ出てくるグウィネス・パルトロウと90年代後半のハリウッドを彩るスターの名前が懐かしい。#Me Too運動を巻き起こした原点の記録という意味で興味深い話。
キャリー・マリガンのスタイルの良さが際立つ服装と立ち姿が印象的。

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文字読み

3.0史実なんだろうが盛り上がりに欠けた

2023年1月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガンとジョディは、大物映画プロデューサーのワインスティーンが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスティーンは圧力をかけ、これまで何度も記事になる前にもみ消してきたことを知った。被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという契約や暴行された時のトラウマによって声を上げられずにいた。記者たちは取材対象の女性から拒否され、ワインスティーン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて・・・という事実に基づく話。

セクハラ、レイプなどをした権力者が金で口封じをするところは何かに似てるな、って思って調べたら、約2年前に観た「スキャンダル」だった。昔ながらの権力者は、女性を自らの性のはけ口ににし横暴だった様子がよくわかるし、示談金を会社の経費で払ってたなんて、公私混同も甚だしい。
ただし、今作はスキャンダルの時の様なエロいシーンがほとんどなく、作品として意義あるものなんだろうけど、退屈だった。

ジョディ役のゾーイ・カザンの活躍は光ってた。

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りあの

4.5ペッパー・ポッツ役って誰だっけ?

2023年1月14日
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子供たちの日常にだって、蔓延っている。
この子たちの未来は変わっていますように。

スマートでドキュメンタリーチックな演技と演出。
そんななか大袈裟とも取れる劇伴が映画的で、物語を引き立ててくれていたように感じ私はとても好きでした。

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98

4.0感情に流されない、緻密な取材活動に耐え抜いた記者魂。

2023年1月14日
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 脚色されている部分もあるのだろうけれど、#MeeToo運動の事実と記憶が風化しないために、書物にとどまらずこのような映像作品が残されることは素晴らしいことだと思う。
Mee, too! と言えるために、はじめに「ゼロ」を「1人」に構築したことの価値は尊い。
 決して派手さはないけど、中心となって活躍した二人の女性記者がチャーミングだった。特にキャリー・マリガンは、「プロミシング・ガール」を思い出させる。何もかもお見通しのようなコケティッシュな瞳の笑顔に吸い込まれた。子育てもそれなりに頑張るそれぞれの夫も善人なのだろうけど、彼女たちの仕事っぷりにやや引き気味な(露骨に態度には出さないところがとても善人)ところのリアリティもよかった。彼女らの女性上司、アラ還の設定だろうか、ちょっと前だとありがちなジャケットでシャキッじゃなくてさりげない大人のカジュアルファッションが好きだった(色使いとかアクセサリー使いとか、、、)。
 それにしても、あそこまで常習化したセクハラというか性的暴行魔、もはや「病気」なんでしょうか、男になったことないからわからないけど。良心のある人だったら受診したのでは?。気の毒です。

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Kumiko21

5.0ラッシュ

2023年1月14日
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10本目。
作品名を見ると、ユニコーンの曲を口ずさみたくなるけど、全く別世界。
画質、音質が違う様に感じるのは、スクリーンのせいなのかは知らないけど、いい感じ。
ラッシュの様に、畳み掛けてくる情報に戸惑いそうなるけど、目的が分かってるから、苦にならない。
気の小さい男が、金、権力を得た末の末路かと思うけど、氷山の一角なんだろうな。
日本じゃ作れない作品とは思いもしたし、制作にブラピの名前。
本気で業界を変えようする気持ちが伝わってくる。

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ひで

4.5彼女達の勇気が未来をつくる

2023年1月14日
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 ハーヴェイ・ワインスタインが行った非道な性暴力は、被害にあった女性の言葉で語られる。ハーヴェイが傲慢で、嘘つきで、身体だけでなく、金と権力と法律を利用して彼女達の心まで破壊する様は、吐き気を催す。

 性暴力シーンの再現シーンはない。ひと昔であれば、そのシーンをアピールするような本末転倒な作品もあったが、そんな商業主義とは一線を画している。

 ニューヨークタイムズの記者が粘り強く取材を行い、名前を出すことに躊躇する被害者を辛抱強く説得する。一方で、被害を受けた女性たちは、今の平穏な生活が乱されることへのためらい、忘れたふりをしてごまかして生きてきたことへの後悔が錯綜して、心が千々に乱れる。

 プロローグで、トランプ大統領候補(当時)のセクハラを告発した女性が、匿名の嫌がらせを受け、名前を出したことへの後悔する様子が描かれるが、勇気への代償がマイナスとなって帰ってくる場合があるから現実社会は恐い。だからこそ、記者達は最後の最後まで告発者の側に立つ。

 聞き慣れない個人名が飛び交うので、登場人物の相関関係が把握しづらかったので、前もってWikipediaを見ておけばよかった。

 小学生のころ妹をいじめて祖母に言われたことを思い出す。「自分より弱いものに手をあげる男は、下の下の下の人間」
 ハーヴェイは、それよりも下の下の下であることは間違いない。

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bion

4.5シンプルだが力強い作品

2023年1月14日
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数年前、原作であるノンフィクションは読み、本作を見た。

展開はシンプル。
2人の記者が被害者、関係者に話を聞こうとするも、みな口を開こうとしない。
それは業界での影響力であったり、秘密保持契約からであった。
そんな中でも2人の懸命な取材により、勇気ある人が匿名を条件に口を開き、そして名前を出してもOKという人が現れる…

展開はシンプル過ぎ。一歩間違えば、「退屈」と言われかねない。
それは映画っぽい「ハデさ」というか「盛り上がり」のために、過剰な「演出」や「脚色」が無かったため。
言い換えると、証言した被害者たちの勇気と、記者たちの執念があるから、過剰な演出や脚色がなくとも、力強い作品になっているのだと思う。

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みっく

4.0男であることが恥ずかしくなる

2023年1月13日
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鑑賞方法:映画館

ハリウッドの大物プロデューサーによる女性への性的暴行を暴いた、ニューヨーク・タイムズの2人の女性記者を描いた作品。
原作は2人の共著によるノンフィクションだが、本と映画ではアプローチの仕方が異なる。本も三人称だったが、映画は完全に客観的な視点で捉えられており、原作ではあまり触れられなかった2人の家族が頻繁に登場する。記者・妻・母の3役をこなす2人の立ち位置が明確になり効果的だった。
登場人物が膨大なので誰が誰やらになってしまうかもしれないが、それだけ被害者が多かったということだ。これでも原作よりはだいぶ減らされていたけれど。複雑になりすぎるため整理された部分もあるが、それも正解だと思う。
なにより素晴らしいと思うのは、取材し記事を書いたのが女性記者だったこと。『大統領の陰謀』は男性記者2人によるスクープだったが、本件は女性だからこそ取材が可能だったのではないだろうか。さらに映画化にあたって脚本・監督に女性を起用したこと。先述した家族シーンはそのおかげかもしれない。

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ぽてち