ほの蒼き瞳のレビュー・感想・評価
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クリスチャン・ベール良かった
明るさは雪原と炎が揺れる蝋燭と暖炉。色は士官学校候補生の制服のpale blueが目立つ程度でほの暗いトーンの映画。だから映画館で見ることができて良かった。音響も良かった。家族と親子の問題。
大人は若者に伝え若者はそれに答えつつクリティカルに思考する。クリスチャン・ベール、いい。そしてポーが私はとても好きだ。
辿り着いた真実は…
陸軍士官学校で士官候補生の変死体が発見されたことから、秘密裏に捜索を依頼された元刑事の男が真相を求めていくが・・・といった物語。
非常に重厚で心に重くのしかかるミステリー作品。
序盤から死体のウゲゲな描写。。
終始陰鬱な空気に、雪に覆われた大地の雰囲気も相まって物語はしんしんとしたイメージ。
登場人物は誰もが怪しげで、いったい誰が犯人なのか予想が立てられない。
ミステリー作品は好きだし、こまかな伏線やヒントっぽいものが散りばめられているようで色々考察したくなるが、とにかく終始テンションが低く、もう少し起伏が欲しい所。
そんなこんなではありましたが、いよいよ物語が動き出してからは溜まった鬱憤が一気に吹っ飛んでいくような超展開‼成程、科学の力では・・・か。。
とにかく、色々と考えさせられますね。
何かに縋りたい気持ちとかはわかりますが・・・。とは言え、その誤った決断でも、大切な人の為になるのだったら。。さらに言えば、僅かな希望でさえそこにしか残されていないのなら・・・。
また、人を愛する気持ちって一歩間違えれば本当に怖いですね。
こんな目に遭わされても、それでもその名を叫ぶ姿に少し戦慄が走った。
神なり悪魔なりを崇拝する気持ち以前に、これは本当に恐ろしいなと…。
そしてさらに待っていた真実。哀しすぎますね。勿論褒められたもんじゃないですが、こんな奴ら、これで良かったんだよと思ってしまう自分にも怖さを覚えてしまった。
あまり細かくは書けませんが、中盤までの静かな展開から一転、予想のつかぬ展開に何度も騙されて、よきミステリー作品を観たな~って感じでした。
それでも、やはり前半の一定したテンションの低さと画面の暗さが☆‐0.5くらいしちゃっているかなといった印象。まぁもともとネトフリで、TVで観る向けの作品だし、ある程度は仕方ないのかな。
とは言え、そこを差し引いても大いに満足できました。
心にズンと重くのしかかる狂おしさに満ち溢れた作品だった。
劇場にかけてくれてありがとう🙏🏻
クリスチャン・ベール
スーパーヒーローではないけれど
見方によっては焦れったくもあるけれど
映画全体の重さをしっかりと背負って
その重みに全然負けることなく淡々と
最後までやり遂げる
ラストは、うん?もしかしてかなり上質のミステリー⁈
という満足感に浸れました
娘を持つ父にとっては、心が締め付けられる
ハリー・メリングの神経質で華奢な感じが、エドガー・アラン・ポーの肖像写真によく似てる。ハマり役だよね。
物語は、暗くて重い。妻に先立たれた上に、一人娘が駆け落ちして独り身となった元刑事が、陸軍士官学校で起きた学生の不審死を捜査することになる。
推理小説の生みの親、エドガー・アラン・ポーだけあって、鋭く謎を説いていく。後に酒で身を持ち崩すことになるポーは士官学校の時点で、からみ酒の一面を見せる。
娘を持つ父にとっては、心が締め付けられるシーンがあり、けっこうハードな物語でございます。
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