「まるで寅さんの新作。面白かったです。」こんにちは、母さん 浅見探偵さんの映画レビュー(感想・評価)
まるで寅さんの新作。面白かったです。
山田洋次監督作品は基本、外れがあまりない。一生モノの感動作品もまあそんなにはないけど、いつも佳作で、ほんわかする安心度がある。本作もまた、昭和テイストで、ほんわかとして、じわっと涙するいい作品である。というか、寅さんシリーズの新作を観たような、うれしさを感じる作品だった。
たぶん、それは主役の大泉洋のせい、だろう。寅さんが現代に生まれ変わり、魂を社会に売りわたして、窮屈な大手企業の人事部に勤めているような、そんな雰囲気を大泉洋が演じていた。寅さんそのものであった。マドンナは主役の母さん役・吉永小百合と一人娘の永野芽郁。いい感じで、とてもよかった。なので、どうみても、寅さんシリーズの新作だったのだ。
★4.0を差し上げたいところだが、ひとつ残念だったのは大泉洋の親友役の宮藤官九郎。彼の脚本家として才能は抜群だが、役者としては大根レベル。彼のせいで、大泉洋も永野芽郁もその他脇役みんなが大根になったと私は感じた。なので★は3.7。彼を起用した山田監督の意図もわからないでもないが、重要な役どころなのに、大根過ぎて、そこが、残念。
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