春に散るのレビュー・感想・評価
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ストーリー自体は普通だが、横浜流星の仕上がりを観るだけでも価値ある...
ストーリー自体は普通だが、横浜流星の仕上がりを観るだけでも価値ある作品。むちゃくちゃかっこよかった。
最後、横浜流星が走り出すシーンが非常に良かった。
詰め込みすぎと演出の稚拙さが気になります
俳優陣の熱演はとても評価したい作品です。お話としても嫌いではないです。
ただし、原作は未読ですがその存在があることを前提としても、不要なシーンや不要な要素が多く、それでいて肝心な要素は説明不足というチグハグな作品です。
主人公2人の出会いのきっかけとなったカウンターを序盤から雑に使いすぎですし、将吾の母や佳菜子関連のシーンはほぼ不要ですよね?(橋本環奈さんの今までにない魅力には気づけましたが)
また、安易に決まる世界チャンピオンへの挑戦やボクシングシーンのクライマックスでの無駄な演出過多など、クリード3のダメな部分と同じ間違いをしてしまっているのも違和感しかありません。
最後の終わり方もダラダラしていて、ただでさえ長く感じる作品を必要以上に緩み切った作品の印象を与えていると感じました。
期待してなかったけど
日本のボクシングをテーマにした映画では良作。試合シーンよりもダブル主演の二人の熱演と相乗効果がグッド。特に佐藤浩一さんの仁一郎役は好演。どんな役でもハマるのが流石です。何気に脇を固める役者陣もしっかりしていて安心して観られました。
ありきたりでない、ラストも印象的。
まさに拳闘
ボクシング映画はどうしても試合シーンの成否が左右するが、しっかり仕上げてきて感服。
個人的イメージだとボクシングだとスマートさを感じるが、この映画はまさに拳闘。
冒頭でのクロスカウンターなんかはあしたのジョーを彷彿させ、そこから横浜さんが何故か矢吹ジョーとシンクロしてきた。
ダブル主演の佐藤さんは、ダンディーで、丹下のおっさんとは全くシンクロしないが、この作品のキーになる演技は流石。
見ているこちらも熱くなってきました。
華やかさの橋本環奈さんも新鮮。
行間を読みつつ飽きさせない脚本で、非常に見やすかった。
強いていったらボクシングシーンのスロー。
ちょっと長いし、パンチの迫力や痛さを減らしたと思う。
大作が多いこの時期の公開だが、色褪せない良作。
散ったなぁ…
そういうタイトル回収でした。確かに春に散りました。
冗長なシーンもあったし、そんな風にしなくても…とか、まったく説明のないまま話が進んだりしたけど、話の筋は良かったんだろうと思う。
ただ…。
最後の試合シーンのスローはコントみたいでうんざりしたし、役柄の設定なのかも知れないけど、横浜流星のチンピラ感がイヤだった。
また、山口智子は、最初誰かわからなかった。
主人公を君付けで呼ぶからにはもっと年配の人がやるべきだったのでは?
この辺りがマイナスポイントかなぁ…
ボクシングシーンかっこ良かった。
ストーリーは、ザ・日本映画って感じ。でも、暗さは控えめで良い。
俳優さんたちは、ストーリーもボクシングシーンも素晴らしい。
ただ、橋本環奈さんがせっかくいつもとは雰囲気違う演技で良いのに、宙ぶらりんな関わり。なんか、唐突過ぎるというか、そこに時間割けなかったのだろうけど。
あとは、夏のシーンで吐く息白いとか、タイトルマッチの観客の盛り上がりの無さとか(いっそのこと翔吾のイケメンぶりに女性客殺到したことにしても良かったのでは?)。
あと、スローモーションが長すぎて…。
全体的には良かっただけに、勿体なさが気になってしまいました。
でも、やっぱりボクシングシーンはかっこ良かった!特に横浜流星さんの練習中、松浦さんとのミット打ちはめちゃくちゃ速くて、ずっと観てられるって思いました。
映画感想書きのジレンマ
まず最初に言っておきますが、私はこの作品を見て満足しましたし、好きな作品です。
何故このような前置きをするのかと言うと、ここ何十年か映画の感想を書く習慣が出来て、自分の思いを文章で書き始めると、自分の感想がどの方向に向かっていくのか分からず、とりあえず様々な思いを書いているうちに、映画そのものは面白く見たにも関わらず、感想自体が思っていた内容とは全く違う方向に行ってしまうことが多々あります。で、本作も決して貶すような感想など書きたくはないのですが、何故か嫌な予感がするのです。
何故そんな予感をしてしまうのか?を考えたのですが、恐らく私の感想は自分自身の中にある様々なデータに対して様々に比較分析するタイプの感想であり、結果的に最近の邦画でのボクシング映画と必然的に比較してしまい、そして私の好みからすると他の作品に軍配を上げてしまうからなのでしょうね。なので、そのことを踏まえて読んで頂けるとありがたいです。
そして近年の私が見た邦画のボクシング映画をあげると『百円の恋』('14)、『あゝ、荒野』('17)、『アンダードッグ』('20)、『BLUE/ブルー』('21)、『ケイコ 目を澄ませて』('22)、など傑作と呼ばれる作品ばかりで、私の性分としてついついこれらの作品との違いを見てしまうのです。
まず『あゝ、~』と『アンダー~』はテレビドラマの劇場版で、かなりの長編です。他の3作品の上映は(私の記憶では)ミニシアターだったと思います。本作は最初からシネコン上映でした。
ミニシアターは大半映画好きが来る小劇場です。シネコンは老若男女、映画に対する興味は問わず大衆をターゲットにした大型劇場です。見る層に違いがあれば、作り手は当然作り方を変えてきます。本作はその通りシネコン観客層に合わせた作りになっていました。なので、非常に分かりやすく出来上がっていました(これは褒めています)。ミニシアターの観客層の場合は作り手の自由度の幅が広がります。何故なら観客は受け取るだけではなく色々と考えてくれるからです。なので、様々な説明を省略でき、そぎ落としの美学を実践可能となるのです。で、今現在の私はというとそちらの方を好んで見てしまうのです。
あと、原作ありかオリジナル作品かで作風が変わってくるのですが、原作ありは『あゝ、~』と本作の2作品になりますが、『あゝ、~』は前後編合わせて300分超えで、本作は133分であり、原作の面白さは時間の長さにある程度比例して、短いとエピソードの味わいよりもストーリー展開の面白さに比重を置く形となるが、瀬々敬久監督は巧みにバランスをとってはいても、各々の登場人物のエピソードが薄味にならざる得ないという感じでした。
もっともっとエピソードを切り捨てた方が良かったかも知れません。
だって(原作は未読ですが)本作の主人公って間違いなく(恐らく)佐藤浩市の筈ですよね。本作で私が気になってしまったのは、映画ではその辺りが(横浜流星が主人公のようであり)あまりにも曖昧に感じてしまったのです。
とまあ、商業性と作家性の綱引きは作り手側だけでなく、鑑賞者側にもかなりあるということで、好きな作品なのにも関わらず文章にすると私の場合こんな感じになってしまうのですよ(苦笑)
再生の物語。そして横浜流星礼讃
人はやり直せる、また立ち上がれる、というメッセージが込められた人間再生の物語。
ストーリー構成はベタといえばベタ、イージーといえばイージーといえるかもしれないし、演出についても陳腐だなと感じるようなところがいくつかあったけれど、それらのことはそれほど気にならなかった。作品の熱と役者陣の熱があいまって、とても見応えのある映画に仕上がっていた。とくに——これはすでに多くの方が書いておられると思いますが——中西とのタイトルマッチのシーンは、本当の試合を観戦しているような迫力でドキドキした。
雑草に覆われた「事故物件」が少しずつ整っていく様子が、輝きを取り戻していく仁一や翔吾たちの姿とともに、象徴的に描かれている。
桜の花も、また、「再生」の象徴なのだろう。
それにしても、横浜流星。いい役者だなぁ。
ギラギラ光るサバイバルナイフのような鋭さで、我々を魅了する。
スクリーンに映るたびにぜんぶ持っていっちゃうようなあの力は何なんだろうといつも思わせられる。
彼なら、どんな世界でもトップに立てるだろうなぁ。
うーんといいんだけど…
物語的にはありがちだけど格闘シーンが凄くて飽きずに観れた。格闘技を題材にした日本映画は誤魔化しが多くてやっぱりプロじゃないから仕方ないよね。といつも思ってた。けど、横浜流星だから期待して観てみた。誤魔化しがなく本当にプロボクサーになっていて素晴らしいと思った。他の俳優さんも今までのボクシング映画と違い凄い出来上がってました。が、が、横浜流星がチャレンジャー役ってのに違和感。東洋チャンピオンよりもどうしても強く見える。窪田正孝もとても出来上がってて素晴らしいがどうしても横浜流星の方が強く見える。何て言っていいかわからないが横浜流星が本物すぎるとゆうか…
ジムでやったスパーリングも構えやパンチやステップもどうしても横浜流星の方が上手い。何回も言うが今までのボクシング映画と比べたら役者の完成度は高いけど、私はそこに違和感を感じました。
佐藤浩市は相変わらず上手いなぁ。鶴太郎もいい味出してる。
鶴ちゃんが一番元気
生来、本を読むのはものすごく苦手だったが、沢木耕太郎の「敗れざる者たち」クレイになれなかった男と「一瞬の夏」は二十歳前後の時に一気に読んでしまった。カシアス内藤とエディ・タウンゼント。それから、エディ・タウンゼントの名は頭から離れず。彼の最後の弟子となったのは井岡弘樹だった。
沢木耕太郎の「春に散る」は読んでいない。しかし、沢木耕太郎原作なら観るしかない。瀬々監督。う~ん。いけるか?ちょっと心配だった。しかし、松浦慎一郎、片岡鶴太郎、窪田正孝、横浜流星。役者はそろった。いくしかない。あとは佐藤浩市がスカして、ニヤニヤしなきゃいける!
やっぱり、横浜流星はいい。こうでなくちゃ。なんで、ゴミ処理施設の町の映画なんか出たんだ!
ただ残念だったのは世界タイトル戦にもかかわらず、会場が小さくて、席がガラガラ。病院のセットも簡素。スローモーションシーンが全然イケてないない。
ボクサーの網膜剥離について詳しくないお嬢ちゃんファンのために、もう少し突っ込んだやり取りをしたほうが良かった。そして、タイトルを取っても、網膜剥離で即引退となってしまい、防衛戦を勝たなければお金にならないことなどを誰かのセリフで言わせるとかしないと、アパートから出た橋本環奈がお弁当を持ってリクルートスーツ姿の横浜流星を追いかける最後のシーンがなんだよ、ただのアイドル映画かよって思われてしまうじゃないか!!!!!
「春に散る」という題だからといって、満開の桜の木の下で死ななくてもいいんだよ!!!
試合終了と同時に倒れるほうがいいに決まってる。病院の窓から桜の花びらがはらはら入ってくる病室で仲間に見送られながら逝って、鶴ちゃんが「バカやろう、最後までカッコつけやがって」っていうのがいいに決まってる。
惜しい…だけでは済まされん。
ツッコミ所は多々有る。
そんな簡単に世界戦が組めてたまるかとか日本タイトルも無いのにOPBFかとかフック躱してボディなんてボクサーなら基本だろとか。あと何より網膜剥離は手術で治るよ!JBCが復帰を認めてないだけだ。
そしてストーリーもベタというよりこれまでのボクシング映画の継ぎ接ぎと言っていいくらい、既視感の有るものばかりだ。
それでもこの映画を良作にしているのは役者陣の頑張りが有るからだ。
主演の横浜流星も「初恋」に続いてボクサーを演じた窪田正孝も、相当な修練を積んだ事は観てて伝わるし、その他の俳優陣も見事な演技を見せてくれた。
けどこのところ役者の演技力に頼った映画が目に付くのは気のせいか?
この映画が下手な俳優で作られていたら目も当てられない出来になったろう。
あともう一つ苦言だが、この映画はVFXも使われているが汗の演出にもっと力を入れるべきだった。ゆっくり当てているのがバレバレなんてせっかくのクライマックスが興醒めだ。
ボクシング映画が好きだからこそマイナス点ばかり挙げたが、この映画が良作なのは間違い無い。
けどこの俳優陣と監督なら、もう1段上のクオリティを見せて欲しかった。
迫力満点!最高!
主役の横浜流星くんは期待通りに役柄に浸透してる?
怖いほどの目力。ボクシング試合も目を覆うほどの迫力!助演のベテラン俳優さんたちも良かった。だだ佐藤浩一さんの重い心臓病を患いながらもボクシングを教える姿にちょっとムリあり?とも感じたが…
田舎娘役の橋本環奈ちゃんの演技も自然でうまい。スッピンでも可愛いさは変わらないのはスゴイ!鶴太郎さんのさすがボクシング経験者の姿に安心して観れた気がする。
久しぶりに2時間楽しめた。
本気のホンキ映画でした!
もう一度観たいと思った映画でした。映画館は女性が8割できっとみんなが横浜流星くん推しだろーと思う。そうに違いない!(私もそうだ)
俳優陣の本気度が熱波となって伝わってくる!
いやー、横浜流星、マジで目が本気でしたねー
今まで見たことないくらいの目ヂカラある演技!
格闘技やっていただけあって、
この役は自分にしかできないっていう
覚悟と気迫がみなぎってました
正直、日本のボクシング映画なんて
ハリウッドの「ロッキー」とか思い出すと
全く期待してなかった
だいたい、主役張れる役者、思いつかないわー
…と、思ってたけど!
横浜流星、窪田正孝、よくぞここまで鍛え上げた!
プロテスト合格も納得
まさか、手に汗握って食い入るように
劇中の試合シーンを観ることになるなんて…
自分でも驚いた!
また、
この二人を盛り上げるベテラン俳優陣もすばらしかった
佐藤浩市は、言うまでもなくさすがの演技だし、
片岡鶴太郎もいい味出してた
ただ、
母親を守るために強くなりたかった翔吾が
どうしてそこまで「今、この瞬間」にこだわって
闘かおうとするのか、わからなかった
このへんは、原作読むべし!なのかな
横浜流星は凄い
ボクシングシーンは今まで見たボクシング映画の中でも1番リアリティがあったかもしれません。残念ながら12R以外は。。
丁寧な作りで好感持てますが、世界タイトル戦なのに会場のキャパや盛り上がりの無さが気になりました。
ハリウッドならCGと音楽で凄い盛り上がるシーンが出来たでしょうに。
橋本環奈がいつの間にか同居してて、いつの間にか横浜流星と付き合ってるのもナゾでした。
スポ根。
昭和の「あしたのジョー」世代。
やっぱりこの類の作品は大好き。
熱くなりますな。
ただ他の方のレビューにもあるように、広岡亡き後のシーンと試合後半のスローシーンは無い方がいい気がする。
原作の方が丁寧みたいなので、(映像には時間の尺があって、原作を全再現は難しいのは理解してます)原作読みたくなった。
ただ横浜流星さん、窪田正孝さんの役の造り込み、また周りのトレーナー陣の「ボクシング🥊映画」に対する情熱はヒシヒシと感じた。
一瞬の春
沢木耕太郎にはそれほど思い入れはないけど、「敗れざる者たち」「一瞬の夏」をリアルタイムで読んだ世代なので、「春に散る」なんてタイトルのボクシング映画を作られたら観るしかないよね。
思ってた以上に王道ボクシング映画だったな。“いつか”をしっかり掴むこの物語をカシアス内藤が観たらどう思うんだろうかと、ふと思ったりした。
あと、あのサービスシーンはいらないです。親切ですけど蛇足かなと。
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