「納得の少年時代」フェイブルマンズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
納得の少年時代
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兎にも角にも巨匠スピルバーグの幼少期から青春時代を描いた自伝的映画、クレジットで両親に捧ぐと出ていました。コンピューター技師の父、ピアニストの母、天才的知性と芸術性の遺伝子を受けていたから大成したことへの感謝もあるのでしょうが、そんな私的な感情で映画を撮る人ではないと思います、おそらく自身を継ぐかもしれない映画を志す若き才能への励ましが込められていると感じました。
巨匠ジョン・フォードが若きスピルバーグにカメラアングルの秘密を語る絵画のシーンは印象に残りました。
仲良し一家が離婚の悲劇、技術屋と芸術家では相性が悪いように言っていましたが、夫は妻の最大の理解者だし優しさ、感性においても非はありませんね、ただ、妻は完璧主義者の夫に気後れし疲れたようにも思えます。
率直に言えば家族のホームビデオ、これがスピルバーグさんの物語でなければ2時間半を超える長尺には耐えられなかったでしょう。両親の離婚で傷ついたにもかかわらず、ご自身も離婚歴がありますから、両親の気持ちが分かる年になったということでしょう・・。
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