ほの蒼き瞳のレビュー・感想・評価
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映画は終わりまで結末は分からない
映画は終わりまで結末は分からない。
元刑事役のクリスチャン・ベールと
エドガー・アラン・ポー役のハリー・メリングの演技合戦が凄すぎです。
原作の小説がしっかりしているからなのか
ストーリー展開もどんでん返しも素晴らしかった。
重厚な中に推理も交えて見応え十分でした。
【”断崖で見つめるのは、ほの蒼き君の瞳・・”S.S.Van Dineのような古典推理小説好きには堪らない、枯れた風合良くも哀しき作品。】
ー この作品は、クリスチャン・ベールが「ダーク・ナイト」シリーズで身に纏った哀しき風合を、彼が演じた元刑事のオーガスト・ランドーに被せた形で、枯れた演技で魅せる所が、一番の魅力であろう。-
◆感想
・1800年代のアメリカの士官学校の闇が背景にある作品である。
・リロイ・フライという士官学校生が、心臓を繰り抜かれた姿で見つかるオープニングから、推理は始まる。
雇われたのは、元刑事のオーガスト・ランドー。
そして、彼のアドバイザーになって行く、エドガー・アラン・ポーという名の士官候補生。
ー だが、この時点で、観る側は原作者の罠に嵌っている・・。-
<途中で気付いてしまったのであるが、今作は「そして、誰もいなくなった」の愛娘への行為への復習バージョンである。(えーっと、ネタバレ有にしなくっちゃ・・。)
されど、今作が魅力的なのは、圧倒的なクリスチャン・ベールの枯れた演技と、時代考証の素晴らしさに尽きると思った作品である。
面白かったなあ。>
ヴァン・ダインの20の法則の 4番目に大きく抵触している!
まさかと思うが、犯人は『○○ガー・○ラ○・○○?』
『○に対する○習』
ヴァン・ダインの20の法則の
4番目に抵触している!ヴァン・ダインが見たらなんて言うだろう。
逆だ!思っていた通り!
後、30分。
そう云う事だ。結末が分かった。当たり!
どんでん返しと思ってしまったが、うつらうつらしながら、3時間かけて、見終わったので、その割には犯人が途中で分かったので、そんなベタな犯人で良いのか!って言うのが、どんでん返しだった。
横溝正史から突然火○サスペン○劇場の告白大会。崖上ではないが、部屋の中。病気の人に対する差別が歴然とあるので、評価なんか出来ない。
エドガー・アラン・ポーや江戸川乱歩はこんな話は書かない。
殺人事件を娯楽作品にするのは最低限許せるが、殺人に哲学めいた物は必要ない。
netflix作品でもありますし、わかりにくい点もあるので、両方みるのもおすすめ。
今年13本目(合計666本目/今月(2023年1月度)13本目)。
この手の映画はレビューが難しいですね…(何らかのガイドラインが欲しいです)。
ジャンルといえばミステリーもの(推理もの)になるでしょうか。
陸軍士官学校でおきたあるトラブルに対して、元刑事の男が真相を求めていく…という趣旨のストーリーです。
原作小説があるので作品としてはよくできているのだけど、映画館でみたときは時代が若干古く、字幕としてもわかりにくいかな…(一部、今では使わないような語も出てくる)というところもあります。また、文化としても今と少し違っているので、今の一般常識や人権などに対する考え方の相違もはっきり出てきます。
幸い、netflixの契約の方であれば日本語字幕(日本語音声)で見ることもできるので、映画館(大半は英語)でわかりにくいかな、と思ったところも補うところはできます。
採点上、ややわかりにくいかな…という部分は感じたものの、「時代設定がしっかりしている、少し前の時代を扱った小説の映画化であり、そういう点が生じるのは仕方がない」ということも踏まえて減点なしにしています(上述通り、netflixの方は補完的、または、事前に日本語版を見ることができます。ただし、「先に」日本語版を見てしまうと、映画の趣旨上、「何がトリックで何が真相か」ほかすべてわかってしまうので注意です。最初の5分程度であれば大丈夫)。
この謎に秘められた悲しく辛く薄暗い真実と愛が見る者を苦しめながらも何処か魅了する…
クリスチャン・ベイル × スコット・クーパー監督コンビ(『ファーナス/訣別の朝』『荒野の誓い』)がまたもや見応えのある骨太作品を仕上げてくれた!! 生と死の境界は曖昧…人里離れた山籠り隠居刑事が陸軍士官学校で起こった謎の死の真相に挑む!相方兼弟子は若き日のエドガー・アラン・ポー、変わり者でいじめられている。そんな二人の師弟関係とその先に待っている真実に胸が張り裂ける思いだ。陰鬱で胸糞で切なく、読書会や授業よりも為になること。
駆け落ち
"悪党たち"
悪魔崇拝
悲しい真実…
まさかのラスト、殺しは復讐だったのか。見た目、ハリー・メリングがかなり怪しいが彼がエドガー・アラン・ポーである限り、犯人ではないことは分かっていたが。悪魔崇拝による犯罪劇だけでは終わらない、もう一展開あるところが良かった。
なるほど・・こう言うことだったのかぁ・・布石はあったにゃん♪ しか...
なるほど・・こう言うことだったのかぁ・・布石はあったにゃん♪
しかし・・いつまで経っても、この手の事件は一向に減らず・・。もっと厳しい処罰が与えられるべきですよね・現実社会では・。もし、クリスチャン・ベールが私だったら・・同じ事をするだろうなぁ・・。
大した感動もない
アメリカとはいえ電気も水道も電話もない時代。
全体を通して灯りはロウソク。
そっか、こんな時代か。
陸軍士官学校で起きた殺人事件をある男に解決を委ねるサスペンス。
悪魔崇拝や魔女狩りなど神秘学なるものからヒントを得ながら犯人を探すと言う今とは違った捜査を垣間見る。
オチはなるほどね〜と軽く思える程度でthe end
復讐そして推理作家の誕生
映画であれ、小説であれ、ミステリーが好きである。映画を見るというのは良きミステリーに触れることとほぼ同義語だ。
ニューイングランド的な闇の映画というのは、実は、そんなに得意じゃないのになあと思いながら見始めた。実際、舞台はニューイングランドでもなく、ニューヨーク州のウェストポイントだ。どちらかといえば、ワシントン・アービングのSleepy Hollow的な土地柄だ。
うすくらい背景の中で、わかりにくい謎が語りはじめられるのかと思ったら、案外、ミステリーの構造が初めからすっきりとしていて助かった。一人暮らしの物事に絶望したような元刑事にウェストポイントの士官学校で起こった猟奇的殺人の解決の依頼が入ることになる。
捜査の過程で二度目、三度目の犯罪が起こりという物語展開は素直である。
元刑事役のクリスチアン・ベールも、士官学校の生徒でいじめられキャラのエドガー・アラン・ポー役のハリー・メリングも適役。特にメリングは、ベールの助手役になり捜査を手助けするのだが、まさに若き日のポーという感じで、ヤングシャーロック的な風味もあっていい。 ヤングシャーロックは案外好きな映画だったのだが、シリーズ化するという風情を残しながら結局一作で終った不憫な映画である。
つまりは、見る価値のある映画だったといいたいわけである。大体マンハッタンが舞台のスリラーならば何でもOKというタイプの鑑賞者なのだが、この映画も骨格としてはそのシンプルさが軸には通っていて、ニューイングランド風(しつこいようだが舞台はニューヨーク州)の味付けは濃すぎない。
ただし若き日のポーが元刑事の弟子として輝きを増していくあたりからは、少々この映画の「特筆すべき」点になっていく。 洞察力を増していくポーの蒼き瞳があぶり出していくのが最後の謎であり、最大の悲劇である。
大傑作だ!と叫ぶわけではないが、週末に時間を使うのに十分に値する佳作だ。
重厚なミステリーの傑作
スコット・クーパー X クリスチャン・ベール‼︎
1830年、ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校で起きた殺人事件。
クリスチャン・ベール演じる著名な元刑事とハリー・メリング演じる若き日のエドガー・アラン・ポーが真相をさぐる。
これは悲劇のつづれ織り。“Pale Blue” というより “Dark Blue” なイメージの重厚なミステリー。
傑作だった。
推理が面白く、どんでん返しもある
1830年のある冬の日。米ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校で、ひとりの士官候補生が首吊りで死亡し、安置所で遺体から心臓がくり抜かれた。存続の危機だった学校の幹部は、体裁に傷がつくことを恐れ、事件をひそかに調査するため、引退していた元刑事ランドーに真相解明を依頼した。調査を進める中でランドーは、詩を愛する変わった士官候補生のエドガー・アラン・ポーと出会い、2人で事件の真相に迫っていき、ついに殺人犯を追い詰め・・・という話。
めでたしめでたし、かと思ってたら、最後に、エドガー・アラン・ポーが、真犯人を推理するというどんでん返しが面白かった。
小説家のエドガー・アラン・ポーの若き日の推理も観れて満足だった。
それと、医者の娘役のルーシー・ボーイントンが狂気の美しさだった。
心臓抜き
「陸軍士官学校の死」の映画化だけど、原題はもともと映画の方のタイトルらしい。
原作は読んでいないが、映画自体は堅実で堂々たる手さばきだと思う。青みがかった暗い色調の画面で、鷹揚に物語を紡いでいく筆致は好感が持てる。
ただミステリーとして評価すると、個人的には黒魔術や狂信者が出てくるのは(何でもありになってしまうので)好きじゃないし、復讐が動機というのもこれまで嫌と言うほど見てきて、何だかなぁという感じ。物語としてはあり得ても、現実感がない。歴史上の著名人を登場させる手法もさすがに手垢がついた。
クリスチャン・ベイルの髭づらは相変わらず様になっている。
クリスチャン・ベール良かった
明るさは雪原と炎が揺れる蝋燭と暖炉。色は士官学校候補生の制服のpale blueが目立つ程度でほの暗いトーンの映画。だから映画館で見ることができて良かった。音響も良かった。家族と親子の問題。
大人は若者に伝え若者はそれに答えつつクリティカルに思考する。クリスチャン・ベール、いい。そしてポーが私はとても好きだ。
辿り着いた真実は…
陸軍士官学校で士官候補生の変死体が発見されたことから、秘密裏に捜索を依頼された元刑事の男が真相を求めていくが・・・といった物語。
非常に重厚で心に重くのしかかるミステリー作品。
序盤から死体のウゲゲな描写。。
終始陰鬱な空気に、雪に覆われた大地の雰囲気も相まって物語はしんしんとしたイメージ。
登場人物は誰もが怪しげで、いったい誰が犯人なのか予想が立てられない。
ミステリー作品は好きだし、こまかな伏線やヒントっぽいものが散りばめられているようで色々考察したくなるが、とにかく終始テンションが低く、もう少し起伏が欲しい所。
そんなこんなではありましたが、いよいよ物語が動き出してからは溜まった鬱憤が一気に吹っ飛んでいくような超展開‼成程、科学の力では・・・か。。
とにかく、色々と考えさせられますね。
何かに縋りたい気持ちとかはわかりますが・・・。とは言え、その誤った決断でも、大切な人の為になるのだったら。。さらに言えば、僅かな希望でさえそこにしか残されていないのなら・・・。
また、人を愛する気持ちって一歩間違えれば本当に怖いですね。
こんな目に遭わされても、それでもその名を叫ぶ姿に少し戦慄が走った。
神なり悪魔なりを崇拝する気持ち以前に、これは本当に恐ろしいなと…。
そしてさらに待っていた真実。哀しすぎますね。勿論褒められたもんじゃないですが、こんな奴ら、これで良かったんだよと思ってしまう自分にも怖さを覚えてしまった。
あまり細かくは書けませんが、中盤までの静かな展開から一転、予想のつかぬ展開に何度も騙されて、よきミステリー作品を観たな~って感じでした。
それでも、やはり前半の一定したテンションの低さと画面の暗さが☆‐0.5くらいしちゃっているかなといった印象。まぁもともとネトフリで、TVで観る向けの作品だし、ある程度は仕方ないのかな。
とは言え、そこを差し引いても大いに満足できました。
心にズンと重くのしかかる狂おしさに満ち溢れた作品だった。
魔法円
陸軍士官学校で起きた事件を元刑事と士官候補生のE.A.ポーが捜査する話。
陸軍士官学校で首を吊った士官候補生の死体がみつかり、更にその死体から心臓が抜き取られるという事件が起こり、秘密裏に捜査するべく雇われた元刑事ランドーが、聞き込みをする中で出会ったポーに協力を求めて事件を追っていくストーリー。
ポンコツ医師の検死を超える観察眼で遺体を調べ、あっという間に儀式までは辿り着いたけれど…ランドーのプライベートなことやポーの恋愛のこと等、何だか非常に廻り道。
ポーの恋愛はまだ次に繋がる切っ掛けにはなっているけれど…。
暗い画面が多く、寄り道も多く、まった~り進むから集中してないと眠くなるw
そしてみつかったヒントもはっきりしないまま真相に!?
そしてそして…まあそれがなければムダとしか思えない取って付けた様なエピソードをみせてたしね。
ただ、これって何でそのことを犯人は言わなかったんでしょう?というかなりの都合の良さがないと成り立たない展開だし、ちょっと蛇足感があったかな。
劇場にかけてくれてありがとう🙏🏻
クリスチャン・ベール
スーパーヒーローではないけれど
見方によっては焦れったくもあるけれど
映画全体の重さをしっかりと背負って
その重みに全然負けることなく淡々と
最後までやり遂げる
ラストは、うん?もしかしてかなり上質のミステリー⁈
という満足感に浸れました
娘を持つ父にとっては、心が締め付けられる
ハリー・メリングの神経質で華奢な感じが、エドガー・アラン・ポーの肖像写真によく似てる。ハマり役だよね。
物語は、暗くて重い。妻に先立たれた上に、一人娘が駆け落ちして独り身となった元刑事が、陸軍士官学校で起きた学生の不審死を捜査することになる。
推理小説の生みの親、エドガー・アラン・ポーだけあって、鋭く謎を説いていく。後に酒で身を持ち崩すことになるポーは士官学校の時点で、からみ酒の一面を見せる。
娘を持つ父にとっては、心が締め付けられるシーンがあり、けっこうハードな物語でございます。
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