セイビング・フェイス　魂の救済

　夫のDVによって酸を顔にかけられた女性たち。年間100人を超すという。無料の火傷センターがあるくらいなのだ。特に酷い傷を負ったのはザキア。顔の左半分は焼けただれて原型をとどめていないほど。外出するときは顔を隠すしかないのだが、映画のために勇気をもって晒したのだ。

　ジャワド医師の奮闘ぶりも見事なのだが、同時に裁判の行方や、女性議員によるアシッド・アタックに関する法案提出の行方も映画で描く。最終的には酸によるDVには終身刑を課すといった法律が制定された。そしてザキアの夫はその法令の最初の受刑。2回分の終身刑というオマケ付だった。