「感動したところもほんの少しあったけど」いちばん逢いたいひと kenblackdogさんの映画レビュー(感想・評価)
感動したところもほんの少しあったけど
1歳半くらいの子どもを白血病で亡くした男と 同時期に白血病を発症した少女の話が並行して進むことで物語はスタート ここまでは予想通りでしたが、ここから一気に突っ込みどころ満載の 話がスタートします。
男がいきなり会社のお金を横領
(実は海外での移植のための費用)
2~3億円ですが一般家庭からしたら
大金ですが、どうも設定は 大きな企業のようで、そんな会社からしたら一般的には「たかが2億円」 なんですよね(いや重大な犯罪だけど) この主人公って会社の社長でしょ?2億円貯金もってろとは言いませんが 話が飛躍すぎ。
この段階ですでに警察が逮捕令状もってきていますが 横領ってそんなすぐに逮捕しませんよ。証拠固めだけでも発覚して数年後の 逮捕が通常。「横領罪で逮捕する」って言ってましたが「業務上横領罪」 ですよね?ご都合主義もいいところ
闘病でベッドに寝ている横に、同じ歳の男の子が入院。 先にその男の子が移植決まったのだが 同室でカーテン一枚でしか仕切られていないのに 男の子の家族親戚全員集まって大喜び。 いくらなんでも、隣に移植待っている人がいるのに 人でないすぎ、そんなデリカシーのない人いないって。
でまあ横領した男性、逃げるわけだけど、以前に骨髄バンクに登録して 上の女の子と型が一致。逃走中につき型が一致したのに連絡が取れなかった のだが、逃走中にもかかわらず病院に駆け込んで移植のための骨髄採取。
女の子、骨髄移植がかなわないことに絶望して病院の屋上から飛び降りようと するのだが、同室の男の子がそれを止めて、長廻しのセリフ。 そんな長々と説明チックなセリフ言う暇ないって。
さっきの横領で捕まった男、裁判で懲役8年の実刑判決 初犯で自分が社長の会社でたったの2億円の横領ですよ?! いや、マジで長すぎだって。時間の経過を作りたいから懲役8年に したのか?
でまあ出所して故郷に帰って居酒屋をはじめるわけです。 最初は繁盛していたのですが、そのお店に横領時の会社の 共同経営者が、ボロボロの格好でテレビ局を伴って突入。 「お前のせいで会社がぼろぼろになった!!」 いや、たったの2億円で傾くような中小企業じゃなかったけど・・・
テレビに出たせいで、お店に「金返せ!」「泥棒!!」って 張り紙がべたべたと貼られるようになったが、 いやいや、殺人鬼とかじゃないですよ? たったの2億円だけ(以下省略
他にも数多くの突っ込みどころ満載。
免許更新時の教育ビデオっぽい
セリフの言い回しや演技といいえば
わかってもらえるだろうか。
私もドナー登録しているが
この映画で登録増えるかといったら
ちょっと疑問。日本骨髄バンクが
後援していたと思うが、いっそ
映画じゃなくてドキュメンタリーに
全振りしたものが観たい