こんにちは、母さんのレビュー・感想・評価
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正統派大船調を堪能
山田洋次監督と吉永小百合の母もの3作目。前2作と異なり、現代を舞台にした家族映画で、山田監督の真骨頂を発揮している作品となった。前作「キネマの神様」では、さすがに山田洋次も衰えたなと感じさせられたが、今作では、シナリオ、演出ともに熟練の技を見せている。
誰にでも起こりそうな家族の問題を丁寧に描き、クスッと笑わせ、ホロッと泣かせて、後味すっきり。まさしく正統派大船調の面白さを堪能させてくれる。冒頭のビルのショット、居酒屋のカウンター、足袋屋の看板など、あまりに小津安二郎を彷彿とさせていて、ちょっと驚く。
吉永小百合は相変わらず生硬だが、かわいいお祖母さんになっている。山田監督との相性はどうかと思った大泉洋が、期待以上に良い。永野芽郁、宮藤官九郎をはじめ、脇もみな良い。肝心の吉永小百合と寺尾聰のからみは、少し弱い感じがしたが。
いまだ健在ぶりを見せてくれた山田洋次監督、92歳。あらためて次回作を期待したい。
どうなんでしょう?
山田洋次監督作品
も
吉永小百合主演作品も
も
そんなに見たことがない人間です
冒頭から
吉永小百合さんの台詞回しが
棒読みで
ものすごく演技が下手な人に見えてしまったのは
私だけでしょうか?
また
大泉洋の演技も
それに引っ張られてか
他の映画よりは演技が下手な人になってた気がします
会社のシーンも
女性にセクハラまがいのタッチ等があるわ
人事課がオープンスペースにあるわ
で
違和感をものすごく感じました
これが
山田洋次&吉永小百合ワールド
なんだと言われればそれまでですが
昭和の感じがプンプンで
私には合いませんでした…
しかしながら
宮藤官九郎の演技は
とても好きでした
疲れた心に染み渡る
山田洋次監督の母三部作の集大成です。
毎回思いますが、大泉洋さんって絶対出てきた瞬間から笑ってしまいます。そして、日本の母と言えば吉永小百合さんですが、本当に上品でチャーミングでした。
不条理な中で生きる人にとって、楽になっていいと思わせてくれる。なんか度も何度も笑わせてくれ、優しい涙がこぼれる作品でした。
永遠の幸せは無い、永遠の不幸も無い
寅さんとは違った下町の風情。
人が悩み、もがく姿が、誠実に切り取られて、自分もその場にいるような臨場感がありました。
コンクリートに囲まれてると、たまに嗅ぐ土の匂いにうっとりする、そんな感じ。
田中泯に涙が出た
エンディングでニュー・シネマ・パラダイスを観た時のような気持ちになった。
良い映画だった。
さすが山田洋次監督の作品だと思った。
キャスティングも絶妙。
主演の吉永小百合は勿論、大泉洋や娘役永野芽郁も良かった。
特に自分にとって印象的な人物は田中泯のホームレスの存在で、なんだかジーンときて涙が出た。
温かくて切なくて素敵な作品だった。
優しさの溢れた作品
見事な、山田節とも言える。人間を人生を見つめた作品。
すみのすみまで、馴染みの有る俳優を配置
ゴウジャスなご近所さん❗見たいなスクリーン上、刺激的なシーンが有るわけでは無いが、大きな問題を、東京の風景を織り込み上手に語り進めて行く、多くの作品で見られるインパクトの有る台詞やシーンにアップで強調せず、ラスト近くの、希望に繋ぐところで初めて、バストショットで強調❗️
此れが活きてくる❗
人生So悪くない
そんな想い、させてくれる作品。
現代社会に生きるストレスと古き良き下町のコミュニティ
さすが山田監督作品、今を生きるあらゆる世代が抱えるストレスや問題を色んな登場人物で描いている。
戦後を生き抜いてきた世代、孫世代、息子世代と随所に表現されていて観ている人それぞれが当てはまる、またその目線で観られる。
まさに我慢をすることが当たり前の時代に育った高齢者世代、そんな世代にももっと自分を出して人生の最後に向けて好きに楽しんでいいんだと訴えるようでもあったし、そんな人生の先輩を敬うことも大事、心の奥底には誰もが生んでくれた母親が居て、好き勝手なことも言えるし偉そうに言ってもやっぱり母は偉大なり。
自分もついつい偉そに振る舞ったり言葉にしたりするけど母親には甘えてるんだと気付かされました。
吉永小百合、驚異の初々しさ。
泣いた。
生き直し、働き直し、愛し直しをこの令和に気張らず語り過ぎず撮れた。
吉永の美しさより寧ろ山田映画のヒロイン然とした初々しさに驚いた。
隅田川、煎餅、足袋、家屋が物語に適度適切に置かれる心地良さ。
大泉永野、吉永を立てる絶妙な引きの好演。
名匠まだ撮れる。
親が80歳手前、自分が50歳手前、バタバタしていた子育ても終盤に...
親が80歳手前、自分が50歳手前、バタバタしていた子育ても終盤に差し掛かり、ふと、親へ意識が向きだして、懐かしさも重なって連絡もせずに突然実家を訪れる。なんてこと特に息子はやりがちです。この歳の息子(娘も?)は、もはや会社に家族に色々と疲れているのですよ。疲れて布団の上でバタバタもがきたいのだけど、そんな姿は子供にも奥さんにも父親にも見せられない。世界で唯一見せられるのは「母」しかいないのです。そんな息子と母の関係を山田洋次監督がほのぼのとした物語にしてくれました。
全体的には「男はつらいよ」のテンポと演出。昭夫(大泉洋)は実家に帰れば寅さんだし、舞(永野芽郁)は母親嫌いで家出するちょっとスレた女子と思いきや、祖母のコイバナに目を輝かせ、父の布団を当たり前のように敷くおよそZ世代の女子とは思えぬ昭和っぷりに若き日の桃井かおりさんが重なりました。主人公中心で話している背後でも誰かが下町の日常を演じている抜かりなさ。全く安心して観られますが、アクションでもサスペンスでもないこの映画は若い世代には平凡にしか映らないかもしれません。私も若い時と今で同じ「男はつらいよ」を観ると感じ方が大きく異なりますので。
夫は早く他界し、失恋したけど紳士との恋も咲かせ、今後は離婚した息子(嫁姑問題無し)やかわいい孫娘と同居。息子も途中退社とはいえ50歳手前まで働き、大きな会社の部長クラスなら退職金も上々でしょう。母自体もお金に困って無さそう(金を工面するというセリフから想定)。地域の繋がりも厚く、三人で暮らすに十分な広さの東京持ち家一軒家など、下衆な話ですが老後の不安は無さそうです(笑)。
「男はつらいよ」の寅さんの妹・さくらを演じた賠償千恵子さんの昨年の主演作品「PLAN75」とは真逆の世界。若い頃から同世代の女子たちの羨望と嫉妬を集めてきた吉永小百合さんが、またまた同世代の女子?たちから嫉妬されてしまいそうです(劇中の話ですけど)。
後味がいい作品。大泉洋起用予想以上にいいね!
山田洋次流、令和の家族模様、日本社会を的確に描いていた。
令和の家族模様を作品に取り入れつつどこか昭和のにおいを下町を舞台にしたところはさすが。
吉永小百合はさすが。問題は大泉洋の演技だが、予想以上にピッタリ合っていた。山田洋次監督さすがでした。
母はいつも強しではない
吉永小百合の年齢無視した異次元の綺麗さは相変わらず。
お母さんに好きな人ができていつもより綺麗にしてる…
大泉洋演じる息子が明らかな拒絶反応を示すがその気持ち分かる笑。自分だったらむず痒くて耐えられないよ。
なんとなくセリフだったり仕草だったり客層がシニアだからか大げさだったり違和感あったりもするが、分かりやすくて良い。
下町のあったかさが伝わってみていてほっこりする。
永野芽郁の服装だけグレてる感じで結局凄くいい子なのが違和感だったがまあいいや。
なかなか事実としては辛い結果になったが、真実は母親讃歌のかなり希望のあるラストで幸せな気持ちになった。
心がほんわか。
吉永小百合ファンの母(75歳)が
見たい〜!!という事で一緒に鑑賞。
吉永小百合(福江)をはじめ、
(息子昭夫役)大泉洋、(昭夫の同僚役)宮藤官九郎、
(福江の恋する神父役)寺尾聰、
(昭夫の1人娘)永野芽郁、
(福江の友達)枝元萌、YOU、
(昭夫に密かな恋心を抱いている)加藤ローサ…
全ての人物がとても魅力的でした。
サスペンスの様な、ハラハラドキドキはなく、
1つの家族を中心とした、全体的にとても
優しい世界のお話でした。
監督の年齢(母よりも遥かに上の年齢)に
びっくりしました。凄いですね…。
小百合愛
老齢になってからの山田洋次は、家族映画の中により色濃く時事問題を挟むようになったが、今作もリストラ、夫婦の離婚、ホームレス、老人介護という、様々な社会問題を提示している。そして、それら問題に対するリアクションが相変わらず昭和的オーバーアクションなのが気になる。更に社会問題に目を向け過ぎた分、高齢者同士の恋愛という肝心なテーマが少し希薄になってしまったのが残念だ。
しかし、近年の山田映画の中ではなかなかの良作だ。
山田監督世代には永遠のアイドルである小百合愛に満ちており、いつもは違和感を感じてしまう吉永小百合の老人役が、今作では本人の年齢に沿った美しさがぐっと醸し出されている。着物姿で庭先のビルの谷間に打ち上がる花火にはしゃぐ横顔は、かつて「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」での若い歌子(吉永小百合)の姿を彷彿とさせる。
脇を支える俳優陣も良く、衣装のヘボさは気になるものの、孫役の永野芽郁のおばあちゃんとの絡みもなかなか自然な好演だし、特に会社と家庭の問題を抱える人事部長を務める息子を演じる大泉洋の演技は主役の吉永小百合を食う勢いだ。
吉永小百合の台詞、
「死ぬのが怖いわけじゃない。人の世話になる事が辛い」
という言葉は、監督自身を含めた多くの高齢者の声を代弁しているかのようだ。
温かさと瑞々しさ
正直、見るつもりのなかった一本。
寅さんシリーズ、映画「学校」シリーズのファンとしては最近の山田洋次作品に物足りなさを感じていたから。さすがに歳をとって守りに入ってしまったのかな、と。今回は大女優、吉永小百合礼賛映画なのかな、と。
それが映画評論家、秋山登氏絶賛の評を読み、映画館へ。
見事に裏切られた。
山田洋次監督、健在!
秋山登氏の言う「古き良き時代への郷愁がほのかに香り、芸も品もあって、爽やかに私たちの心を和ませる。」 まったくもって同感。
吉永小百合はやはり吉永小百合。艶やかな存在感を放つ。息子の大泉洋をはじめ、中心にいる人も、それを囲む人もそれぞれに美しい。一人として監督の温かな眼差しが注がれない人がいない。
寅さんもそうだった。脇役の1人に至るまで丁寧に、愛ある描き方をされ、嘲笑、蔑みが一切ない。「こんにちは、母さん」もその世界だった。
有名俳優の演技はもちろんのこと、とくにホームレスの男性イノさんを演じる田中泯が素晴らしい。吉永小百合と同い年、78才。戦争の記憶を今も引きずるイノさんに託した監督の深い想いが伝わってくる。
良い作品に出会えて幸せ。
下町風情
「男はつらいよ」の現代版という感じでしょうか。以前、柴又を散策したことがありますが、向島もそれに似て、昭和な感じがいいですね。令和の時代だって人情はある、そんな山田洋次監督の矜持が感じられました。吉永小百合さんも美しければ、寺尾聰さんもカッコイイ!あんな老人になりたいなって憧れてしまうような作品でした。「男はつらいよ」では、車寅次郞と渥美清が自分の中で完全に一人の人物になっていますが(笑)、今作の大泉洋もそんな感じがしました。大泉さんの役は寅さんではなく、博に近いのかな~。寅さん的なところは宮藤官九郎が担っていたような…。当て書きされてたのかもしれませんが、まんま大泉洋でした。そういう意味では、YOUさんもそのまんまでしたね(笑)。
これぞ松竹映画だね
何気ない日常を巧みに切り取り、そこに息吹を感じさせる。昔ながらの松竹映画を見せてもらいました。好かったです。
生きることの悩ましさが感じ取れる、誰にでもある心の機微を笑いのオブラートに包んで表現しているところは最高ですね。
山田洋次はやっぱりさすがでした。
弱くて、脆くて、崩れやすい人間に寄り添う目線を見失ってない。
令和の時代に古臭い人情喜劇なんか見せられてもなあ〜と思って公開されても暫く足が映画館に向かなかったのですが、鑑賞したところ、ちらほら令和の会社の所作に違和感は感じたもののそれを覆すだけの人の心の襞を一枚一枚ていねいに剥ぎ取りながら魅せるのは、いやぁ、あっぱれ!!
あと何本見れるかわかりませんが山田洋次の次回作、期待してます。
現実だったら大変だけれど
映画っていいですね
もう実現できない事を疑似体験させてくれる
母親を早くなくした
だから娘がいる50の息子が母親と話すなんて体験は、とても心地いいんです
しっかり家族している
娘との会話にしてもそう
働き出した上、実家に住むんだったら少しは家にお金を入れなさいと行ったんですが、全く守らないので勘当してます
たったの2万円ですよ
もちろん、家計も助かりますが、社会人として自覚してほしいんですよ
血の繋がりとか、あまり重視しないんで、生き方の合わない人間に用はない
いつ出ていってもかまわない
自分の人生から抹消することにしている
だから、何やかや言いながら繋がっている家族にはあこがれる
ただ、老人の恋愛については冒険しませんね
だから、山田洋次とも言えるけど
少数より多数が要求する生き方だから、安心感があるんでしょう
僕は不満ですけどね
家なんか放り出してついて行けばいいのに
愛より自分の存在意義が勝るなんて古すぎますよね
結末はある意味清々しいですが、これが現実だったら大変ですよね
大会社で部長をやっていたといっても、人事ですよ
スキルも何も無い50歳の男にそうそう仕事はありませんよね
永野芽郁は山田洋次に気に入られたようです
山田ファミリー入りですね
気になったのは、彼女のファッション
身体の線の見えるニットにジーンズ
まるで色鉛筆みたいなんだけど
流行ってるのかな?
このあたりは、田舎者のオッサンにはさっぱりわかりません
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