エクソダス 爆弾に取り憑かれた男のレビュー・感想・評価
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妙な生い立ち
爆弾に取り憑かれた男というのはノーズ、7歳の頃から軍が近所の線路に落としていった爆弾を拾い分解して学び、爆発させて遊んでいた、天才にしても信じ難いですね。シングルマザーの母は自宅で売春稼業、ノーズにも辛く当たるばかり、酷い鬼母、まったく妙な生い立ちです。家を追い出されたノーズは爆弾づくりの腕を買われマフィアに雇われ20数件もの爆破事件に関わります。警察に目を付けられたノーズですが証拠が無く両替商強盗で使われた銃をノーズに持たせノーズを偽装犯に仕立て逮捕したのがワルシャワ警察のヤツェク刑事。刑期を終えマフィアのボスになったノーズだがヤツェクはしがない刑事生活、そんな折、大学生のヤツェクの息子ヤロスワフが遊ぶ金欲しさに仲間と空き巣、こともあろうにノーズの家から大金を盗み出すがヤロスワフが脱ぎ捨てた上着から身元がばれてしまい脅しにかけられます。息子から打ち明けられたヤツェクはどうすべきか葛藤し教会へ・・。直接的ではありませんがノーズとヤツェクの再度の闘いです。
確かに若いころは爆弾魔でしたが爆弾が出てくるのは初めの方だけ、タイトルはちょっと微妙かな。
俳優の風貌が変わり過ぎ
タガが外れた悪党の主人公が、マフィアのボスに気に入られて何故か組織を継ぐことになるプロローグ的な前半で始まる。この経緯がとても不自然。
そしていきなり時が跳ぶ。
主人公の宿敵ともいえる刑事が、全然違う風貌となって現れる。
この設定変更ともいえるような 登場人物の変化に、気が付くのに時間がかかった。
「おしん」で俳優が交代するような、大幅な変更。
それを映画の中で行うのは異常だと思っていると、どうやら総集編らしい。
筋書きは途中までは、主人公の冷酷さが映画に緊張感を与えていたが、
刑事がご都合主義の反則技でアドバンテージを握るようになると
一気に興ざめとなった。
ラストの包囲網にも違和感たっぷり。
現場指揮がいないのはあり得ないし、
包囲した者を同士討ちになる危険を考えず、周りから撃つというのもイカレてる。
そしてタガが外れていたのは、
刑事も、刑事の息子も、その友人も全員だったが、
中でも刑事の息子の罪は大きい。そいつが生き残るのは理不尽極まりない。
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