劇場公開日 2023年9月1日

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「仲良しだからこそ感情をぶつけ合える。」こんにちは、母さん 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仲良しだからこそ感情をぶつけ合える。

2023年9月3日
iPhoneアプリから投稿

予告編から、親子関係の人情&ラブコメかと思っていたが、結構重いストーリーでした。
大泉洋演じる昭夫は大企業の人事部長をやっているが、学生の時からの友人の木部がリストラの対象となり、もめちゃう。ん〜、木部君かなり嫌われ者なんじゃないかな。文句を言ってくる木部に対して昭夫は、正当な対応をしていたが、全然解決できない。そもそもリストラの対象になる理由は自分で分かってたんじゃないの?
そんな仕事で辛い思いをしてるのに、プラスで家族問題を抱えている昭夫は、娘の舞を探しに母の元にやってくる。へぇ〜、実家は今時、足袋屋さん。昭和かい!?で、ボランティアでホームレスの人達をサポートしている。その上、恋をしてる?何だかすごいカーチャンだ。息子にしてみりゃ納得いかない事だらけだ。と、親に納得のいかない娘、舞。見た目では誰だか分からなかったけど、声で永野芽郁ちゃんだと分かった。マジで見たことない顔、驚き。
ストーリーのメインは辛い昭夫の気持ち。吉永小百合演じる母、福江の恋愛話はサブだった。お相手の牧師さんとは、まだちゃんと付き合ってなかったもんね。最後は意外な展開で驚いちゃった。天使も大変なんだね。
ずっと重い話なのに、結構笑わせてもらえる。やっぱ、大泉洋好きです。ワニのライルやるくらい歌も上手いしね。最初から最後まで共感度が高く、ずっとウルウル。とても楽しめました。

涼介
みかずきさんのコメント
2023年9月4日

本作を含め、色々な作品への共感ありがとうございます。
遅れてしまいましたが、フォローさせて頂きます。

私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、Yahoo映画レビュー等に映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報採用です。こちらのサイトには昨年2月に登録しました。
宜しくお願いします。

本作、映像表現メインで、観客に委ねる作品が増えているなかで、
観客に対して、親切、丁寧な作品でした。曖昧な所が無く、台詞できちんと説明してくれるので、とても観易かったです。作品世界にも自然には入れましたし、作品世界の居心地が良かったです。

仰る様に、ストーリー的には、昭夫の結構シビアな話がメインでしたが、落しどころが上手く、大泉洋の演技力も効いていて、主旨、楽しく、ちょっぴりほろりとした作品でした。

年齢的に厳しいとは思いますが、これからも、山田洋次監督には、本作みたいな作品を期待したいです。

ー以上ー

みかずき