「山田洋次監督の温かさ」こんにちは、母さん あやかさんの映画レビュー(感想・評価)
山田洋次監督の温かさ
山田洋次監督の「家族はつらいよ」シリーズが好きです。
どこにもある、普通の人の日常におこる、本人にしたら大事件、でも傍から見ると
「それって喜劇だよね」を切り取るのが、とても上手いのだと思います。
もっと早く、山田洋次監督と大泉洋さんがタッグを組んで、情けないけど、どこか憎めない男のシリーズを作ってくれたら良かったのにと思う。
(同じ山田洋次監督作品でも「釣りバカ日誌シリーズ」は個人的には好きじゃないです。)
わざとらしくなく、笑える場面を入れてくるのもさすが。
話の余白も想像出来、共感できるから泣ける。
例えば、福江さんが、先生にプレゼントした上履きは青海波。ここにも福江さんは口に出しては言わないが、この柄を選んだ理由が想像出来て、胸がキュンキュンしました。
観終わってほっこりする、寅さん要素もあり、昭和の匂いがする素敵な映画でした。
吉永小百合さんの失恋して酔っ払ってちょっとやさぐれるシーンは、今まで見たことなくて新鮮。
宮藤官九郎さんと田中泯さんの存在感も良かった。
みかづき様
コメントありがとうございます。
>山田洋次監督の作品世界の居心地の良さ
全くもって同感です。
私は、山田洋次監督のというか、山田組スタッフ全体の、日本人の繊細さと思いやりの精神を感じました。
家などのセットはもちろんですが、
福江さんが先生にプレゼントした上履きは、青海波の柄で、
「先生との穏やかな日々が続きますように」
という、福江さんの願いがこもっているという、物語の余白が想像でき、胸がキュンキュンしました。
山田洋次監督の作品はもちろん、山田イズムを継承した、素敵な映画をこれからもたくさん観たいです。
はじめまして、みかずきです
山田洋次監督は、日本人の心情を熟知しているので、物語の硬軟のバランスが絶妙でした。作品世界の居心地がとても良かったです。
設定は現代ですが、昭和テイスト濃厚で、山田監督の昭和という時代への強い想いを感じました。
山田洋次監督も90歳を越えました。
あと何作、山田監督の新作が観れるか分かりませんが、一作一作を大切に鑑賞したいです。
ー以上ー