「結末に評価が分かれる作品」ほの蒼き瞳 Nijntjeさんの映画レビュー(感想・評価)
結末に評価が分かれる作品
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19世紀半ばの米国の不穏な雰囲気や、冬の陸軍士官学校敷地内で不可解な遺体が発見される筋書きともに、少し古いミステリー小説が好きな自分にとってはたまらない映画…かと思いきや、最後の伏線回収がどうしても好きになれなかった作品。
犯罪を捜査する側の主人公が実は黒幕だったというのは、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」以降良くも悪くも確立されている手法だが、相当の手腕がないと作り手側の「観客を驚かせよう」という意図が見え見えになってしまい、小説でも映画でも後味の悪さが残ることが多いと感じる。
今作でエドガー・アラン・ポー役を演じたハリー・メリングは素晴らしい演技。ハリー・ポッターのダドリー役だとは気付かなかったが、今後にも非常に期待できる。
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