「ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。 彼が目...」マッドゴッド りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。 彼が目...
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ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。
彼が目にするのは、姿をした化け物たちの凄絶な生き死にの世界だった。
朽ち果てる地図を手にして進む男が最後に遭遇するのは・・・
といった物語で、この世のものとは思えない凄絶で凄惨な地獄絵図のオンパレードが果てしなく続きます。
その果てに訪れるのは、男のはらわたから取り出されたエイリアン的嬰児が、すさまじきものたちの手でインゴット(金の地金状。モノリスともいえる)となり、宇宙の誕生につながるというもの。
この最後の一節がなければ、到底見続けることが不可能なほどの地獄絵図です。
レイ・ハリーハウゼンの後継者的なフィル・ティペットにこのような凄惨なイメージが根付いていたことに驚かされますが、これがキリスト教的世界の根底なのかもしれません。
想起した先行作品は『JUNK HEAD』はもとより、もっとも近しいのは『神々のたそがれ』。
「神様はつらいよ」。
あれはバーバリアンな人間をみる神のつらさを描いたものでしたが、神というのは得てして、こういうものかもしれない、と感じました。
エンタテインメント性は皆無なので。多くの人にはお勧めしません。
好事家にも・・・お勧めしません。
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