フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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一般試写会に参加しました
この作品が151minと知った時、長いなと思いましたが、実際に観始めると、直ぐにストーリーに引き込まれ、プロダクションデザインの美しさに目を見張り、終わってしまった時には、もっと観ていたかったという感じでした。キャスティングが秀逸で、それぞれがとても魅力的です。
熱中できるものがある人は強い
スピルバーグの「映画」と「母」への愛の物語
優しい映画だったなぁ。スピルバーグらしい。
私はスピルバーグが大好きだ。『ジョーズ』以降、全てリアルタイムで全タイトルを見てきた。こんな映画監督は他にいない。そのスピルバーグの自伝的作品ということで、前々からずっと楽しみにしてきた。
自伝的映画ということだけど、ヒットした映画とかのネタは全くない。大学を中退して映画界の門を叩くまでの青春映画であり、スピルバーグの家族の物語だ。
初めて家族で映画館を訪れた時、スピルバーグ少年の心に刺さったのは『地上最大のショウ』の列車と車が激突するシーン。このアナログ特撮に魅了され、スピルバーグはこの後『未知との遭遇』や『ジュラシック・パーク』などの特撮を駆使した名作を数多く残すのだから、少年の日の強烈な印象が人生を決めたと言っても過言ではないのだろうな。
スピルバーグの家はわりと裕福で、経済的に苦労した話はないが、ユダヤ人ということで学生時代に虐められた話は出てくる。小柄で映画オタクのスピルバーグだけど、意外に負けず嫌いでやられっぱなしでないところがいいね。映像研的にリベンジしててグッド!
そして、話の中心は映画以上にお母さん。ちょっと変わり者だけど明るくて楽しかったお母さんの秘密に思春期のスピルバーグは心を痛める。
お父さんの転勤でカリフォルニアにやってきたスピルバーグは大学を中退してハリウッドの門を叩き、ひょんなことから名匠ジョン・フォード監督と会うことができるのだが、ここでジョン・フォードを演じてるのがデヴィッド・リンチだったりするから笑う。
また音楽は、スピルバーグ作品と言えばこの人ジョン・ウィリアムズ(91歳!)が担当している。この音楽にも注目だ。
『ジョブズ』の映画なんかといっしょで、成功するところは全く描かれない。だからそういうところを期待して見に来ると「これじゃない」感があるかもしれないけど、
「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」
とスピルバーグが語っているように、これは少年スピルバーグの「映画」と「母」への愛の物語。スピルバーグの映画はみんな優しいけど、その「優しさ」の原点みたいなものを感じることができた、そんな映画です。
非現実な衝突を求めた少年の現実の話
ET、ジュラシックパーク、インディジョーンズなどワクワクする世界観、夢のある冒険譚を生み出してきたスピルバーグが贈る、自伝的作品。
初めて観た映画の虜になり衝突への衝動、映画を撮る魅力に取り憑かれていった少年の、苦しくもなつかしい、愛おしくも苦しい家族と青春が詰まった物語だった。祖母の兄からの芸術への情熱の話、憧れの監督とのぎこちない会話からの印象的な話など、一瞬の出来事なのにずっと心に残り続ける名言はこれまでの人生を支え、その反面彼を縛る鎖となったことが伺える。
なかなか評価が分かれそう。
まさしく自伝
フツーに良い話
映画の申し子
映像マジックに抗えなかった名監督
スティーブン・スピルバーグの自伝的要素を含みつつ、これまで撮ってきた映画とダブるようなシーンがあるあたり、彼の映画をずっと観てきた人はより楽しめると思う。おもちゃの列車をただ走らせるのではなく、“衝突”というプラスアルファを付け加えてドラマにしてしまう主人公サム。彼の監督デビュー作が車とトラックの対決を描く『激突!』なのも偶然ではない。もっとも、『未知との遭遇』のロイも、『ジュラシック・パーク』のアラン・グラント博士も、『宇宙戦争』のレイも全部スピルバーグの分身といえる。
映像のマジックに魅せられていく一方で、知りたくなかった真実を自ら撮ってしまうサムは、一度は映画を捨てる。映画は功罪をもたらす。でも抗えない魅力がある。
鑑賞前は期待薄だったが、結果的にスピルバーグ作品の中でもベスト5に入れたくなった(どの作品が1位とかは決められないけど)。サム=スピルバーグの才能がさらに開花していくであろう続編が観たくなったほど。
あと、ラストでゲスト出演的に登場した某監督が、実に美味しいとこ取り。
スピルバーグ監督の自伝的作品
直前に見たエンパイアオブライトと 同じ表現が何度か出てきて きっと...
直前に見たエンパイアオブライトと
同じ表現が何度か出てきて
きっと映画人なら誰でも語りたいポイントなんだろうなと
微笑ましかった
生家のことは色々あったけど
普通にドラマとして楽しめた
お母さん、憎めない
お父さん、がんばれ
人間味溢れる作品
タイトルなし(ネタバレ)
派手さはないけど、とても丁寧な描写で2時間30分引き込まれっぱなしでした。
また、イニシェリン島の精霊同様、芸術家とは如何なるものか、を考えさせられました。
最後はくすっと笑えるような終わり方だし、この終わりから今の映画制作に続いてると考えると感無量です。
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